「技術を持つこと」から一歩進んで、会社を成長させるには
暴漢に襲われた、社会学者の宮台真司さん。発言が尖りまくりです。でもこれって、今の日本社会に必要な姿勢なのではと思います。
ぜひ見ていただきたい動画があります。iPhoneが発売された当時のことを振り返りったコメントが面白いです。激辛口ですけど。
NTTドコモの技術者は、iPhoneが売れていくのを尻目に、「要素技術はウチにもある」と言っていたというのです。
その後、10年以上の時間が経ち、iPhoneは未だに売れ続けています。Appleの成功があったから、GoogleもAndroidを開発し、スマートフォンが爆発的に普及しました。スマートフォンは、SNSが普及するインフラに。ある国では革命が起き、ある国では選挙の行方を左右するような影響力が生まれました。
よく言われることかもしれませんが、技術が高いからなんなの?ということを、私達はもっと考えなければなりません。
技術者の話に限りません。
学歴を持っています
資格を持っています
語学ができます
大企業で働いています
これらは、根っこが同じです。
努力して、何か持っている。そのことは素晴らしい。でも、これから考えなければならないのは、この先のストーリーです。
「持っているものを使って、どのように問題を解決するか」
さらに踏み込むと、
「持っているものを使って、たくさんある課題の中からどれを選んで解決するか」
私達がご提供しているサービスは、「財務」という領域の支援です。簡単に言うと、「何にどれだけ、これからお金を使えるのか」「そのためのお金をどのように用意するか」という経営課題を、中小企業経営者さんと一緒に考えるサービスです。
お金の使い方には、たくさんの選択肢があります。
目の前の課題を解決することだけに意識が集中してしまうと、「今、解決すべきではない」課題のためにお金を使ってしまうかもしれません。
せっかくの会社のおカネが、もったいないですよね。
こういったムダを回避するためには、会社の全容を把握し、「今、何がいちばん重要で、解決すべき課題なのか」を見つけることです。
実は、そのために一番使えるのは、会社の決算書です。世の中にたくさんある会社の状況が、決まったフォーマットで整理され、決まったルールで記録されている。これを有効活用しない手はありません。
みなさんが嫌いな(笑)税務署も、これを使って、星の数ほど存在する企業の状況を把握し、納税の適正化を図っています。なぜ会社の状況が彼らにわかるのか?決算書の読み方を知っているからです。
決算書の読み方、使い方の解説でよいものを見つけるのは、結構難しいです。私もたくさん読んできましたが、1冊だけ選べと言われたら、この本です。
なぜオススメするかというと、「これから何にお金を使うべきか」「これからどれだけおカネが使えるか」という、未来の経営意思決定のために決算書をどう活用するか?という目線で、誰にでもわかるように書いてあるからです。
そして、もうひとつ。これから先、どんな会社にしていきたいか?という「ゴール」を考えたとき。ここに書かれているシミュレーションの方法が役に立つのです。
この本を読むのに、専門知識は一切不要です。非常に良書なので、「自社が持っているものをどう使うか?」にご興味があれば、ぜひ手にとって見てください。
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