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意識の構造から考える発達、悟り~意識5.0へ~

こんにちは。榎本です。

この意識の構造のnoteを元に、意識シリーズをいろいろ書いております。
今回は「発達」「悟り(マインドフルネス)」といったことをテーマに考えをまとめていく大きな挑戦をしたいと思います!

このnoteを書いている矢先、ほぼ同じ内容(一見言葉などは違いますが)のnoteをTwitterで発見したので紹介します。

意識の発達段階

初めに結論をまとめると、下記のような発達段階があると思っております。

意識1.0:設計
意識2.0:メタ認知
意識3.0:マインドフルネス
意識4.0:浄化(悟り)
意識5.0:ビジョン

まず最初に注意書きをしておきたいのですが、「発達」という言葉を使ったり、OSのバージョンのように意識を書いてしまっているので、「意識を発達するのが良いことなんだ」と頭で考えると感じてしまうかと思います。

しかし、意識3.0への到達は「良いことなんだ」という考えを持っている時点で到達ができません
到達しようとすればするほど(設計するほど)、その設計自体が設計不可能の原因を引き起こす構造(再帰性)を引き起こすので、身体性に頼らざる得ない構造的な罠があるんです。こちらについては詳細は下記のnoteを御覧ください。

こちらを踏まえた上で、それぞれの段階について説明していきたいと思います。

意識1.0「設計」

こちらはどのようなことかと言うと、下記の意識の構造でいくとマトリックスをそのままで「判断」「行動」という設計しようとする力を「言葉」を用いた客観性の力を使って設計力を高めていこうとするフェーズです。

この設計力を高めるということは、資本主義社会で成功を収めていくこととつながります。
主体性を持って課題を捉えて、スキルを身に着け、外部の課題を問題解決していく力を指すからです。
この力をつけていくことは、意識1.0→1.1→1.2...と増えていくことにつながりますが、2.0に決して到達することはありません

意識の発達がそのまま「良い」ことでもないと思うのは、この設計力がないまま意識レベルを発達させることもできます。しかし、それはチベットなどのような影響力を持てない状態で悟って終わりになるからです。
(※もちろん彼らは意識が発達している人が多いでしょうから、それを「了解」しているのだと思いますが)

しかし同時に怖いのは、この意識段階の状態で「一見成功している状態」でマトリックスを強めていくと、意識1.8,1.9,1.99999になることはできますが、2.0になるのが難しくなります。

それはその現状のマトリックスで成功しているので、なぜ現状を揺るがすようなことをする必要がある?となるからです。

意識2.0「メタ認知」

次にメタ認知の段階があります。

意識1.0は大方の問題を解決できますが、それでは「原理的」に解決できない問題があります
そもそも「設計して解決しよう」とする時点で、解決しようとした問題が出てくる設計不可能性・再帰性を持つ問題です。
これについてはたびたびリンクを用意しておりますが、下記を御覧ください。

そこで必要になるのがメタ認知です。
メタ認知とは、認知自体を認知するということを意味します。

メタ認知の「メタ」とは「高次の」という意味です。つまり、認知(知覚、記憶、学習、言語、思考など)することを、より高い視点から認知するということです。メタ認知は、何かを実行している自分に頭の中で働く「もう一人の自分」と言われたり、認知についての認知といわれることがあります。

意識の構造のnoteで「注意」という考え方がありましたが、この注意には「死角」を発生させるという性質がありました。
メタ認知は身体性を用いてこの「注意」自体に注意することによって、死角をなくさせるということです。
今自分が考えていることに没入するのではなく、その考えていることや感じていることや、注意していることに対して感じることで、今の自分の認知自体を認知することです。

そうすることで、自分のセルフイメージやビリーフまでは深堀りができずとも、それによって自分がマトリックスの中にいることを自覚できたり、自分の判断の傾向などがわかるようになるんです。
これが意識を発達させる第一段階になります。

このメタ認知の力をアップデートさせて、意識2.1,2.2,2.3...と鍛えていくと自分のマトリックスやビリーフやセルフイメージまで自覚できるようになります。

意識3.0「マインドフルネス」

次の段階は、数年前からバズワード化している「マインドフルネス」です。

マインドフルネスとは、「『今、この瞬間』を大切にする生き方」を指します。マインドフルネスの実践により、ストレス軽減や集中力の強化などの効果が得られるとされることから、21世紀に入り世界中で大きな注目を集めています。

しかし、本質的に「今、ここに集中すること」は恐ろしく難しいです。
前段にも書きましたが、マインドフルネスを始める人は「何か効果がありそうだから」始めると思いますが、そういった「何か良さそう」というビリーフを持っている状態ではマインドフルネスに到達できないからです。

意識2.0の段階を正しく経ていると、下記のような効果が出てくるはずです。

・感情と意識が合わさっている自分がいることを自覚
・知識と意識が合わさっている自分がいることを自覚
・思考と意識が合わさっている自分がいることを自覚

つまり、本来意識はメタ認知ができるように、思考や感情とは分離しているのですが、マトリックスの中にいるとセルフイメージやビリーフを自覚していないため、全てが意識と一体になってしまっております。

例えば、「自分はルーズが人が許せない」というビリーフを持っていて、それによってマトリックスを構築していると、「ルーズな人が許せない」というのは1つの考え方なのに、遅刻する人が出てくると自動的にマトリックスが反応して、怒る感情が出てきます。
これは、思考や知識や感情が意識と一体になっているから起きることです。

