相手をどうするかではなくて、自分をどうするか
（5,492文字/個人差はありますが、約8分～13分程で読めると思います）
おはようございます。よこはま発達相談室の佐々木です。
今月は、門下祐子先生（東洋大学福祉社会開発研究センター客員研究員）とのトークイベントを配信します。オンラインゼミのメンバーは無料でご参加頂けます。それ以外の方は有料になりますが、障害児者の「性」について一緒に考える機会にできればと思います。詳細とお申込は下記よりご確認ください。
▼オンラインゼミとは？
ぼくらはコンサルテーションにも力を入れさせて頂いています。現在も、全国エリアや事業形態問わずにご一緒させて頂いています。来年度に向けて、すでにご依頼・ご検討いただいている事業所さんもあり（どこも県外です）、とても有難いです。コンサルテーションは支援と同じで、それぞれの事業所さんに合わせてオーダーメイドで行っていますが、どのような目的で、どのようなことを行っているのかをお伝えできる資料があった方がいいと思い、資料を作成しました。宜しければご覧いただき、ご興味あればご連絡ください。
▼よこはま発達グループのコンサルテーション
https://drive.google.com/file/d/1bDbbILgOgXGgjAeQIxO2e6_y6t5105A4/view?usp=sharing
ここからが本題です。上述したように、コンサルテーションでさまざまな事業所さんとご一緒させて頂いておりますと、あたりまえですが、「対応に困る行動について、どう対応したらいいか？」というご相談をよく現場からお受けします。そうした時に、どんな視点を持っておけると良いかについて、少し整理していきたいと思います。
まずは自問を
幼児期であれ、成人期であれ、「ご本人たちが安心して過ごせるように」という考えは共通だと思います。そうしたことを考えながら支援をしていたとしても、「どうしてこうした行動をとるんだろう？」「困ったぞ」と思うような場面に遭遇することがあります。その理由について説明してくれる方もいれば、そうした説明は難しい方もいます。
多くの場合、ぼくらの価値観や基準からは了解が難しい時、例えば、「なんでそうした考えになるの？」とか「なんで、ここでそんな行動とるの？」という場面です。こうした時に、もちろん動揺もするし、「なんとかしなきゃ！」という気持ちが先行したり、場合によっては「自分にはどうすることもできない」と思うこともあるかもしれません。そうした気持ちは理解できます。ぼくだって、そうです。でも、まずしてほしいことは「立ち止まって考えてみる」ということです。
そうは思えないこともあるかもしれませんが、「今の困難や支援の必要性を伝えている」という視点で考えてみることがスタートです。そして、以下の点について自問自答をして、より適切にサポートする方法を考えてみてください。
こちらが伝えていることを理解しているか？
対人関係でのストレスや困難はないか？
苦手な感覚刺激によって負担が大きくなっていないか？
上記またはそれ以外のなんらかの要因によって、不安や恐怖を感じていないか？
それらに対する対処方法（例えば、相談する、休憩したいと申し出るなど）を知っているか？
知っていたとしても、それらが活用できるようなサポートがあるか？
相手をコントロールしようとしない
あたりまえのことですが、ぼくらは「相手をコントロールすること」はできません。恐怖によって権威的に、支配的になんとかしている場面を見ることもありますが、それは「支援」ではありません。何も、その方の「支え」になっていません。もちろん、全てを容認するわけではなく、その方にとっての最善の利益を考えて、こちらの考えをお伝えすることはありますが、それでも「絶対にこうだ」と断定するのではなくて、一つの選択肢や可能性としてお伝えするわけです。
ぼくらは、「自分をコントロールすること」が唯一できることかもしれません。だとすれば、自分以外の外に原因を探すよりも（まぁ、そうしたくなることもあるかもしれませんが。その方が「自分の責任ではなくなる」ので楽ですから）、エネルギーのいることですが、まずは自問自答してみることからスタートしてみるのはどうでしょうか？
そういえば、最近はよこはま発達相談室のnoteをはじめとするSNSだけでなく、佐々木個人のSNSでも発信していて、Instagram、note、X、Voicy（音声配信）は、大体毎日更新しています。noteとVoicyでは、こうした支援に関する考え方を発信していますので、宜しければご活用ください（無料です）。フォローやシェアなどしていただけると、とても嬉しいです。
▼note
▼Voicy
計画的・組織的な対応を
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