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「悩みを相談する友達」はいなくてもいい

 皆さんは何か困ったことや悩みがある時、友人などに相談するタイプだろうか。私自身はあまり他人を頼らないが、何事においても友人や家族に相談してから決めるというタイプの方が存在することも知っている。

 一方で、友人が少なく、悩みがあっても相談相手がいないということで、さらに追い詰められ、思い悩む方もいるだろう。

 しかし、「悩み事を相談する」ということが、問題解決において必ずしも有効かというと、そんなことはない。

 実際的な問題解決の一手法として「相談」を用いることもできるが、実際に有益な結果につながるケースばかりではないからだ。

 夫婦や仕事仲間など、同じミッションを持ち、利益を共有するような間柄であれば、お互いに「自分ごと」として問題を考えられるので、相談が有効な場合は多い。しかし、そうでない通常の友人・知人関係では、しょせん他人ごととしてのアドバイスしかできないし、本人の目線で問題を広く捉えている訳ではないので、的を射た相談結果になるかは怪しい。

 例外として、相手が自分の問題の解決手段を持っている場合は「相談」が有効に働く場合もある。例えば、失業して困っている時に、勤め先を紹介できる相手なら相談する価値があると言える。

 他に、「誰かに話すことで安心できる」という効能や、「話すことで気持ちの整理がつく」という効能もあるが、日記などにアウトプットしてみることでも似たような結果が得られるので、「友人に相談する」ということが問題解決や精神安定のために必ずしも必要ということはない。

 そんなわけで、「相談する友達もいない自分はダメな人間なんだ」と自分を責めてしまう方がいれば気を取り直していただきたい。何かあった時相談する友達は、いればいたで良いものだが、なければないで、何も問題はない。生きていくうえで、周囲の人々との密なネットワークがあることによるメリットは大きいが、デメリットもある。ご自分の状況をあまり悲観せず捉えてほしい。

 また、もし今悩み事や問題を抱えている方向けに、問題解決のヒントをお伝えしておこうと思う。

 まず、放置するということだ。すべての問題に対して解決しようと積極的に行動すると疲弊していくが、実際のところ、放置しているうちに消滅していく問題は多い。例えば誰それが怒っている……時間経過と共にフェードアウトした。給料が上がらない、転職しようか……時間経過で出世して昇給した。とこのような調子で、すぐに対応しなくとも問題ないような事柄は、様子を見るという選択肢が最もローコストである。

 次に、放置できないような問題に対しては具体的な解決策を取っていく。例えば会社をクビになったら、速やかに失業手当の申請をしつつ、次の会社を探したり、実家に戻るなど金策を考えなければならない。精神的肉体的に大きなコストを支払うが、放置できない問題ほど全力を挙げて解決する必要がある。

 最後に、人に話すという解決策がある。先ほども書いたが、人に話したり、紙に書いてみたりすることで自分の頭が整理されて、問題が問題でなくなるということは多い。実際的にも、人に話して解決してもらえるケースがある。ただしこれも相手は別に友達でなくて良い。公的な電話相談サービスを使ってもいいし、その辺の話を聞いてくれそうで悪意のない人なら誰でも構わない。物理的にいないなら、ネットやSNSでも良い。

 これらの手法を、友達がいようといまいと、悩みごとの解決を問題なく進める手がかりとしていただきたい。友達の数がどうであれ、人間は幸せに楽しく生きていていいし、問題があっても自分の力で解決していければ、生きる自信にもつながっていく。


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