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ノアがサイバーエージェントのグループ化した事によって、広報の身に起きた事。

2020年2月1日、『プロレスリング・ノア』は『株式会社サイバーエージェント』のグループ会社になりました。

1月29日に記者会見が行われ、AbamaTV・ノア公式Youtubeチャンネル・DDT UNIVERSEと3つの媒体で生配信。連日多くのニュースサイトや新聞等で掲載され、格闘技業界でビッグニュースとなりました。

広報から見た、サイバーエージェントグループ化

最初にサイバーエージェントグループ入りと聞いた時、正直なところ不安もありました。グループ会社に『DDTプロレスリング』がいたからです。

もちろん私自身DDTさんのことは知っていましたし、観戦したこともりあり、団体の魅力も知っていました。ですが、「今のノアと一緒になって運営していくのか?」「その場合、ノアの色と合うのだろうか?」という不安あったのも事実です。

しかしその不安は記者会見にて、高木三四郎新社長のコメントで払拭されました。

今後NOAHとDDTの交流について
高木社長:
みなさんも一番気にしていると思っていますが、現場に任せたいです。例えば丸藤選手がすでにDDTに上がっていたりしています。逆にNOAHがDDTの選手が必要ならば上がることもあると思います。
今後NOAHとDDTの統合は?
高木社長:
今の段階では団体としての統合は考えていません。それぞれの歴史、ファンがいます。ただ共有できる部分は多いと思います。企業を経営するうえで必要なものは共有していきたいです。

出典:【記者会見レポ】サイバーエージェント、プロレスリング・ノアを買収 -DDTとは相互補完の関係を目指す-
https://comemo.nikkei.com/n/n26a8d431892d#95VVH

このグループ化についての懸念点はそこしかなかったので、高木社長が明言して頂いた事により、私含め多くの方が安心したのではないかと思っております。

そして、その上で今一度サイバーエージェントグループの動きを見てみると、記者会見一つとってもレベルの高さというのを実感しました。

動画配信のクオリティ、媒体の多さ、運営のスムーズさなど、全てにおいて勉強する部分ばかりでした。

改めて、今回のグループ化は素晴らしい決断だったと感じております。

DDTプロレスリングを詳しく知りたい方はこちら

早速「DDT UNIVERSE」で生配信が決定!

この記者会見中に新たな発表がありました。

2020年1月30日、『DDTプロレスリング』が持っている動画配信サービス「DDT UNIVERSE」でノアの後楽園ホール大会の生配信が決定。

この動画配信サービスで生放送を実施出来るということは、ノアにとって大変嬉しい事でした。

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ノアがこれまで動画配信システムを持っていなかった理由

ノアは、2019年になってYoutubeLIVEやTwitterでの動画配信を行って来ました。ゆくゆくは動画配信システムを自社で持ちたいと思い、その前段階として始めたものでした。

しかし、動画配信システムは制作するのにかなりの費用がかかります。

プランにもよるのですが、初期費用で数百万~数千万。更にスタートしたら毎月のサーバー代、放送費用、専門スタッフなど固定の運営費でも数百万はかかっていく事になります。

今のノアにとってそれは、とても踏み切れるものではなかったのです。

だからこそ1月30日に「DDT UNIVERSE」で放送出来るという発表はとても嬉しいお話でした。

ノア初回放送。アクセス集中によりサーバーがダウン!

そして1月30日。後楽園ホール大会を迎え、試合開始というところで我々も期待を胸に放送に挑みましたが、チラホラ「画面が表示されない!」といったツイートを見かけました。

原因を調べてみると通常時の10倍のアクセスがあり、サーバーがダウンしていました。

それだけノアに注目していただけるのは大変嬉しい事ではあるのですが、こちらの想定を上回るアクセスが来たことによって映像を見られない方が多くいらっしゃいました。

サーバー復旧に向けて対応はしているものの、Twitterでは「せっかく待機してたのに」、「残念」という意見が多く見られました。

復旧するまでTwitterでのスマホ配信を決行!

このままではまずい.…
そう思い咄嗟にリングサイドへ行き、Twitterでのスマホ配信をすぐさま開始。

しっかりとした放送に比べれば画質も低くなりますし、カメラもスマホ1台です。

それでも「待機していた」お客様にがっかりさせたくない、注目してくれた人達にノアの闘いを見せたい一心で決行致しました。

サーバー復旧までの、第2~第5試合をスマホ配信。多くのお客様に見て頂く事が出来ました。

このピンチをカバー出来たのは普段からのチャレンジ

実は動画配信やライブ配信などで、こういったケースは珍しくありません。

もっとしっかりと勉強し、準備するべきだったと反省。しかしすぐさまスマホ配信を決行出来たのはこれまでの大会でノアがスマホ配信にチャレンジしてきた経験があったからだと思っています。

チャレンジをして来なかったら、きっとそのまま何も出来ずに終わってしまったでしょう。

これからも普段から、「何か一つ新しい事にチャレンジする」精神を忘れずいこうと思います。

記事になったことで実感した「世間の目」

そして、この日のスマホ配信が日刊スポーツさんで記事なりました。

記事になったのはやはり、ノアがサイバーエージェントグループ入りした事で注目されているのだと思います。

これまでと同じ対応をしたのに、こうやって記事になる。今までとは違う見方をされているのだと実感。気を引き締めると共にこれからのノアの未来が明るいものであると、確かな手ごたえを感じています。

写真提供:プロレスリング・ノア