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【第三世代フェミニストの弾薬庫】「安心感」なるファクター

今回の発端はこの投稿。

この投稿に関連する、こんな研究を発見しました。

愛する人との抱擁がストレスを低下させることはよく知られています。

実際、辛いときに抱きしめられると落ち着くはずです。

そして最近、ドイツ・ゲーテ大学フランクフルト校(Goethe University Frankfurt)心理学研究所に所属するアルジョシャ・ドライソーナー氏ら研究チームは、愛する人がいなくても、ボディタッチによってストレスを低下させられると発表しました。

「見知らぬ人との抱擁」や、自分で体を触って慰める「セルフタッチ」がストレスホルモン「コルチゾール」のレベルを低下させたのです。

上掲「「愛のない抱擁」より「セルフタッチ」の方がストレスを低下させると判明」
  • ここではとりあえず「ストレス下において脳から分泌されるホルモンたるコルチゾールの分泌レベル低下」を「安心感の到来」と規定する。コルチゾールの分泌が慢性的に多くなると、うつ病や不眠症、精神疾患につながるといわれている。

  • 2007年の先行研究において、パートナーにマッサージされた女性は、ストレスを感じやすい状況でもコルチゾールの分泌レベルが低い事が確かめられた。

  • そして平均年齢21歳の成人159人を集めた今回の実験では、それぞれにスピーチと数学の課題を行ってもらい、準備の時間を含めてストレスを感じるよう誘導。さらに被験者を以下の3つグループに分けた。①学生アシスタント(見知らぬ人)と20秒間抱擁する。②20秒間セルフタッチする(右手を心臓に、左手をお腹の上に置いて、その温かさや圧迫感に意識を集中させる)。20秒間かけて紙飛行機を作る(接触を伴わない無関係な作業)。

  • その結果、コルチゾールの分泌レベルは②のみが有意に高かった。

  • この結果について研究グループは「触覚によって迷走神経や副交感神経系の活動が刺激され、ストレス反応が調整される」「触ることが社会とのつながりや安心感などを強く感じさせ、精神的な安定をもたらす」といった理由を挙げている。

「心理生理学」次元の話ですね。

生理学的心理学は,主に動物を対象として,生理的な変化が行動に及ぼす影響を検討する。生物心理学(biological psychology)と呼ぶこともある。

一方,心理生理学は,人間を対象として,心理状態や心理過程とともに起こる生理的変化を測定し,心と身体の関係を検討する。

上掲「心理生理学を学ぶ意義」

そういえば、2010年代Tumbrにおいて女子アカウントが「自分達にとって一番気持ちが良い事は何か?」についてのアンケートをとった結果、圧倒的優勝を飾ったのが「ぐっすりと眠る事」という結果だったのです。間違いなくストレス抑制=コルチゾールの分泌レベル低下と関わってくる話ですが、この場合そもそも「パートナーとのハグがもたらす安心感」すら触媒の一種に過ぎない?

まだまだ断片情報もいいところですが、とりあえずメモがてら。そんな感じで以下続報…

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