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己の中の承認欲求に気づくことが心の安定の第一歩?

今日は、最近私が心の安定において重要な要素と考えている「承認欲求」について触れていきたいと思います。


本記事は、「反応しない練習」という本で触れられている承認欲求について、自分なりの解釈を混ぜつつ書いたものとなります。

この本は私が適応障害で休職していた頃に読んでいた本ですが、心を不安定にさせる思考のクセを直すのには、とても良書だと思いました。



1.承認欲求とは?


そもそも承認欲求とはどのような感情でしょうか。

  • 人に尊敬されるような仕事につきたい

  • 組織内で仕事を評価されたい

こうした「自分を認めてほしい」という感情が承認欲求の表れで、ご多分に洩れず私自身もそういった感情を持ち合わせています。

この承認欲求は人間誰しも少なからずあるもので、「こいつに私の仕事を認めさせてやるんだ!」「周りの人間より頭がよくなりたいんだ!」といった具合に、時にはポジティブな方面に進むための心を燃やすエネルギーとなってくれるものです。


2.承認欲求の負の部分


冒頭では承認欲求のポジティブな側面について触れました。
しかし、実は承認欲求は下記のような怒りの感情にも表れます。

  • 何でこの人は私の言っていること理解してくれないの?

  • 自分はこれだけ仕事しているのに、全然給料上がらないじゃん!

これらに共通しているのは「何で私のこと認めてくれないの?」という点。
自分を認めてほしいという承認欲求のベクトルが負に向いてしまうと、このような怒りの感情を抱いてしまうのです。

そして他にも、下記のようなネガティブな感情も承認欲求の高さが引き起こす認知の歪みです。

  • 自分と他人を比べて、自分に失望してしまう

  • 人からどう思われているのか気になってしまう

人から認められたい欲求が高すぎてしまい、他人と比べた自分の価値に一喜一憂したり、自分がどう思われているかを気にしてしまうということですね。

このように承認欲求が高すぎると、心への負荷が高くなり、時に心を潰してしまう要因になり得るものだと思います。


3.承認欲求を小さくするための心の持ち方


ここからの内容は、心への負担がかかってしまう承認欲求を小さくしていくための心の持ち方についてです。


(1)負の感情に承認欲求が影響していることに気づく

まずは上記のような負の感情を抱いたときに、この感情は承認欲求が影響していると気付くことが最初の鍵だと思います。

”承認欲求が高い=心への負荷が大きくなり、心穏やかに過ごせないもの”
ということを認識し、負の感情が出てきた時に「これは承認欲求が影響しているぞ」と気づくことです。

とは言いつつ、承認欲求が災いしているのか中々気づけないよということもあるかと思います。

私が今実践していることは、ネガティブな感情を抱いたときに「承認欲求の高さが関係しているか否か」をまず考えてみています。

というのも個人的な体感ですが、怒りや自分への失望といったネガティブな感情は、割と承認欲求が災いしていることが多いと感じているからです。(あくまで個人的な体感ですが…汗)


(2)「承認欲求が災いしている」とアウトプットする

もし承認欲求が原因であれば、あとは「このモヤモヤした気持ちは自分を認めてほしい気持ちが引き起こすものだ」と心の中で唱えたり文章に起こしたりアウトプットすることで、少しずつ気持ちは収まってくると思います。
(おすすめは文章化することです。文章を書くことで頭の中を整理することもできるから。)

冒頭紹介した本「反応しない練習」では、『承認欲求だと認識し、ラベリングする』との表現で書かれていました。

私が実践している方法は、あたかも別人になりきって「トシ、お前が今抱いている負の感情の原因は承認欲求だ。そんなもの苦でしかないから捨てちまえ」などと自分自身に語りかけることです

他には日記やSNS等でアウトプットをして、頭の中の整理をしながら自分の脳内にラベリングする作業を行っています。
このときも、別人が私にアドバイスするような気持ちで書いています。

このように自分を客観的に俯瞰して認知することを「メタ認知」といい、メンタルヘルスに関する本にはよく出てくるテクニックです。

あとアウトプットする際は、自分自身を認めてあげる心持ちを常に持っておくことも大事だと感じています。
「誰がどう思おうと別に気にしなくったっていいんだぞ、自分は自分だ。幸せに生きていると自分自身が感じられるかだ!」という自分を認めてあげる気持ちを大事にすれば、自然と他人からの承認を求める気持ちは薄れていくのはないでしょうか。


いかがだったでしょうか。

今回はメンタル不安定にさせる要因の1つが「自分の承認欲求の高さにある」という前提でのお話だったので、中にはそうじゃない方もいるかと思います。
ただきっと、私と同じように深堀りしていくと承認欲求の高さが原因でメンタルが安定しないという方もいるのではないでしょうか。
私と同じような思考の方には、是非この記事を参考にしていただき、苦しみを少しでも和らげてもらえれば幸いです。

本日の記事はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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