Yuuki Endo@好奇心で冒険中

京都府八幡市に在住。医療・介護、障害者福祉、これらと働き方やIT技術を絡ませることに、…

Yuuki Endo@好奇心で冒険中

京都府八幡市に在住。医療・介護、障害者福祉、これらと働き方やIT技術を絡ませることに、興味のある研究者兼エンジニア。好奇心という武器を手に冒険をともにしてくれる人を募集。2023年より、映画感想文「キネマ宅配便!!」をnoteにて復活させることを模索。。

最近の記事

「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」:ドラえもんシリーズの中では異色の音楽映画。冒険色は薄目だけど、これはこれで面白い!

評価:★★★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 原作ではなく、アニメとしてスタートしたドラえもんと僕は同い年。映画も第1作「のび太の恐竜」が公開されたのは1980年で、今年で44年目(映画としては43作目)。初代からの大山のぶ代世代から観ると、今のドラえもんは新シリーズと映るかもしれませんが、今の水田わさび世代に変わったのが2005年なので、それでももう20年(映画としては2006年公開の26作「のび太の恐竜2006」から)となるので本当

    • 「落下の解剖学」:事件が起きてから解明していく本格ミステリー。緊迫感は凄いが、観ている緊張感が終わりまで続かない。。

      評価:★★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 2023年のカンヌ国際映画祭パルムドール(最優秀作品賞)に輝いた本格的山荘ミステリー。とはいっても、映画の冒頭で被害者である男が死んでいるところから作品はスタートし、疑いをかけられた男の妻・サンドラと、視覚障害を抱える第一発見者の息子・ダニエル、そしてサンドラの古い友人で弁護士のヴァンサンが謎多き事件を振り返りながら、事件の謎に迫っていくという構成。1つの男の死という事件を中心に描きながら、冷

      • 「マダム・ウェブ」:スパイダーセンスが何かを知っている人だけ狙ったニッチ・ムービー。

        評価:★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 「アベンジャーズ /エンド・ゲーム」(2019年)以降、低空飛行気味なマーベルシリーズの最新作。今後の物語次第なところはありますが、現時点では本作はアベンジャーズ主要キャラが全く登場しない、傍流の傍流的な作品。それじゃ面白くないかと言われると、(興行成績の悲惨さは置いておいて笑)僕はそんなそんなことはないと思います。僕はMCUシリーズのサイドストーリーというよりは、やっぱり「スパイダーマン」シ

        • 「その鼓動に耳をあてよ」:ERに勤める医師たちに焦点が当たったドキュメンタリー。医療最前線の苦悩が見えて面白い。

          評価:★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 医師というのは高給取りだというイメージがどうしてもある。いわずもなが、小さい頃から病院通いが多かった僕にとって、病院のお医者さんや看護師さんというのは親と同じくらいに(幸か不幸か)身近な存在な存在でした。そんな医師への見方が少し変わったのが大学の時。高専から某総合大学に編入したのですが、そこには県内では結構有名な医学部があり、同い年くらいのサークルの医学部の同級生(?)をみているとやっぱり結

        「映画ドラえもん のび太の地球交響楽」:ドラえもんシリーズの中では異色の音楽映画。冒険色は薄目だけど、これはこれで面白い!

          「ボーはおそれている」:一人の男が抱える不安が現実になっていく恐怖。。テクニックは凄いが、僕はこの映画が嫌いだ。。

          評価:☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 僕はここ最近、年間で150~200本くらいの作品を見ていて、(何回か書いていることではありますが)基本的に観たいと思う映画を観ています笑。前は、すごく抽象的な印象のする作品とか、ゴダールとか、いわゆる劇作品風な作品も(好きでもないのに無理して)観ていたときもあるのですが、別にこれが仕事でもないので、アニメであろうが、時代劇であろうが、女性向けなBL作品であろうが、年配向けなピンク映画であろうが、幼

          「ボーはおそれている」:一人の男が抱える不安が現実になっていく恐怖。。テクニックは凄いが、僕はこの映画が嫌いだ。。

          「リバー・ランズ・スルー・イット」:男兄弟だからこそ分かる不思議な血のつながり。アメリカの田舎風景が美しすぎる。

          評価:★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 午前十時の映画祭より。 たくさんの映画を見ていると、全然描かれる国は違うんだけど、身の回りの状況がなんか自分と似ていて、すごく共感するタイプの作品に出会うことがあります。1992年製作の本作「リバー・ランズ・スルー・イット」も勝手に共感してしまうタイプの作品の1つ。山と河川が広がる風景は、僕の生まれ育った海なしの岐阜県と同じだし、田舎の閉塞した社会観も同じような感じも同じだし、男兄弟が主人

