とある成功者の告白
今日は午前中にお客様と月次面談をした後、ランチにお誘いしました。
ようやくコロナも落ち着いてきましたしね。
それに、ちょっと聞きたかったこともあったんです。
私の仕事は、中小企業の経営者さんに、お金が増える経営をしていただけるよう、伴走することです。
お金の話は、実はけっこう誤解が多いんですよね。
良かれと思ってやっていたことが、実は逆効果だったりします。売上が増えるほどおカネが減るって聞いたら、驚く人もいるんじゃないですかね。
経営者さんにも色々なタイプの方がいます。
すごく感性が鋭くて、感覚でどんどん規模を伸ばされる方。
人を巻き込むカリスマタイプ。
緻密にロジックを考えて行く方。
その中でも、私のサービスは、家業を継がれた方にピッタリなのではないかと感じることがあって、
アトツギの社長さんの話を聞いてみたいなって思ってたんです。
継いだ時に何に苦労したのか。
数字が得意な人材は助けになるのか?
創業社長さんは、会社の成長と共に、ご自身も成長することができます。
跡を継ぐ方は、限られた時間で、どうやってキャッチアップするのか。
短期間で客観的に会社の全体像を把握するには、決算書ってすごく便利なんです。私の仕事柄、そう思えるのですが・・・。
私のお客様になる前に、実際にどんなことが大変だったかを聞きたかったんですよね。
今日のお客様は、創業120年の会社を、10年前に継がれた社長さんでした。
「社長に就任されたとき、決算書が理解できたらな~って思いました?」
と聞いてみました。
「それも大切なんですけど、私は営業や工場の実務が好きで、楽しくてしょうがなかったんですよ。だから、決算書のことは正直、億劫でした。それに、なんだかつまらなそうだったし」
なるほど。
経営者向けの決算書セミナーって、なかなか人が集まらない。
分かる気がします。
「でもね、私の大学時代の友人で、今は会社の経営を社長に任せて悠々自適の男がいるんです。どこで差がついちゃったのかなって思うんですけど・・・その彼がいつも、言ってたんですよ。ヒントは必ず決算書にあるよ、と」
その方は、どこにヒントを見つけていたのでしょう・・・
私が最初に見るポイントは?
やっぱり私は、現預金がどれだけあるかを一番最初に見ます。
金額だけ見ても分からないので、売上の何か月分の現預金が手元にあるか。1.5ヵ月分の売上より多ければ、一旦合格。
次に見るのは・・・利益が出ているかどうか。
なんですけど、ここで一工夫しますね。借入の返済よりも利益が出ているかどうかを見ます。
利益が出ているから、安心ではないところが、決算書の落とし穴。
当期純利益から、借入金を返済するので、利益<返済だと、どんどんおカネが減ります。
おカネが減っているときは止血が何より大切。
だから、打ち手の候補が絞れるのです。優先順位が明確になります。
ところが、借入返済って、決算書からは分からないことが多い。
これじゃ誰でも、めんどくさくなりますね・・・。
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