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ダイエットとエクササイズは効果がない⁈:ロバート教授の本から

〜はじめに〜

日本だけでなく世界の多くの国で、しかも、大人だけでなく子供までもが、「肥満」という病をわずらっているらしい。

米国カリフォルニア大学のロバート・ラスティグ教授は、内分泌学と小児肥満の専門医で、砂糖と果糖はヒトの健康を脅かすと主張し、『砂糖:受け入れがたい真実』(英語表記:Sugar: The Bitter Truth)という有名な講演を行い注目された人物です。砂糖は毒物である、とさえ断じている。

最近、自分自身の健康志向が高まる中、適切な食事内容とエクササイズの両面から取り組んでいることもあり、糖類(砂糖や果糖)は健康への悪影響が大きいという説や主張を目にすることが多くなった。

甘いものの食べ過ぎは体に悪いし、太る、くらいの知識しかなかったが、いろいろ調べてみると、なぜそうなのかということがだんだんわかってきた。今回、ロバート教授のくだんの主張に触れることになったのも、そういった背景からだ。

きっかけは、ブドウ糖や果糖といった物質の存在。これらが体内に摂取された時、体内でどんな変化が起き、影響があるのか、について知りたいと思った時、教授の「砂糖:受け入れがたい真実」のことを知り、早速Kindle版を入手して現在読み進めている。

読んだ章や段落の要約も兼ねて、noteに感想を綴っていこうと思っている。


〜今日読んだ部分のはなし〜

今回は、『砂糖:受け入れがたい真実』のKindle版の23P〜25Pに書かれている部分の感想から・・・

1)“Diet and Exercise Don’t Work”

う〜ん。食事療法プラス運動による減量(肥満解消または防止)が王道だろうと思っている私にとっては、この、食事療法も運動療法も効果がない、というタイトルは目を惹き、どういう意味?と大いに興味をそそられるもの。


2)“Sienna eats constantly and will scream if her mother does not feed her. She already has high cholesterol and high blood pressure.”

シエナというのは女の子の名前で、生後間もない(半年くらいだったかな)赤ちゃんのことです。どうやら彼女は、母親がミルクを飲ませないとくれるまで泣き叫ぶし、ずっと、(ミルクを)飲み続けているらしい。1歳未満にしてすでに高コレステロールと高血圧が見られると。

実は、これには私も思い当たることがあります。息子が生まれて間もない頃、私たち夫婦も、赤ん坊がお腹を空かせないようにという理由と、自分たちの心の平安のため(笑)に、少しでもぐずるとミルクを作ってやっては与えていました。実際、そうすると彼は落ち着くし、哺乳瓶を離さず美味しそうに飲む様子に安心し切っていたんです。

ところが、ある日の定期検診の際、診てくれた小児科医にこっぴどく叱られまして、赤ちゃんだって肥満とか成人(?)病にかかるんだよ、と諭されました。その頃の息子は、たしかに、顔も、腕も、あんよもポッチャリで、月数にしては体重もオーバーしてましたね。

そんな彼を見て、赤ちゃんは少しポッチャリしているくらいが可愛いんだよ、なんて呑気なことを考えていた鼻っ柱を、ピシッと折られたわけです。だから、皆さんも気をつけてくださいね、赤ちゃんも肥満になりますから。


“(until their newest miracle diet began, countless new diet books were sold, new gurus were anointed, millions of dollars were made, and the cycle repeated itself).”

これは、アメリカの有名人や著名人が◯◯法でダイエット(減量)に成功しましたみたいな感じでテレビや雑誌で紹介され、ダイエットの権威みたいに祭り上げられている現象に関する部分からの抜粋です。

引用した箇所は、◯◯キロの減量に成功して華々しくbefore and after の写真が載ったセレブたちも、何ヶ月かすると元通りかそれより太ってしまってリバウンドすることがほとんどだということに言及した後に続く部分ですが、

『奇跡的なダイエット法』みたいなのが入れ替わり立ち替わりあらわれ、成功談の載った本が飛ぶように売れて誰かがひどく大儲けし、そしてそれが繰り返される、と皮肉を込めて書いています。

これは、日本でも一緒。民放TVや女性誌には、似たような話が山のようにあります。取り沙汰されるアイテムも様々で、紅茶、ヨーグルト、舌を噛みそうなカナ表記の物質、など、枚挙にいとまがないほどです。

男性、女性にかかわらずビフォー&アフターの写真が踊り、司会者やゲストが感嘆の声をあげ、誌面には感嘆符が並ぶ、あれです。

でも、冷静に考えれば、そんなんで痩せられたら苦労しないし、第一、そんなんでずっと続くのかなぁ、というのが正直な感想。


“Unless it’s dealt with directly, regaining will be the norm, not the exception.”

ここのポイントは、regaining will be ・・・のくだりなんですが、要するに、巷のダイエット法を取り入れて一時的に痩せられても、リバウンドするのが当たり前であって、特別なことではない、と説いている部分です。

そう考えると、リバウンドすることに恐れを抱き、リバウンドしてしまったことをひどく悔やむ必要もないってことです。当たり前なんですから。


“The number of people who can maintain any meaningful degree of weight loss is extremely small”

『きちんと減量を維持できる人の数は、極めて少数である。』

そうなんです。でも、だからこそ、やる意義が大きいと思いませんか?


“Strict control of one’s environment through limiting caloric intake and increasing physical activity can result in weight loss. This is true as long as the environment remains regulated.”

カロリー摂取量(飲食によるもの)とカロリー消費量(運動によるもの)を適正に管理し制御する環境があれば減量は可能。ただし、それにはその環境を維持できるよう自らを厳しく律することができることが条件。

その通りだと思います。(もちろん、ここでは、摂取するカロリーの内容については言及していません。)


“The real problem is not in losing the weight but in keeping it off for any meaningful length of time.”

本当の問題は、減量に成功することではなくて、その状態を一定期間維持できるかどうかです。

まぁ、これも、まさにその通りですよね。

一時的に痩せてもリバウンドするようでは意味がないし、そもそも、なぜ痩せたいのか、痩せなきゃならないのか、痩せた先に何があって、それを維持することが、自らの生活とどう(良い意味で)関わるんだ、という動機付けがしっかりあり、かつ、確固たる意志が必要な所以です。


終わりに、

今回は、ロバート教授の著書「砂糖:受け入れがたい真実」(Kindle版)の第3章の2節「Diet and Exercise don't work」の紹介と感想でした。


【出典】

Lustig, Dr. Robert. Fat Chance: The bitter truth about sugar. HarperCollins Publishers. Kindle 版.


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