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僕が「介護・福祉」分野で働く理由~社会の中で輝く人とは~

こんにちわ、MOVEDの遠藤です。

先週は、「MOVEDで出会った自由な働き方」ということで、MOVEDをきっかけにリモートワーク、そして働き方の自由さを手に入れた経緯について書かせていただきました。

今回は働き方ではなく、働いている分野(介護・福祉分野)について働き始めたきっかけを書きたいなと思います。→書いていたら、少し長くなったのでご容赦を(笑)。僕の経歴とかを知りたい方は先週の記事をご参照まで。

子どものころの夢

皆さんも多かれ少なかれ、進学や就職の段階で、自分はこういう夢があるから、こういうところで学びたい・働きたいと進学先や就職先を探したことだと思います。

もちろん、家の都合なり、身体面や経済的な都合で、そういった選択ができない人たちもいることでしょう。僕は小さいころから夢想家で、いろんな夢を持っていたんですが、その中でも強烈に執着していたのは宇宙飛行士でした。ちょうど、この記事を書いているときに民間日本人として前澤友作さんが宇宙に行き、ソユーズで無事に帰ってきたというニュースが流れたところです。科学少年であり、天文少年だった僕は、やっぱり前澤さんと同じく宇宙に行きたい、外から地球や星々を眺めてみたいという夢を持っていました。

でも、生まれながら身体に障害を持っていた僕は、知能面だけでなく、体力面でも、一定以上のものが必要だと知ったとき、宇宙飛行士ではなく、宇宙にかかわる分野で貢献できるところに行けたらいいなと夢が切り替わりました。そこで技術系の工業高専に行き、そこから得意だった材料分野のところから大学は物理学科に進みました。でも、いずれの学校でも宇宙に紐づくような勉強なり、研究はできず(残念ながら、僕にいた大学に宇宙物理学系の研究室ができたのは、僕の卒業後でした、、、)、夢は憧れだけに終わり、卒業時にかかわった計算機の世界から、IT業界に就職するということになったというのは前回書いた通りです。

人を支えるということとは

その最初に就職した会社で僕が入った部署が、経営企画室内にあった研究開発・技術企画部門でした。経営企画なので次年度以降の経営数字づくりなぞのところも若干やったんですが、仕事の大半は、当時のいろんな情報系の技術トレンドを追いながら、工場などの製造部門だけでなく、教育、インターネット、携帯電話(大半ガラケーw)、放送、自動車、スポーツなど、様々なお客さんにヒアリング・提案・検証しながら、製品開発につなげていくという企画職をやらせてもらいました。そこにも残念ながら、宇宙・航空という分野はなかった(笑)んですが、その代わりに出会ったのが「医療・福祉」という分野でした。

商品化になっていないので詳しく言えないですが、当時の携帯電話網を使って、心電図情報を送付して、心電図を自動分析し、疑わしいデータを医師判定に回すようなシステムのプロトタイプを作る仕事が、医療とITとの最初の出会いでした。そこではあるクリニックさんをパートナーに深く開発に携わったんですが、そこで患者さん一人一人の抱えている問題や、医療現場のとかく煩雑な業務を知りました。僕自身、病院には小さいころによく通っていたこともあり、患者さんはもとい、そこで働く人々を支えたいと次第に思うようになってきました。

人の能力を発揮することが社会の源泉

話は変わって(笑)、皆さんは「遊戯王」というカードゲームを知っていますか?

もともとは1996年に週刊少年ジャンプで連載が始まった少年漫画ですが、肉体派バトルものが多いジャンプ漫画の中で、カードゲームにフューチャーされた作品という異色さと、1999年頃から発売スタートしたTCG(トレーディング・カード・ゲーム)が近年、YouTuberに取り上げられるようになって取引価格が格段に上がっていることでも知られています。

僕の1~2世代くらい下の年代で始まった漫画なので、当時流行っていて、カードを使ったゲームがあるということは知ってたんですが、僕らの世代でこうしたコレクティングしていくものと言ったら、ビックリマンなり、ミニ四駆なり、ガンプラだったので、世代的には交わらない感じでした。

でも、近年僕もボードゲームに少しハマるようになって、そこの切り口から「遊戯王」を改めて知って、ゲームとしても、コレクティングアイテムとしても集め始めるくらいにハマり始めています(さすがに、高価な昔のアイテムは集めていなくて、最近の面白い系のカードをジャケ買いしている程度ですけど)。

で、何が話したかったかというと、この「遊戯王」カードみたいな名刺を作れないかなと思っているのです。個人の仕事もするようになって、変わったことというのは会社の肩書きで昔は話をしてたんですけど、ここ最近は「○○の遠藤です」、、、の○○が通じなくなってきたことをヒシヒシと感じているのです。