マインドフルネスの段階は文字すると簡単ですが、「今、ここに集中すること」です。マトリックスやセルフイメージをメタ認知して手放して、ただ「今、ここに集中」します

セルフイメージやビリーフは持ったままでも、「今ここに集中」しているときは仮想現実でなく、ありのままの現実を知覚できます
キーワードが思考や感情を「ただ手放す」ことです。

注意するのが、下記のような思考や感情などが出てきても、それを手放す必要があります。

・マインドフルネスな状態に「なろう」と「目標に掲げる」。
・今ここに集中していないと「いけない」と「考える」。
・今ここになるという「結果」を「求める」。

仮想現実が悪いことと念じずに、
「あ~今仮想現実が出てきているな~。考えが出てくる自分だな~。マインドフルになろうとしているな~。」
と眺めて手放してみてください。

マインドフルネスのちからがアップデートされていき、意識3.1,3.2,3.3....となっていくと、マインドフルネスになっている時間が伸びたり深くなります。

意識4.0「浄化」

本質的にマインドフルネスの段階を経ていると、この段階はすぐ到達できます。
しかしそうでないと、この段階を超えるのは至難の技です。

この段階では下記のようなセルフイメージ・ビリーフ自体と意識を分離します。メタ認知がよくできている人ほど、意識とセルフイメージやビリーフがいかに一体になっているか?がよくわかるかと思います。

ここで重要なのが、下記の仏教の考え方です。
まずは下記の質問に答えてください。

質問1
「あなたにとって、今なくしたい・改善したいと思っている自分の欠点はなんですか?」

質問2
「あなたにとって、こんな風になりたい!できるようにしたい!と思っているのはどういうことですか?」

質問3
「あなたはどんな人ですか?どんな強みがある人ですか?と言われたときに、あなたはどんなことを答えますか?」

どうですか?答えられましたか?
それを洗い出した上で次の1つの考えを読んでみてください。

考え1
あなたにとって「今なくしたい点がある」ということは、その「なくしたい点」が今自分であると考えているということ

考え2
あなたにとって「なりたい自分」があるということは、その「なりたい自分」は今自分がそうでないと考えていること

考え3
あなたにとって「今ここが自分らしい点・特徴」があるということは、その「自分らしさ」が今自分であると考えているということ

どうでしょうか?これは仏教の考え方の1つなのですが「ああ、そうだよね」という感じがしますか?

つまり、上記の考え1~3は全てセルフイメージ・ビリーフのことです。
それらは自分を助けてきたものもあるし、困らせてきたこともあると思うのですが、ポイントはそれらは全て自分の意識「そのもの」ではなく、セルフイメージ・ビリーフという、自分の「もの」だということです。

プラスであれマイナスであれ、いずれにせよ自分の全ての選択の主体である意識の持つ無限の可能性を有限に貶めてしまいます
(※もちろん、これを持つようになったのはあなたにとって忘れがたい原体験があるからだと思いますが。)

例えば、「自分は思考力が高い人間で、実務より考える仕事をするほうが良い」というセルフイメージを持つ人は、実務をバリバリこなしていく自分の可能性をを阻害しています。
また、「上司の考えは絶対で逆らってはいけない」という人は、企業の粉飾決算などに目をつぶってしまい、企業が正しい道にいくように促す可能性を狭めています。

この段階では、こうしたセルフイメージやビリーフが自分の意識ではなく、自分の意識が「選んだもの」というところに持っていきます。
そして、この意識4.0を4.999999の状態まで持っていくと、仏教で言う悟りの「諸法無我」の状態になることで、自分というのは無限の可能性があり、分別せずに世界を見ると自分は全体であり宇宙と1つであるという悟りを得ることができます

意識5.0「ビジョン」

意識4.0で悟りに到達すると、全ては無限の可能性であり宇宙と1つなので、ただ悟っている状態を保つ人が出てきます。
良い悪いではないですが、そこからさらに一歩意識を発達させると、無限の可能性の中で可能性と愛の心で、この現世にてミッションを見出すようになります。

自分のミッションが降りてくる感覚で、その中でセルフイメージもビリーフも「自分で選択」します。
これは、ビリーフやセルフイメージを無意識に持っている状態とは本質的に異なります。なぜなら、この状態では常に無限の可能性という主体が選択をしている自分がいて、どんなセルフイメージやビリーフにも転換できるからです。

このミッションは、この世界に誕生した瞬間に与えられた使命に近いです。そして使命は世界を通してあなたに語りかけてきますし、あなたを通して世界で実現してほしいと願っています。

実はセルフイメージやビリーフを持つことになった、忘れたいような「原体験」もそれが「痛み」として感じる以上は、あなたへのメッセージということです。ヨガや東洋医学をしていていると直感する考え方ですが「痛み」はあなたへの世界からのメッセージなんです。

おわりに

意識の発達過程について今回はまとめてみました。
この発達過程については知識として学んだというよりも、自分の中での悟りの実体験に基づいています。
なのでもしかしたら、表現が全く伝わりづらいものになっているかもしれません。

そして最初にも申し上げましたが、この「発達」というものが「良いもの」と考えていると意識3.0の段階でつまづきます。あくまでこれは良いものではないと思ってください。

そしてこうした知見を知識として知ってしまうことで、逆に人の悟りを促せなくなる方もいるかもしれません。その際は意識2.0の身体性とメタ認知でそんな自分を見つめてほしいです。(僕が考えをオープンなインターネットでまとめなければいい話なんですが)

そして、意識5.0の上で次に人はビジョンに従って行動することが重要です。掲げて終わりでは意味がありません。ビジョンに向かって進んでいくことに意味があるんです。

是非お考えなどツイッターなどで聞かせてください。

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