          「リバー・ランズ・スルー・イット」:男兄弟だからこそ分かる不思議な血のつながり。アメリカの田舎風景が美しすぎる。

          「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」:TVシリーズから続く劇場版FINAL第1弾。TVシリーズから続くのに絵がちょっと違うのが若干気になる。。

          評価:★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) バレーボールを題材にした高校青春アニメ「ハイキュー!!」の劇場版。このアニメ、結構人気なのは前から知っていましたが、第1弾のアニメ版が公開になったのは2012年(コミック連載はその1年前)と今回の劇場版公開から遡ること12年前と結構古い。dアニメなどの各種動画配信サイトで楽しむことができますが、見ていただくと最近の「鬼滅の刃」や「SPY FAMILY」と違ってOPの作りも、主題歌もなんか昔のア

          「劇場版ハイキュー!!ゴミ捨て場の決戦」:TVシリーズから続く劇場版FINAL第1弾。TVシリーズから続くのに絵がちょっと違うのが若干気になる。。

          「夜明けのすべて」:観ていて優しい気持ちになれる映画。こんな職場はないかもしれないが、人を信じたくなる良作!

          評価:★★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 世の中は多様化の時代。働き方についても然りで、僕が社会人になった数十年前でもセクハラという言葉はあったものの、ハラスメントは性に関わるものだけで、パワハラとか、モラハラとか、いろんなパターンで定義される世界ではなかったです。だから、職場でも怒号や叱責が飛ぶ場は平気であったし、そうする人も職場を引き締めるという意味合いでわざと他の人が見える場で堂々とやっていたような気がします。そういう時代だ

          「夜明けのすべて」:観ていて優しい気持ちになれる映画。こんな職場はないかもしれないが、人を信じたくなる良作!

          「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」:世界的人気ホラーゲームの映画化作品。ホラーなんだけど、ちょっとホンワカさをも感じる癒しムービー笑

          評価:★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 2014年にPC向けゲームとして発売された同名ホラーゲームの映画化作品。僕は失礼ながら映画を見終わるまでゲーム原作ということを知らなく、本作の物語が実際のゲームの流れと合っているのか、それとも全くのオリジナルか今も判断しきれていないです。。ただ、主人公マイクのトラウマに関する、弟の失踪に関わる部分などは叙情的になっているところもあり、大してフレディーズのゲームの実況動画をチラッと見る感じ、単純に

          「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」:世界的人気ホラーゲームの映画化作品。ホラーなんだけど、ちょっとホンワカさをも感じる癒しムービー笑

          「Firebird ファイアバード」:ソ連占領下での禁断の恋物語。同性愛どうのこうのより、この将校がひどい奴だと思う。。

          評価:★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 日本をはじめ、西側諸国のLGBTQへの理解が急速に進んでいる昨今。もっとも進んでいるのはやはりアメリカで、ハリウッド作品とか見ていると、ディズニーアニメなどでも特に美化することなく、普通に同性への想いをシレっと描いているところはさすがだと思いますし、日本をはじめ、それ以外の国でも普通の恋愛映画の枠組みの中で、同性同士の恋物語を(ゲイムービーという固定の枠ではなく)ラインナップ化できています。ただ

          「Firebird ファイアバード」:ソ連占領下での禁断の恋物語。同性愛どうのこうのより、この将校がひどい奴だと思う。。

          「レディ加賀」:加賀温泉の街おこしにタップダンスを盛り込んだ異色映画。地震前製作の映画だが、いろんな意味で応援したい!

          評価:★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 石川県にある名湯・加賀温泉の老舗旅館で育った一人の女性が、キャリアチェンジのために始めた女将業。その延長で温泉を盛り上げるために、女将学校に集まった若女将たちとタップダンスチームを組むという異色映画。ここに書かなくても多くの方にとっては、ちょうど今年(2024年)の1月1日に起こった令和6年能登半島地震が頭にちらつきます。加賀温泉は能登半島ではなく、どちらかと言えば福井に近いところに位置している

          「レディ加賀」:加賀温泉の街おこしにタップダンスを盛り込んだ異色映画。地震前製作の映画だが、いろんな意味で応援したい!

