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共同体感覚が築かれていく・・を体感したサマーキャンプ(3)

Day 3 : 8月7日(月)

さて、キャンプも終盤となってきたこの日は、ある意味このキャンプのメインイベントでもある『輝く太陽と青空の下、海と山に囲まれた陶芸会』です。
これを伝えた瞬間の大人の反応は、「こどもたちって陶芸に興味あるの?」なのですが、、、
思い出してください。 みなさん、ちいさいときは土遊びをすることって好きではありませんでしたか?
手が汚れるから嫌いだった・・ そんな方もいるかもですが・・・

今回の企画は、どれだけどろんこになっても、じゃぁ、海に飛び込んじゃえばいい!
散々、海を満喫して、インスピレーションがわいたら真水で潮を流して、また作品にとりかかる。
そんな自分の感性と自然を融合しながら、たっぷりの想像力と創造力で作品を創る朝のひとときです。

創作意欲が掻き立てられる風景

この陶芸会をファシリテートしてくださるのは、隠岐窯の勇木史記先生!通称ふみくん(わたしだけしかそう呼んでないかもですが)
海士町に行くときは欠かせない企画です。 海士町行きの日程が決まると同時に、必ずふみくんにお願いをして一緒に遊び心溢れるプレイショップを考えて頂いています。

さてさて、、 あいかわらず元気いっぱいのちいさい人たち。
やはり早朝(昨日ほどではないけど、早起きさんたちです)から元気に駆け回り、遊んでいます。

「ねぇねぇ、ひかるちゃん、今日も海入る?」
それぞれが訊いてくるのはこれ。笑
「もちろん入るよー!今日は海で陶芸もするよ」と伝えると、「陶芸???」と不思議そうな顔が返ってくる。

「やればわかるよ。とりあえず、海に行こう!」
なんてかたちで、海にみんなを誘い、到着するとちょうどふみくんもたくさんの土や道具を積んで登場!
「はーい、みんなー、今日の陶芸の先生のふみくんです」とご紹介するも、海を目の前にそわそわするちいさい人たち。
そんな様子を察して、ふみくんも、「では、まず海に入ってから土を触ろうか」という神対応。

さてさて、、、 海? それとも陶芸? 
この様子は海に一回入る方がよさそうねー

ここ、とっても大切なところなんですよね。
通常、よくあるのは、(先生もお呼びしていて、ここに来ていただいているのに・・・と思いながら)「今日は陶芸って言ってたんだから、まず陶芸しよう」って進めても、オトナの忖度で決められていたプログラム通りに進めようとすると、途端にちいさい人たちは陶芸が嫌になってしまう。
やるけど、とりあえずチャチャっとつくって、「はい、終わりました!海入っていいですか?」という流れに。

余談ですが、教育者(特に高等教育機関向け)の方々向けで研修をする機会が多いですが、そういう研修でよく先生方からご相談を受けるのが
「先生、これでいいですか?」「先生、○○やってもいいですか?」などの許可を求めてくる生徒や学生が多いということ。
わたしは、学び手がそういう姿勢になってしまうのは、ちいさいうちからのおおきい人たちの無意識なレベルにおいての指示・命令下で育ってきたことも理由に含まれると思います。
自身の頭で考え、行動することを知らず知らずに内に抑えつけてしまってきたにも関わらず、今度は主体的に行動せよ!と、、
しかも、昨今あちこちで耳にする「主体的」というのは、学校側やオトナ側の都合のいい主体的・・という風に聞こえてならないずモヤモヤしています。
Day2でも書きましたが、ちいさい人たちは、楽しかったら自主的にどんどんじぶんたちで企て行動を組み立てています。
おおきい人たちの役割は、そこにしっかりと全身全霊を傾けて、必要に応じて一緒に考えて上げれること。(もちろん、危険なことを企てている場合は、その先にどんな事態が起こるかは、経験や知識から伝えてあげることも重要で

