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私たちが大切にしているご家庭との協同

よこはま発達サポートルームの言語聴覚士の安藤です。

よこはま発達サポートルームでは、週2日、お子さんと保護者さんが一緒に通所していただき、1時間のセッションを行っております。お子さんがスタッフとセッションをおこなっている間は、隣室の保護者室にてモニターやマジックミラー越しにご覧いただきながら、担当スタッフが課題内容の説明をさせていただいたり、保護者さんと一緒に支援グッズを作成したりするお時間を設けております。本日は保護者さんと一緒に作成したスケジュールについてご紹介いたします。

“昼食を拒否してアイスクリーム屋さんに行きたがります。どうしたらいいでしょうか?”


このようなご相談をいただきました。

詳しくお話を伺うと、サポートルーム終了後に昼食を食べにガストへ行きたいが、昼食よりも先にアイスを食べに行きたがるだけでなく、広場で遊び始めたり、おもちゃ屋さんに行きたがったりして、そこからの切り替えが難しく、駅に到着するまでに数時間かかってしまい、帰宅する頃には夕方になっているとのことでした。

保護者さんと、“順番と場所をクリアにすること”、“本人の強みを生かすこと”を共有した上で、お子さんが理解できて、持ち運びの際に保護者さんの負担とならない形になるよう、保護者さんと一緒にお子さんのスケジュールを作成しました。

こちらのお子さんは、写真などの視覚的な情報を取り入れることが得意なお子さんでしたが、全てのスケジュールを一度に見せるのではなく、“いま何をするのか”、“どこに行くのか”について1枚ずつ確認できる方が、混乱せずに落ち着いて活動ができるお子さんでしたので、1枚ずつめくっていくタイプのスケジュールとしました。

スケジュールを作成して、事前に親子で予定を確認してからは「昼食 → アイス」の順番が定着し、帰宅までがとてもスムーズになったとのことでした。

今回のスケジュールに限らずではありますが、アセスメントから得られたお子さんの特徴や普段のセッションでのご様子、そして、保護者さんから共有いただいている情報があってこそ成り立つ支援だと考えておりますので、今後も保護者さんと協働させていただきながら、お子さんにとってより良い支援を行えるようにしてまいります。


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