夢日記 演劇の稽古場にて

夢を見た。

演劇の稽古中らしく、下の舞台で、みんなが既に集まって各自稽古してる中、私は上半身裸、下はジャージで、遅れて登場し、走って舞台に降りていった。自分の身体は軽く、すっきりしていた。風が吹き抜けて、気持ちが良い。私の体はいつかみたいに平坦だった。恥ずかしさはない。何も恥じることはない。

稽古中の誰かとすれ違う。私が彼らを誰か と認識するように、彼らもまた私を誰か と認識して、全く気にも留めていない様子だった。私を見て驚く人も、指をさして笑う人も誰一人いなかった。それなのに私は、突然罪悪感にかられて更衣室に駆け込んだ。自分がとんでもないことをしたように感じられた。

泣きながら服を着た。上半身裸で出歩いたことを、『恥ずかしいことをした』というよりは罪を犯したような気持ちになった。何枚も何枚も着た。体は軽く、胸は平坦だった。

目覚めると、確かにそれは、そこに存在している。痩せた胸部に唐突に現れる乳房が、私の体に確かに存在している。夢の中でのあの開放感を思いながら、重たい体を起こした。

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