4ヶ月ぶりの更新 -これから(多分)起業日記に-

前回の記事からだいぶ経ってしまいました。この数ヶ月は怒涛の日々でしたが、その理由は自分がシンガポールで起業することを決めたからです。
これまで日本で12年、シンガポールで約1年製薬会社のために働いてきました。そしてとうとう、かつて自分が想像もしていなかった道を歩むことになります。
今日はなぜそう思い立ったかをここに記録しておこうと思います。

1. 日本のサラリーマンにはもう戻りたくない

まずはこれ。シンガポールで勤務して知ってしまった圧倒的な違い。日本にいたときは、内資でも外資でも残業が当たり前、めちゃくちゃきつい長時間労働だった。家族から文句も言われていた。それがシンガポールでは価値観が違った。17時には当然のようにオフィスを去る。だからと言って朝来るのが早いわけでもない。そして妙にランチタイムが長い。つまり、総労働時間が明らかに短い印象があった。仕事柄夜にUSとの会議があったりするので、その影響はあるにしても、それでもなお労働環境は格段に改善された。そしてそれに加えて給料は上がって税金が下がった。最初オファーレターをもらった時は人事に問い合わせしてしまうくらい給料が違った。人事は気まずそうに「日本の給料は国際的に低水準です」と言ってきた。
つまり、長時間働いて給料が低くて税金が高いのが日本。その逆がシンガポール。もう日本にサラリーマンとして戻るのは無理だと思った。

2. シンガポールに多い起業家・個人事業主達との出会い

上述した通り日本のサラリーマンには戻れない。じゃあシンガポールでこのまま働き続けるか?と考えた。だけど絶対に嫌だった。なぜなら、こちらでやっている仕事が所謂Bullshit Jobだと思ったからだ。給料は高くても、世の中に、社会にどうインパクトを与えているのかよくわからない仕事。いなくても成立するんじゃなかと思える仕事。上層部のための資料と報告メールばかり作る仕事。そんなのを続けるのは耐えられなかった。
そんな時に、シンガポールの日本人コミュニティなどで多くの起業家、個人事業者、つまり「自分のビジネスを持つ人たち」と出会ってきた。彼らはとにかく楽しそうなのだ。大変だし責任は全部自分にあるけど、それでも彼らは自分の人生を生きて、生き生きとしている。そんな姿に憧れ、刺激を受けまくった。

3. 自分の人生の見直し

そんなこんなで、果たして自分はどうしたいのだろうと考えるようになった。日本でサラリーマンはもう嫌だ。かといって今のシンガポールの仕事も嫌だ。だから、自分でビジネスをやろう。そう思うようになって、人生で何を成し遂げたいかを改めて考えるようになった。
もう、上層部や上司のために仕事して、気を遣いなら、搾取される生活をやめよう。社会にインパクトを与えられる仕事を自分でやろう。そしてそれができれば、定年制みたいなものにも悩まされず、人生を死ぬまで楽しめるはずだ。

そうして僕はこの決意を胸に、上司に退職の意思を伝えた。ただ、それが甘いと知らされるのはすぐだった。


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