僕の世界史勉強方法

僕は勉強が苦手です。

優秀な親から何一つ遺伝子を受け継がれることもなく、模試の偏差値はこれでもかというほどの底辺を這いずり回る負け組でした。大人になった今でも学歴コンプレックスは大いにあって、勉強は今も昔も大の苦手です。

今日はそんな僕がたどり着いた世界史の勉強方法をお伝えします。



「勉強が苦手」をざっくりタイプに分ける

勉強が苦手、という問題を紐解いていくと僕は大きく二つの課題に行きつくと考えています。

①記憶力が悪い
②論理的思考ができない

①の「記憶力が悪い」はそのままの意味ですね。世の中には教科書をパラパラと読んでるだけで内容を覚えていく人がいます。もちろん僕はそんな人間ではなく、教科書なんて読んでも全く頭に入ってくることはありませんでした。

②の「論理的思考」とは問題に対して結論までの道筋と根拠を示すことが出来る力のことです。数学などがこれに当てはまるのではないでしょうか。

さて、①も②も壊滅的だった僕はそれでも勉強をしなければならないと迫られた際、どうしたものかと考えました。

その中で、僕は論理的思考はセンスがある程度問われるんじゃないかと考えました。例えば自由落下速度を求める公式を「v=gt」と学んでも、僕なんかは問題文を目の前にしてこの公式をどう使えばいいかが分かりません。

公式はあくまで公式で、問題解決を行うためのツールです。問題文から解決を求める結論までのストーリーを描くのが数学であったり物理などの学問です。このストーリーの中で公式を利用するにすぎません。そもそも回答のストーリーを描けずして数式だけ覚えて何の役に立つか?

算数、数学はそれはもう超優秀は父親に殴られ罵倒されながら数年間も学びましたが全く全く全っっっっく身に付きませんでした。

端的に言えば、僕には考える能力がなかったということです(笑)文系、理系で別れる部分ってこういうところにあるんじゃないかなと漠然と思ってます。



残るは記憶力をどうにかするしかなかった

ということで、数学的な思考が全くできない僕は残った文系に賭けるしかありませんでした。しかし(少なくとも大学受験における)文系は基本的に頭の中に記憶していく学問です。

文系の問題は脊髄反射の世界です。特に世界史なんて最たる例。記憶にあるかないか。そこだけの勝負です。だから覚えていけばいいだけの話です。

しかしながら記憶力がない僕にとってはここも壊滅的でした。僕の記憶方法は、教科書に書いてある太文字の重要キーワードにマーカーを引いて、それらの文字列のみを覚えこむことに必死になりました。

でもこれでは全然覚えられないし、テストの点も全く上がらなかったです。

そもそも僕は歴史上の人物などをとにかくそのまま覚えていこうとしました。しかし問題文を目の前にすると、答えが仮に僕が覚えていた人物名だったとしても、問題文から人物の名前を導くというプロセスが描けなかったのです。

そう、脊髄反射すりゃいい世界の論理的思考さえない(笑)

歴史上の人物名をただただ覚えていっただけなのでそんなことが発生してしまったのです。いや、そんなこともできんのかーいと。

仕方ないです。馬鹿ですから。



ストーリーで覚えることにした

しかし、この事実を知ってから僕はあることにたどり着くことになります。問題文は突然なんの脈略もなく「〇〇を答えよ」と書かれることは絶対ありません。必ず問題文の前後に「あーいうことが起きた、こういうことをした」という流れがあって、その後に「じゃあ、これをやった人は?」という質問が出てきます。

これ、実はヒントなんですよ。前後にちゃんと回答に導いてくれるためのヒントがある。ということはですよ。ヒントとなる要素をひとつの流れとして覚えていけば比較的頭に残るんじゃないかという事を思いつきました。

そこで僕がとった方法は単体で物事を記憶するのではなく、事象や時代の流れ、人物などをつなぎ合わせた「ストーリーで覚えていこう」ということでした。

単体で歴史上の人物名を覚えてもワケがわからんし覚えにくいしで辛いことこの上ないのですが、物語なら登場人物を覚えていく感覚になるので比較的ハードルが下がります。なにせ僕は今も昔も中二病。ライトノベル黎明期にどっぷりはまっていたため、物語を追いかけることは苦じゃなかったです。

なんていっても世界史は人殺しの歴史をつらつらと書いてるだけですからね。中二病の戦争映画好きにはたまらないネタなんです(不謹慎)

それはともかく、一言一句覚えなければならないという必死感からも解放されます。全体のストーリーから導くことができるようになるので、思いだしやすさは段違いです。

で、具体的に何をしたかというと次の方法を取りました。



①マンガ「世界の歴史」を読む(笑)