          「鬼滅の刃 絆の軌跡、そして柱稽古へ」:鬼との闘いも後半戦へ。総力戦へ挑む中で物語も急展開。

          評価:★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 2019年よりTVアニメ放送が始まった「鬼滅の刃」シリーズ。もう原作は23巻で完結しているので、このアニメシリーズもその終章へ向かって突き進むだけになっています。良くも悪くも、2020年のコロナ禍を乗り越えている作品なので、僕自身はコロナという1つの社会的なエポックと本シリーズの大ヒットが結びついて、今後思い出に残っていくのだろうなーとちょっと思っています。シリーズとしてはいつもの通りというか

          「鬼滅の刃 絆の軌跡、そして柱稽古へ」:鬼との闘いも後半戦へ。総力戦へ挑む中で物語も急展開。

          「罪と悪」:22年前の殺人事件から紐解かれる閉鎖的な地方の若者たちの世界。出口のない空気感がビンビンと伝わる良作。

          評価:★★★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 22年前の少年殺人事件と、その殺人事件の当事者となり、成長した若者たちの現在点を浮き彫りにしたサスペンスドラマ。物語のキーとなるその殺人を紐解く要因になっているのは、同じその事件の当事者となり、育った同級生たちという組み立てになっています。あくまで今を生きる若者・青年たちの闊歩している田舎町の現実を捉えながら、その中で過去に起きた事件にフォーカスしていくというお話の進め方が実に上手い。そして

          「罪と悪」:22年前の殺人事件から紐解かれる閉鎖的な地方の若者たちの世界。出口のない空気感がビンビンと伝わる良作。

          「哀れなるものたち」:異形の女版フランケンシュタインが人間性を取り戻すロードムービー。ランティモス監督だから描ける異形の世界!

          評価:★★★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) ちょうど、この感想文を書くころに決定した第96回米アカデミー賞で、クリストファー・ノーラン監督の「オッペンハイマー」と多くの賞を分け合うことになった本作。主演のエマ・ストーンに2回目のアカデミー賞主演女優賞をもたらすとともに、昨年(2023年)の第80回ヴェネツィア国際映画祭でも最高作品賞である金獅子賞も受賞している。多くの賞を受賞していることは良い作品であるパラメータにはなるものの、イコ

          「哀れなるものたち」:異形の女版フランケンシュタインが人間性を取り戻すロードムービー。ランティモス監督だから描ける異形の世界!

          「違う惑星の変な恋人」:人はそれぞれすれ違う星に住んでいる。それが分かれば人生は少し面白い。

          評価:★★★☆ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 世の中は多様性の時代。でも、それで実は困難になっているのは恋愛なのではないだろうか。僕たちのそれこそ親の世代は団塊や団塊ジュニアの時代で、高度経済成長の恩恵を受けて、人生の幸せはいい学校を出て、いい会社で順調に出世し、きれいなお嫁さんをもらって、2,3人には子どもをつくり、マイホームやマイカーで郊外に住むというところにある。もちろん、誰も声高にそう叫ばないかもしれないけど、恋愛適齢期とか、子

          「違う惑星の変な恋人」:人はそれぞれすれ違う星に住んでいる。それが分かれば人生は少し面白い。

          「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち~」:一人の人間が一人で生きていく苦しみを誰に共有していくかは普遍的な問い。。

          評価:★★★ (五段階評価:★が星1つ、☆が星半分、★★★★★が最高、☆が最低) 障害者の家族にとって(身体、知的問わず)、一番の悩みというのは当人がどう一人で生きていく自立ということはもちろんですが、彼ら彼女らの自立を取り巻く家族がどうサポートしていくかということ。兄弟やその息子・娘(甥や姪)などの親戚がいて、理解があればよいですが、かなり多くが両親だけが世話をしていて、他に身寄りがいても、その親戚たちに頼るのは申し訳ないという形で閉鎖的に生きているケースがほとんどではな

          「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち~」:一人の人間が一人で生きていく苦しみを誰に共有していくかは普遍的な問い。。