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書いた原稿は「音声読み上げ」でチェックがオススメ

後期のレポート初稿が出始めています(実はクラスによっては最終稿も終わってますが)。初稿に対してピア・チェックを行い,プラス私からのフィードバックをもとに改訂して最終稿を作成します。

余談ですが,初稿のピア・チェックだけ(ただし複数名でチェック)で最終稿を作らせていたこともありますが,ピア・チェックはチェックする人の質に左右され,可哀想なことになる人が出るので私からのフィードバックも入れています。それを防ぐための複数名チェックでしたが,ダメな人が複数見てもダメですね。そうすると,ピア・チェックの結果を見ず,私からのフィードバックだけ見るなんてこともあるので,ちょっと悩みどころです。もっともピア・チェックをすることで,自分のレポートに対する注意深さが変わるので,そちらの効果に期待するというところもあります。

原稿チェックのコツを一言で述べるなら「チェックする文・単語(文節)に集中する」ことにあると思います。当たり前のことを言っているように見えますが,けっこうこれが厄介です。というのも一時期SNSに出ていた「単語の中の文字を入れ替えても読める」という話がまさにそうですが,表面的に読んでいると誤字ですら読み飛ばします。

そのため授業では強制的にスピードを落とすことに腐心しています。そのために試したのはまず「音読」でした。ただ音読してと言ってもブツブツつぶやくのだとかなり速くなってしまうので,さらに「定規や紙などで読む行より下の行を隠して」という指示も出しました。

これは銀行員をやっていた友人に教わったのですが,書類チェックなどでも使える方法です。タイポギリセミアと同じでしょうが,読んでいるとき,次の行の展開も予想していますので,それをなるべく邪魔します。

それでもテキトーになる人は出て,半分諦めていたのですが,今年,Wordの読み上げ機能を使ってみたところ,だいぶ良くなった感覚があります。読み上げ機能は「校閲」タブにあります。

これで原稿を聴きながら,気になったところをコメント機能で書き込んでいきます。ちなみに誤字があってもどう修正するかは書かず,「誤字」とだけ書くようにしています(その方が「機械的にならない」ので)。

授業のレポートはおおよそ3500〜5000字程度だと思いますが,授業でやると30分ほどかかります。

ただ,この機能をそこそこ使ったことがある人は気付いていると思いますが,音声読み上げでは速度を変えることもできちゃうので,2倍にすれば時間が短縮できちゃうんですよね。そうすると効果が…

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