これが転職なんかの場合は、過去の実績とか、学歴・職歴を書いたレポートや資格とかで評価されるんでしょうけど、その人自体の性格を含めた能力って、それではなかなか掴めないじゃないですか。

「遊戯王」のカードって、上記のリンク写真を見てもらえばわかるように、そのモンスターの名前だけじゃなくて、属性、レベル、能力値(攻撃、守備)、種族、特性(通常モンスターなら性格、効果モンスターなら効果発動条件とその効果等々)が、モンスターの絵とともに書かれています。

もちろん全部を表記するのは難しいんで、TwitterやTikTokに表現の制限があるように、限られた文面、限られた紙サイズの中で一発何かを表現する。「なんやねん、それ」と思う能力でも、ぶっちゃけありです(笑)。展示会とかで無駄に集まっている名刺でも、会社内の肩書きだけの無味乾燥したものではなく、その人の表すことって、これからの社会では必要じゃないかと思っているのです。

モンスター名:ユウちゃん・エンシャン
属性:光
種族:貴族/効果モンスター
能力値:ATK1200 DEF1500
レベル:5
特性:【条件】フィールドに「医療・福祉」が存在すること
   【効果】このカードの攻撃力は墓地にいる「介護士・看護師」の数、
     ×100アップする。このとき相手フィールド上にある天敵魔法
     「会社上司の圧力」は破壊され、墓地に送られる

まぁ、ない頭で自分のことを考えてみましたけど、このほうが「○○会社 XX事業部 ▽▽マネージャー兼◆◆アドバイザー」とか、訳のわからない肩書名刺よりはワクワクすると思うし、どんな人なんだろうと会いたくなると思うんですよね。→(MOVEDのクリエイティブ設計の方、、ご検討をw)

人の能力は無限大、それを支えれる社会とは、、

さて、そろそろ締めの話ですが、なぜ「遊戯王」の話を出したかというと、人の能力って、人の数分(かずぶん)、様々だと思うんですよね。それは年齢も性差も、宗教も、国籍も、趣味嗜好も関係ない。むろん、これは昔からそうでしたけど、学歴・職歴や会社の肩書きで物事を表現する時代は終わりを迎えたなというのは、余計に今の時代分かってきたじゃないですか。

それはYouTubeやTikiTokの発展を見ても、どういうところに人が興味・関心があって、どういうところに人が集まって、どういうところにビジネスが生まれるかって、ほんまに分からないと驚かされることが多いのと同じ。昔は何となく技術の発展に従う形で、同じようなところにビジネスの源泉はあって、最初の会社での仕事もそういった延長の業務でしたけど、モノづくり産業が崩壊して、学校の教科書なり、技術書なり、ビジネス書なりには書いていないところに、むしろ社会は大きく動いていっていると思うのです。

それはITの世界にいた僕でも、ほんの十数年前に受けた会社の新入社員教育等々で受けたIT知識が(100%とは言わないまでも)、ドラスティックに変わってしまい、今では陳腐化してしまっていることからも如実に分かります。

逆に、その中でも変わっていないのが「人が人であること」です。いろんな物事や感動することも含め、人が生み出すことは変わっていない。複雑化している社会だからこそ、人が自分自身が好きと知って、進むことを応援することが今の社会では重要じゃないかと思っています。

だからこそ人が常に人であることを技術で支える。いろんな業界を見させていただいた中で、自分自身の身体のことを踏まえて表現できるのが、「福祉」の世界ではないかと思い、今の仕事をやっているという感じです。

長くなりましたが、ほんとに最後に紹介したいのは(笑)、そんな宇宙の仕事に憧れた僕が、大好きな漫画「宇宙兄弟」から、JAXAの茄子田理事長が言った、上記のこの言葉でしょう※。

僕は宇宙飛行士をバックアップしている仕事ではないですが、多くの高齢者・障害者を、社会をいう大宇宙に向かって、一人一人飛行士と見立て、JAXAのスタッフのように支えることを目標に(というか妄想しつつw)、日々の仕事に取り組んでいきたいなと、いつも思っています。少しでも住みやすい社会づくりに繋がることが、僕自身も社会に繋がることでもあり、それが自分の仕事という生きる糧になっている感じです。僕も茄子田さんのように「全力で支えていく覚悟です」といえる人間になりたいですね。

※茄子田理事長の言葉としては、「凡人・暇人・賢人」も好きですけどねー。詳しくは、宇宙兄弟・第27巻を。

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