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「mementoと喫茶店」が好き。(2018年6月16日(土))

もしも私が会社を起こすなら「memento」という名前にしたいくらい、内村鑑三さんの講演録である『後世への最大遺物』が大好きになっています。

私がmementoとして残したいのは、(大西正紀さんがご自身のnoteの中で紹介してくださった、)アメリカの社会学者オールデンバーグさんによる「サードプレイス」の定義から、できれば8番目の要素としてあげられている「家族的」を除いて、

ひとりをもっとたのしめるような、それを周りの一人一人が暖かく肯定しあって、自分と違う他人を心身ともに傷つけないような、

目線があったときに、軽く挨拶をかわしながら、目の前にあるものについて、「これ、いいですよね」とやさしく会話できるような…

公園や図書館や、美術館や喫茶店のような。
もしかしたら、いま流行りの「スナック」もそうなのかな(私は今はもうお酒を飲まないし、好きな雰囲気のスナックを見つけたことがないし、「人間関係は夜につくるものだ」という、個人的にいい感じのしない人に巻き込まれるリスクがあるので、ちょっと距離がある場所なのですが…)。

フランス史の勉強をしていると、このサードプレイス的かつメディア的な場所として18世紀頃から「カフェ」が都市にできていたようで、

この「カフェ」などで育った啓蒙思想、世論がフランス革命の原動力になり、世界中に「国民国家」のシステムを広める流れをつくったことが見えてきて…

…うっかり歴史の流れに思いを馳せて、いろいろと書き連ねそうになってしまいましたが、言いたかったのは、

「カフェ」のような場所というのは、今の世の中をつくった大元のような、人というものが本質的に必要としているような、そんな場所なんじゃないかということで、

私がmementoを遺していくに際しては、既存のサードプレイス的な(でも、「家族感」を前面に出さない、ひとりを慈しむような)場所を愛し、その愛を言葉に残すやり方で、日々mementoを積み重ねていきたいと思っているということでした。

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