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【前編】Z世代女子の飲食店選びは「Instagram」がメイン。Trend Catch Projectが「若年層女性の飲食店利用に関する調査」を実施

SNSを活用して最新のトレンド情報に触れている若者たちは、どの媒体で、どのように飲食店の情報を得ているのでしょうか。

ライフステージごとのニーズを汲み取り、等身大の意見を発信する女子学生マーケティング集団「Trend Catch Project」は、この度全国の女子大生・女子高生を対象に、「若年層女性の飲食店利用に関する調査」を行いました。情報収集方法が時代の流れとともに変化している現代ではありますが、本調査の結果が飲食店集客の一助となれば幸いです。

本記事は、「若年層女性の飲食店利用に関する調査」の前編となります。飲食店利用において特に多い3つのシーン「女子会」「デート」「団体・サークル」における、若者の動向を調査しました。

後編では、調査結果をもとにカスタマージャーニーマップを作成し、考察を行なっています。ぜひ、前編記事と合わせてお読みください。

▼「若年層女性の飲食店利用に関する調査」後編はこちら

※調査結果をご紹介いただく際には、「Trend Catch Project 調べ」と注釈を記載ください。

1.利用シーンを問わず、飲食店探しのメインツールは「Instagram」

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「女子会」「デート」「団体・サークル」のそれぞれのシーンで、どのアプリで飲食店を探のかを質問しました。「女子会」では、1位がInstagram(96%)、2位がネット検索(40.6%)、3位が食べログ(36.6%)という結果でした。「デート」の1位はInstagram(87.1%)、2位がネット検索(30.7%)、3位がホットペッパーグルメ(26.7%)という結果。「団体・サークル」では1位がInstagram(40.6%)、2位がネット検索(37.6%)、3位がホットペッパーグルメ(36.6%)という結果になりました。

飲食店の利用シーンと、利用するアプリに大きな差はなく、主にInstagram、ネットでのキーワード検索、予約のできるグルメサイトの利用が上位を占めています。さらに、女子会とデートではInstagramが大きく差をつけて利用されていることから、雰囲気を加味してお店選びをしたい際には、Instagramに投稿されている写真を参考材料にしていると考えられます。

団体・サークルにおいても、利用しているアプリに大きな差はありませんでした。ただ、女子会やデートと比べて、ネット検索やホットペッパーグルメといった大手グルメサイトが多く利用されていることから、大人数での飲食は、雰囲気よりも価格帯といった店舗の公式な情報に重きを置いていることが分かります。

また、飲食店を探す段階で利用されるアプリの平均数は、「女子会」で3つ、「デート」で2つ、「団体・サークル」で2つという結果になりました。若年層女性たちは、飲食店との接点を求めて複数のアプリを横断していることが明らかになりました。

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予約の際に使うアプリに関しては、「女子会」「デート」と「団体・サークル」ではっきりと違いが現れました。

利用シーンごとに違いが目立ったのが、「予約しない」という選択肢。「女子会」「デート」では全体の約40%が事前に飲食店予約をしないとの回答が多かった一方で、「団体・サークル」においては予約なしでの来店はわずか13.9%という結果に。大人数で飲食店の利用をするには事前の予約が必要になるため、このような結果の違いが現れているのだと考えらそうです。

また、「女子会」「デート」では「ホットペッパーグルメ」での予約が最も多く、「団体・サークル」では電話予約が多くを占める結果に。このことに関して、団体・サークルは直前まで参加人数が定まらない事も多く、もしも人数変更があった場合、幹事は飲食店にその旨を伝えなければなりません。その際は電話利用しなくてはならないので、電話予約をする事が多くなると考えられます。

その他の予約手段は、「女子会」「デート」「団体・サークル」でほとんど変わらない結果で、お店のホームページやグルメサイトで予約していることが分かりました。

以上のことから、それぞれのシーンにおいて、飲食店のお店選びや予約するツールには大きな違いはないものの、飲食店を利用する人数によって予約の必要性が生じるため、大人数の場合は事前に予約をしてから飲食店に足を運ぶ人が多いことが分かります。