話しを戻すと、そんなこんなで、徹底的にちいさい人たち(もちろん、ここに集まったおおきい人たち)のココロの声に徹底的に寄り添いながら、始まった『輝く太陽と青空の下、海と山に囲まれた陶芸会』
準備運動をしたら、すぐに海に飛び込む人たち。
海より、土を触ってみたい人たちはそのまま陶芸開始。
わたしは、この日のためにライフセイヴァーの資格も取ったくらいなので、海での安全も含めて、海派たちが土を触りたくなるまで一緒に海に。

いざ、土を触り始めると、もう、こんな感じでみんな真剣な表情!

最後の一人が海からあがると、陶芸会の場では、みやちゃんが焙煎されている『ムギマンジャロ』の美味しい麦茶がふるまわれる中、超集中状態のみんな! あちこちで地べたに根をはって、土と向き合い、対話し、なにかが生まれてきている。

みやちゃんの持つポットには、冷たく冷やされた美味しいムギマンジャロが入っていました。
美味しかったー!もうすぐしたら、きんにゃもにゃセンターで販売されるそうです。

わたしも、ふみくんから土を頂き、土と対話からはじめる。
「君たちは何になりたい? 」そんなことを土に問いながら、頭ではなく心と指先が連動した形で勝手に土が広がっていく。
どうも、今回は平皿になりたい模様。

これが焼かれたらどんな風に変身するのかしら・・楽しみです!
ちいさいひともおおきいひとも土との対話に対話に熱中!
夏の素敵な思い出が焼かれてカタチになって2ー3か月後には届けられるのも魅力!

そして、作品が完成した人たちからふみくんが美味しいお抹茶を立ててくださるおもてなしが待っています。
もちろん、器はふみくんが創られた素敵な茶器で。

お茶をたてているふみくんの前に静粛に正座をする3歳のHくん。
苦くない? ちょこんと座って、お茶を飲む姿、もう愛らしすぎます!

青空の下でたっぷりと遊んだ後は、お昼ごはん!
但馬屋さん特性野菜たっぷりカレーを特別につくっていただきました。

大量に炊かれたごはんと大鍋のカレー! 何度もおかわりするみんな。じぶんの食べれるだけを自分でよそう。 終わった後のお皿はどれも綺麗に完食でした。

たっぷり遊んで、たっぷり食べて。
さて、午後はなにをしようか・・・ と思っていると、「ひかるちゃん、海行こう!」っと。
飽きることを知らないちいさい人たち。最高です!
好きをとことん探究です。これこそ、まさに探究学習の軸の部分。
飛び込みを極めたい人。貝を極めたい人。泳ぎを極めたい人。浮くことを極めたい人。そして、、、魚を極めたい人。
本日から参戦したおおきい人2人が持参した釣り竿や簡易コンロを持って、さらに海を堪能。

釣れたお魚はその場でコンロで食べるという贅沢の贅沢の極みをさせてもらいました。
ずっと海側を守っているわたしのことを気遣ってや焼けた魚を食べさせてくれるちいさい人たち
これを餌付けともいう?!?!笑
深いところまで魚が泳いでいるのが見える美しい海を、それぞれがそれぞれの遊び心で遊び尽くす
日が暮れるまで海を堪能したDAY3でした。

そして夜はまた但馬屋さんの美味しいごはんをいただき、そして、最終日を締めくくる花火を堪能して、ちいさい人たちは就寝時間。たっぷり遊んだみんなは、あっという間に寝てしまい、DAY3もあっという間に過ぎていきました。

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社会のひとりひとりが自分らしくを楽しめる文化にしたいと一言でまとめきれないくらいのいろんな活動をしてます。 感謝と愛に溢れた社会づくり・人づくりにすこしでも貢献できたら、と、学びを楽しみに変える教育の改革活動をしています。 サポートいただけたら勇気になります!ありがとうございます