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デザインあ展に行ってきた 具体と抽象とアイデア発想

日本科学未来館でやっている「デザインあ展」に行ってきました。科学未来館に行ったのは数年前の「うんち展」以来2度目です。

事前にTwitterで情報収集していて、かなり評判がいいことはわかっていたのですが、想像以上の面白さでした。

具体と抽象

私はデザインについては素人なので、デザインにどんな理論があるのかはほとんど知りません。ただ、なんとなくデザインってこういうことなのかなというのがわかった展示がこれ。


リアルな男女の人形が徐々に抽象化されていき、最後は丸と三角形だけの形になります。良く見るトイレの表示です。

具体的な情報から必要な情報をだけを取り出して抽象化していくというプロセスが一目でよくわかります。

新入社員の頃、よく先輩から「具体と抽象の往復で考えろ」と言われていたのを思い出しました。人は具体的な情報を求めがちですが、必要な情報を正しく抜き出せば抽象的な情報でも十分伝わります。

一方で、抽象的過ぎると具体的に何を伝えたいのかわからないこともあるし、人によってイメージする具体像が違うこともあるので、その部分のすり合わせあ必要になってきます。今回の展示でいえばトイレマークから、どんな男女なのかを想像するときに、年齢、髪型、顔の大きさ、服装などは人によってイメージが変わるはずです。


アイデア発想

デザイナーって何となく創造的な思考の人が多いイメージがあります。アイデアが豊かな人とでも言いましょうか。

アイデア発想のヒントになりそうだなと思った展示がこれ。

なんの変哲もない回転寿し。

隣にちょっとだけ写っていますが、ここから様々なタイプの回転寿しの派生形が生まれています。

回転の主体を変える、回転の方向を変えるなどなど。

回転寿しを、決まったレーン上を動き誰か(お客さん)のもとに行くというとらえ方をしたのだと思います。他に決まったレーン上を動いてどこかにいくあんなものやこんなものに置き換えて考えた新しい寿しのスタイル(?)が表現されていました。

アイデア発想のフレームワークはオズボーンのチェックリストとかSCAMPARとかあるけど、かたっ苦しく考えるよりも、これ見た方がわかりやすいかもです。


大人こそ行くべき!

夏休み&お盆の時期ということもあって整理券が発行されるほどの混雑で、子連れ家族が多かったですが、大人でも十分に楽しめる内容でした。

いや、むしろ大人の方がいった方がいいよ、これ!普段の凝り固まった頭をほぐすためには非常にいい場でした。

ちなみに開館の10時に行ったら、もらった整理券は11時15分からの入場券でした。。。が、デザインあ展とは別に常設展示も見れるので、常設展示を見ていたらあっという間に1時間経ってしまったので、時間を持て余すことはまったくありませんでした!

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