2.女子会・デートでは飲食店のムードを、団体では価格帯を重視

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飲食店を選ぶ際の基準を利用シーンごとに調査したところ、「女子会」では1位が価格帯(78.2%)、2位が雰囲気(74.3%)、3位がメニュー(62.4%)という結果になりました。
続いて、「デート」では1位が雰囲気(68.3%)、 2位が価格帯(65.3%)、 3位がメニュー(54.5%)、「団体・サークル」では1位が価格帯(84.2%) 、2位がメニュー(42.6%) 、3位が(お店までの)アクセス(41.6%)という結果となりました。

どの利用シーンにおいても「価格帯」と「メニュー」が上位に入っています。中でも「価格帯」は、すべての利用シーンにおける判断基準で60%以上を占めており、多くの学生がそれぞれの懐事情に見合った飲食店選びをしていると考えられます。

また、それぞれの利用シーンにおいては、デートでのみ「価格帯」よりも「雰囲気」を重要視していることが分かります。デートの際には、価格帯を考慮しながらも、飲食店のムードを楽しみたいと考える学生が多いことが覗えます。

3.女子会は「ランチ」、デート・団体では「ディナー」での飲食店利用が多い

飲食店の利用シーンごとに、ランチ・ディナーのどちらでの利用が多いか尋ねました。

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「女子会」での飲食店利用においては、「ランチ」が51.5%、「ディナー」が45.5%と大差はないものの、ランチでの利用がわずかに多い結果になりました。

回答者の中には、「ディナーだと高くて行けないお店も、ランチだと1,000円台なので足を運びやすい」というコメントもありました。女子会での利用で飲食店を選ぶ基準として、「価格帯を重視する」という声が多かったことと関連づけると、ディナーよりも値段の下がるランチでの利用が多くなったのではないかと考えられます。

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続いてデートでの利用では、「ランチ」が26.7%、「ディナー」が67.3%と、ディナーでの利用が7割近くを占める結果となりました。

デートの際に飲食店を選ぶ基準として、「雰囲気を重視する」との意見が多かったことを関連づけると、「雰囲気のいいお店で過ごしたい」という、潜在的な欲求の現れていることが分かります。

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「団体・サークル」における飲食店利用では、「ランチ」が16.8%、「ディナー」が77.2%と、ディナーでの利用が7割を超える結果となりました。

団体・サークルの場合、大人数でも入店しやすい居酒屋などの利用が多いこと、また、活動を終えた後に飲食店を利用する可能性が高いことから、このような結果になったと考えられます。

番外篇. 再来店の判断基準は、「味・雰囲気・価格帯」

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また行きたいと思う飲食店の特徴を質問したところ、最も多かったのは「味(81.2%)」、次いで「雰囲気(74.3%)」「価格帯(72.3%)」という結果に。味や雰囲気、接客といった、実際に行って分かる要素に加えて、価格帯やメニューなどの事前に確認できる情報も重要な評価軸となっているようです。

この度の「飲食店利用に関する調査」では、飲食店の利用シーンごとに検索、予約の段階で使用するアプリ、比較検討で重要視するポイント、再来店するか否かの判断材料に関して考察しました。

女子会やデートでは、「雰囲気を重視してお店選びをしたい」という欲求からInstagramで積極的に投稿写真を調べ参考にする傾向にありました。他方で、団体で飲食店を利用する場合、価格帯やメニュー内容を重視してグルメサイトで直接検索するなど、飲食店の利用シーンによって、店舗との接点経路が異なることが明らかになりました。

以上の調査結果から、飲食店はできるだけ多くのチャネルを設けることで来店のきっかけを作り出すことができるのではないかと考えます。

<調査概要>
調査名:「若年層女性の飲食店利用に関する調査」に関する調査
調査期間:2020年10月2日(金)~ 10月15日(木)
調査方法:インターネット調査
調査対象: 全国の女子大生・女子高生
回答件数:合計101件

【本件に関する問い合わせ先】
RooMooN株式会社 広報
メールアドレス:press@roomoon.jp

女子大生・女子高生マーケティング集団「Trend Catch Project」について

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「Trend Catch Project」は、2018年10月に発足した女子大生・女子高生マーケティング集団です。参加している学生主導で活動を行い、企業様へのマーケティング支援やトレンド発信を目的に、日々活動しています。

現在、関東・関西を中心とした高校生・大学生・短大生・専門学生が約80名ほど所属。今後さらに規模を全国に拡大し、女性のライフステージに合わせたリアルな意見を社会に向けて発信していきます。

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