ASDの方と相談しやすくなるためには?
おはようございます。よこはま発達相談室の佐々木です。いつも記事を読んでくださり、また「スキ」や「フォロー」もありがとうございます。
僕は心理スタッフとして、療育指導だけでなくカウンセリングという形で、様々なご相談にのらせていただいております。今回は、そうしたこれまでの経験の中で、ASDの方とご相談をさせていただく上で大切にしているポイントについて共有いたします。どうぞ最後までお付き合いください。
前提として、”ASDの特徴を理解していること”
ASDの方は、いわゆる”多数派の人たち”とは、認知特性(ものごとの捉え方や感じ方)が違うと言われています。違いそのものは良いことで、そこには優劣はありません。ただ、そうした違いを知っておくと、それぞれの方にあった情報の伝え方ができますので、”教えてもらいたいことが教えてもらいやすくなる”、”伝えたいことが伝えやすくなる”=意味のあるコミュニケーションがとりやすくなると思います。ですので、ASDの方とご相談させていただく際には、"認知スタイルの違い"を理解しておくことが非常に大切です。
どんな認知特性があるのか?
では、ASDの方の認知特性とはどんなものがあるのでしょうか。ここで、一つ一つを詳しくは説明しませんが、簡単にまとめたものを以下のスライドにまとめました。
ASD=一律にあてはまるというわけではありませんし、また程度や生活上の困難として現れるかどうかも人それぞれです。でも、このような特徴があるのかも?と思いながらコミュニケーションをとるのとそうでないのとでは、やり取りの質は全く違うものになると思います。
「困ったことがあったら言ってね」という問いかけは有効でないことも少なくない
ASDの方とご相談させていただくときに、まず皆さんに知っておいていただきたいことは、”相談は本質的に苦手である”ということです。詳しくは以前の記事(緊急時の支援)に記載いたしました。下記にリンクを貼っておきますので、まだお読みでない方はそちらをお読みください。
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