アジア各国リーグ 外国人選手比較&傾向


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http://guojiadui.seesaa.net/article/434870004.html

AFC加盟主要各国リーグ(トップリーグ)を外国人選手で比較してみた。

・比較対象リーグ

主要?と思われる8か国の1部リーグを対象

中国(超級リーグ)
日本(J1)
韓国(Kリーグ1)
豪州(Aリーグ)
カタール(スターズリーグ)
サウジアラビア(プロフェッショナルリーグ)
UAE(プロリーグ)
ウズベキスタン(スーパーリーグ)

リンク先、Wikipedia英語版元に、23年4月上旬時点での在籍外国人選手について数値化、比較してみました。

・外国人選手数は?

各国レギュレーションやチーム数異なるため、チーム毎の人数も記載。
サウジアラビアは8人まで登録可なので当然1位。
ウズベキスタン、韓国が少なめだが、そもそもレギュレーションが違う
因みにウズベキスタンはOlympic Tashkentという同国五輪代表のクラブがあり外国人はゼロ。

・国籍は?

こちらもレギュレーション違いのためチーム毎を記載

上位のサウジアラビア、豪州、中国は多国籍といえ、一方日本、ウズベクなどは国籍に偏りがある、、言える。

・年齢、在籍年数は?

平均年齢=出生年西暦、年齢換算面倒なので

平均年齢。大きな差はないが、日本が一番若いのはB契約等とかで若いブラジル人、韓国人選手が多い影響かと。他国と比べ即戦力ばかりでなく、育成対象の外国人選手が多いのが特徴か。

加入年も目立った差はないが、豪州は最も長く在籍する選手が多い。

・代表経験者の比率、キャップ数などは?

「外国人選手がどれだけ豪華か?」を図る指標、移籍金や給与はオフィシャルなデータが見つからないため、各選手の代表経験を数値化してみた

試合数、得点数、共にカタール・UAE・サウジの中東勢が圧倒的。

特に1位カタールはそもそも全選手の75%が代表キャップ持ち。上位はグンナルソン(アルアラビ/アイスランド)101Caps、ムサクニ(アルアラビ/チュニジア)91、サンティ・カソルラ(アルサッド/スペイン)81、サッシ(アルドゥハイル/チュニジア)80、、アラブ圏(北アフリカ含む)の現役代表選手に、欧州南米のピーク過ぎたベテランが多い印象。
2位サウジは、国際Aマッチ198試合122得点の化け物を筆頭に、98キャップのクリホヴィアク(アルシャバブ/ポーランド)92のカリージョ(アルヒラル/ペルー)などカタールに負けず劣らずの重量級を揃えるが、選手数が多くキャップ無しの選手も多いため2位。
3位UAE含め西側が強い理由として、アフリカ圏の選手の多さが主要因。
待遇以外で、地理・文化的にも日中韓などより馴染めるんだろう。(具体的数値は口述) 大陸選手権出場経験者多いのも、アフリカ圏に加え中東諸国の代表クラスが多いためかと
W杯、大陸別選手権出場歴ある選手もカタール、サウジ2強。W杯で日本が3位は韓国代表経験者が多いのが影響したか。

最下位ウズベキスタン、待遇的に他国より劣るのかもしれないが
特徴として旧ソ連諸国や東欧諸国が多く、代表クラスの選手が少ない。
日本イニエスタ(スペイン代表131キャップ)がいるが、代表歴のない普通のブラジル人が多い。豪州もメルボルン・ヴィクトリーのナニ(ポルトガル代表112キャップ)、中国は山東泰山のフェライニ(ベルギー代表87キャップ)と懐かしい大物を擁する。韓国、ウズベキスタンは全体的に渋い

・大陸別の割合は?

アジア=AFC加盟国、欧州=UEFA、アフリカ=CAF、南米=COMMEBOL、、
他は北中米カリブ海CONCACAF・オセアニアOFC

各国の外国人選手の傾向について。なお多国籍、移民の増えたご時世で2重国籍も増えたが、A代表歴ある選手は最終的に代表出場した国の国籍、他の選手はWikipedia選手一覧の国籍、1か国をカウントする。

中東勢のアフリカ率の高さ。前項でも言及した通り、地理文化的要因かアフリカ人選手の比率が高い。
一方豪州、ウズベキスタンの欧州率が高いが、両者は少し違う。
豪州は旧宗主国英国、スペインなど西欧が多い。英語圏であり移民も多く民族的文化的にも馴染みやすいか。他大陸の数値が高いのは隣国ニュージーランドの選手が多い為
一方ウズベキスタン旧ソ連諸国(48%)、東欧特に旧ユーゴ(30%)の選手が大半。こちらも政治文化的に長く同じ国だった旧ソ連諸国(タジキスタン、ウクライナ、ジョージア)に加え、旧ユーゴ諸国は人種や文化的に近いのかな?
日本、韓国の南米率の高さ、両国ともやはりブラジル人が多い。
中国は相対的にバランスが取れているように見える。

・どこの国籍の選手が多い?

流石にサッカー王国ブラジルだが、豪州、ウズベキスタンは全く毛色が異なるのが面白い。

因みに全外国人選手のうちブラジル人の占める割合↓

日韓、特に日本は半分以上がブラジル人。2位韓国も順当か
因みに韓国の2位は日本、豪州も同率だったがスウェーデンは同国から他国に国籍変更した選手が2名いたため単独2位とした。
韓国も選手数は多くないが東欧、北欧の選手が多い。例えば昨年王者蔚山現代の外国人構成はスウェーデン2+ハンガリー、ジョージア、日本(江坂任)
その国の王者の構成を見ればだいたいの傾向は分かるのかもしれない
日本のリーグ王者横浜マリノスは案の定全員ブラジル人である。

意外なのはカタール、大抵ご近所のサウジ・UAEと似た傾向を示すがブラジル人は4人(同率3位)と多くない。アルジェリア・モロッコ(8人)を下回った。
カタールリーグはUAFA(アラブサッカー連盟)加盟国の選手枠がありその為か

豪州、前述通り全選手の2/3が欧州。ブラジル人は4人、イングランド(11人)スペイン(7人)に次ぐ3位に留まった。
ウズベキスタンも全く毛色が違う。ブラジル人は1人だけ、大半は欧州。主に旧ソ連圏(AFCのタジキスタンも多い)、東欧圏が多い。1位セルビア、2位ジョージア、3位ロシア・タジキスタン。渋い

中国の1位ブラジル(19人)が断トツだが、2位で並んだのはセルビアと香港(各4人)。セルビアも相当な選手輸出国で、元々中国サッカーと関係が深いし順当だが。香港は99年の返還後も協会が別なのでサッカー的に別扱いで代表もリーグも別(中華台北、マカオも同じ。英国四協会ならぬ中国四協会!)但し国は同じなので中国リーグで香港・中華台北・マカオ(港澳台)の選手は自国人扱いになる。(マカオはレベル低い為実質他2か所)
 香港、中華台北の選手は多くが帰化選手または混血選手。中超の4人の中で大連人のVas Nuñez(勞烈斯)は英国/メキシコのハーフ。中華台北の成都・Tim Chow(周定洋)は英国生まれ英国育ちで祖父が中国人。

・雑感

2016年にもこんな記事を書いたことがありますが

当時と比べると、日韓はたいして変わっていなくて
中国はバブル終了し、逆にサウジがバブル化し派手になった印象
5年後・10年後どうなるのだろう
時間あれば香港、タイ、イランなど他の国も調べてみたい。

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