このマンガ「世界の歴史」は本当馬鹿にできないです。絶対僕の高校の先生より上手く説明してました(笑)

ここでやることは人物の名前やら出来事を覚える事じゃなく、ただただストーリーを追いかける事です。

これで大まかな世界史を学びました。意外に細かな部分まで記載されていて、高校受験ならこれで十分レベル、大学受験でも流れを把握するのは事足りると考えます。

これ、今の時代ならYoutubeでも良いと思います。ものクッソ面白く語ってくれますもんね、Youtuberは。本当凄いよ。



②クソつまんない教科書を読む(挫折)

有名どころの山川の教科書。これを読みました。まず言っておきます。超つまんないんです。友達が勧めてきたから読んだんですが、細かすぎるし、言い回しが分かりづらいし、「え、ナニコレくっそつまんねーし面白くねえ」ということでマンモス時代で投げ捨てました。



③代ゼミのテキストを読む

でもねえ。いくら山川の教科書が嫌いだからと言って、残念ながらマンガ「世界の歴史」では大学受験は戦えないんだなぁ(悲壮感)

ということで、ここからは合格メソッドに突き進み、とにかく効率よく「大学受験を合格する」ためだけに勉強していきます。

僕の場合は予備校のテキストを利用しました。世に出てる教科書よりもわかりやすくてピンポイントにキーワードを示してくれていたから選びました。

有名どころだと佐藤幸夫先生(僕は単科でとってました)のテキスト。マンガ「世界の歴史」で覚えた時代の流れに、この予備校のテキストを用いてキーワードを補足していきます。



④自分史上最強のマイノートを作る(超重要)

正直言うと、教科書とかテキストって一見無駄な事ばっか書いてあるわけです。これは全体の整合をきちんととるためなんですが、僕ら大学受験生はそんなことはどうでもいい。

とにかく大学受験で出るストーリー、キーワードを覚えていく必要があるのです。ということで僕は何をしたかというと試験官になり切って自分なりの問題集を作っていきました。

未だに記念に持ってます(笑)

くっそ汚い文字でお目汚しスミマセン。

教科書やテキストを読んでるだけだとあまりに綺麗にさーっと頭を通り過ぎるだけなんですよ。だから、自分で小説を書いていくようにノートを作っていくと定着率が全然違います。こいつを必死こいて作ってました。

で、重要な事象・人物名は赤字にして、赤い下敷きをひけば消えるスタイルです(笑)赤字にしている部分はおおよそ先生が重要だと言ったところや、何より僕の「勘」でここがでるんじゃね?というところを指定してます。

これ、すんごい時間がかかるんだけど、もはや天才どもと戦うためには凡才は時間をかけるしかない精神でやってました。

これを世界史の授業が終わった後に家でノートを作成して、当日に復習、翌日赤い部分を忘れてないかチェックするというルーティーンを取りました。

ここで重要なのは「完璧に覚えようとしなくてもいい」ということ。黒字の部分から赤字のキーワードが導き出せればまずOKにしました。

このキーワードが出てくればコレ!!とパターンがあるのが世界史なんで、そこを抑えておけばもはや怖いものはないです(これがまさに脊髄反射の世界!ワンパターンなんですよ)



⑤問題集を解く

最後の仕上げとして問題集を解きました。ここで問題慣れをします。世界史は基本ひねくれた問題はないです。

結局最終的には「覚えてるか覚えてないか」の世界なので数学と違って分からない問題があれば考えてもまずわかりません(笑)なので気楽にやるのが一番いいです。

ということで、僕は音楽を聴きながらよく問題集を解いていました。

そして100点なんて取ろうなんぞ絶対思わないこと。世界史は誰もしらねえよそんなのっていう問題が出るときがあります。そんなマニアックな問題は捨てるに限ります。

慣れてくると世界史の試験は国公立は別として、私立なら60分制限のところ20分ぐらいで終わらせられます(もちろん分からないやつはてけとーに回答w)


ということで、勉強方法をお伝えしました。今の時代は勉強方法を教えてくれる媒体が多くていいっすねえ。僕が通ってた代ゼミの先生も綺麗なノートの作り方を以下で教えてくれてます。

ここまで綺麗に書けるかな?(笑)なーんて思いますが、まあ、僕も似たようなことはやってますかねー?

結果どうなったかというと、私大の世界史であればとんでもなく捻くれた問題が出ない限りはまあまあ解けるようになりました。

世界史は英語とかに比べて点数配分が低い大学も多いので、あんまり時間をかけられないと思います。だからこそ、効率のいい勉強方法で乗り切ってほしいですね。


以上、勉強が出来ないyazuが勉強を語ってみました




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