見出し画像

KaMiNG SINGULARITYレポート〜AI×クリエイター〜

お仕事も推し事も全力投球120%💙🔫
foriioで働く27歳OLアイドル、推せるセールスこと、いっこです。
KaMiNG SINGULARITYに行ってきたので、ざっと感想をば!
仕事の時間を使って行かせて頂いたので、クリエイターに絡めた感想と考察です。

もはやAIも、情緒的な判断(と見なしても良い出力)が可能な世界

クリエイティブな仕事はAIには奪われない(AIには情緒的判断ができないから)は、もはや覆されてました。
例えば、AIディレクター。
https://www.advertimes.com/20170914/article257453/2/
ざっくり説明すると、過去に人間が作ったものを学習させて、どういったものであればウケが良いのか?というのを算出してくれるAIです。
実際、このAIが出したディレクションをもとに作られたクリエイティブも存在します。(詳細長くなるので割愛しますが!)
AIでは、不可能とされてきた「右脳的」な仕事を担うことができてしまった世界。
じゃあ、クリエイターの価値が下がるか?というと、そうはならないなというのも改めて感じました。
「作業要員」はAIに取って代わられる可能性高いものの、AIの出力に対して、自身の専門性やスキル・経験・感覚値を掛け算して再度アウトプットし直せるクリエイターであれば、むしろ価値がどんどん上がるなというのがわたしの考えです。

やっぱりポートフォリオはとても大事

じゃあforiioに務める人間として、今後クリエイターの何を、どうやって、支援すべきか?
いまのforiioのサービスに関連させるとするならば、やっぱりポートフォリオってめっちゃ大事じゃんというのが私が出した結論です。

ポートフォリオという形でアウトプットすることで、過去を棚卸しして未来の指針を得ることが出来る。
そもそもポートフォリオを作ることそのものが、アウトプットの練習にもなる。
アウトプットを起点にした学習サイクルによって成長し続けることで、AIに取って代わられることのない、質の高いクリエイターになれるのかなと感じました。

また、弊社サービスを含めて、新しいサービスが出た際には恐れずとりあえず試してみてほしいです。
新しいモノ・コトに常に挑戦する訓練を積んでおかなければ、AIのような“どうあるべきなのか分からない仕組み”が出てきた時に、乗りこなす・使いこなすことが出来なくなります。
クリエイターであるならば、新しいサービスに対して嫌悪ではなくまず「これって、どう使えばクリエイティブなんだろう?」を考える癖をつけていく必要があると考えました。

人文科学の再興

また、伊勢谷友介さんがトークセッションで話していた「AI設計のプロセスで何を学ばせるか?」「何を目的として我々はAIを作るべきか?」という問いかけが、ものすごく心に刺さりました。

私はデザイン思考によるAI設計の前に、人文科学の再興を主張したいです。
AIがなんでも定量化するその土台には、人間本性の研究結果があるべきだと思うし、そうしたものが無視される世界は、人間性を失ったディストピアなのではないか、と思うのです。

仮に、クリエイターが「AIディレクター」の指示をもとに作品を作る世界になったとしましょう。

AIディレクターがヘイト作品をディレクションした時に、それを止めるだけの学問的知識と教養が無ければ、クリエイターは知らず知らずのうちに、ヘイトな作品を作ることになってしまいます。

歴史、地理、宗教、哲学などの学問的素地がないがために、意図せず差別的なものを作ってしまう可能性がある、そんな作業要員クリエイターになり下がるか、
それともそこで「これは歴史的に見ておかしな表現になるのではないか?」と人間本性の研究に基づいた判断が出来るクリエイターになろうとするか。
あるいはそもそも、AIにこれはヘイトであるということを学習させることは出来るか?
できるとすれば、それは誰か。あなたなのか、他のクリエイターなのか?

#会クリカイギ でも話題になった「クリエイターは複数の軸を持とう!」という話ですが、これは何も、こんなソフトが使えます、こんな媒体も携わったことがあります、というクリエティブなスキルや、経験だけの話ではないのではないか?と感じました。

たとえば、哲学を理解しているからこそ生まれるデザイン。たとえば、歴史を学んでいるからこそ避けるべきデザイン。
こうしたクリエティブの外にある知識や教養を身につけることもまた、軸を複数持つということなのではないでしょうか。

以上、スピード重視で書き上げた「AI×クリエイター」という視点からみたKaMiNGSINGULARITYレポートでした!

この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?