積読読書の会のすゝめ
読書好きなら、ほぼみんながやっているであろう積読。
さて、突然ですが、クイズです。
『積読』という言葉は、なに時代からあるでしょうか?
答えは……↓
↓
↓
↓
答え:江戸時代
そんな古くからある『積読』ですが、なんといまでは、日本だけではなく、世界でも『Tsundoku』として注目を集め、BBCに特集されたり国際な共通語になりつつあるそうです。
どの国でも、読書好きのやることは変わりませんね!
というわけで、古来より日本に伝わりし伝統奥ゆかしい文化『Tsundoku』をテーマにした読書会『積読読書の会』のご紹介です。
読書会サーバー『図書館のネズミ』では、ちょっと不定期ですが、だいたい毎週水曜日の21〜22時くらいから『積読読書の会』を行なっております。
【名前】積読読書の会
【読む本】気がついたら増えている積読本
【タイプ】読書+紹介型
【開催日時】8/30
【募集人数】最低1人
【記録の有無】録音しません
【説明】相変わらず積読がとまりません。一緒に積読解消しませんか?
【タイムテーブル】
21時30分〜 今日読む本をそれぞれ紹介
21時40分〜 音声ミュートにしてじっくり読書
22時20分〜 それぞれが読んだところまで感想共有
22時20分までに途中参加していただくのも大歓迎です!
ちょうど、昨日(2023年8月30日)にも行われたので、レポートを書いてみますが、参加者はこんな本を読んでいました。
簡単な感想文をもらったので、紹介していきます。
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『スター』朝井リョウ
ネットで話題になるのも忘れられるのも炎上するのもあっという間な今の世界とどう向き合うのか、ということを考えるきっかけになりました。
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『グーテンベルクの銀河系』マーシャル・マクルーハン
開幕から「本書はアルバート・ロードの『The Singer of Tales』の続編的役割をはたすものであり、『The Singer of Tales』はミルマン・パリーのホメロス研究の続編であった」と書いてある。
ロードもパリーも日本訳はもちろん出版もされていないし、ホメロスに至っては三千年前の叙事詩詩人。買った当時は、まったく意味がわからなかったと思うが、今の私はたまたまホメロスを読んでるし、去年受けた藤村シシン先生の古代ギリシャ講座で両研究とも内容を聞いてたので「ゼミでやったやつ!」と思いながら読めるようになっていた……!
内容は活字文化の衰退の話にみせかけて、文明の円環の話になるんじゃないかと想像してます。
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『増補新訂版 アンネの日記』アンネ・フランク
『アンネの日記』の原本にはABCがあるそうで、
A、アンネが日記が自分にあてた手紙として書き溜めた日記
B、アンネがAを元にして出版用に編纂し清書した日記
C、アンネが亡くなったあと、AとBを元に父親が短縮編集して出版された日記
この『増補新訂版 アンネの日記』は父親の編集をされていないAとBをあわせ、さらに1998年に新たに発見されたアンネの日記を追加したのが『増補新訂版 アンネの日記』らしく、ジョージAロメロの『ゾンビ』でいうところの『製作45周年コレクターズ・エディション版』であり、たいへんお得な本なので、続けて読んでいこうと思いました。
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『ギリシャ神話―付・北欧神話』
ギリシャ神話の本に引用されていた詩を読んで、古代ギリシャの詩に、曲がついていたのでは?どんな歌だったんだろう?と、私が素朴な疑問を話したところ、ちょうどその事について書かれたもの(マクルーハン、ロード、パリー)を読んだ参加者がいて、リズムがどうなっているかや、ユーゴスラビア(だっけ?)に残っている古謡が古代ギリシャ時代の音楽に近いという研究があるなどのお話をして下さり、勉強になりました。
とても面白く、実りある会でした。 今後も積極的に参加させて頂きたいです。 ありがとうございました!
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『現場からの治療論という物語』 神田橋條治
からだとこころの「こころ」をファントムと命名して、精神的な治療の際に何が起こっているのかを考え直す話が面白かったです。
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という感じでした。
積読してる本って、なかなか最初の一歩(ページ)が踏み出せないものなのですが、その最初の一歩をみんなで踏み出せるので、すごく勇気をもらえる会です。
また、違う本なれど、最初の1ページを読むという同じ体験を共有できるのは、なかなか得難い体験で、とっても楽しかったです。
積読がたまってる人は、ぜひ参加してみてください。あなたの参加を待ってます!
オンライン読書会サーバー『図書館のネズミ』の招待URLはこちら↓
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