わいざんの衣装スタイリング
わたしが絶大な信頼をおき、大尊敬している「わいざん」という面白い人のスタイリングをさせてもらった話。
「わいざん」とはどんな人なのか、一言で表すのはすごく難しいのですが あえて言葉にするのなら、特徴的なアフロが目を引くマーケターであり、自分の好きを体現したエンタメ系DJパフォーマー兼ユーチューバー。こんな感じです。(笑)
わいざんをよくしらない方はこちらの記事を見てみてね。友人のエステティシャンまりちゃんが、わいざんのことをとても分かりやすく紹介されている記事です。↓
【わいざんとの出逢い】
私がわいざんと知り合ったのは、もう3年以上も前。忘れもしない、2016年の秋、おとぎ街でのBBQ&トークイベントを主催していたわいざんをSNSで知り「会ってみたい」と思い参加したのが始まり。実際に会ってみたら、ものすごい目力なのにとても物腰柔らかく そして軽快にトークを進めていく姿がとっても面白く、人間らしく印象的で引き込まれていったのを覚えています。
当時のイベント時に撮った2ショット。わいざんも わたしも まるで別人のような写真。(笑)
わいざんは、自分の意志に忠実に 素直にまっすぐ生きているところがとても魅力的。それに加え 1人1人としっかり向き合い関係性をめちゃくちゃ大切にしてくれる。共感を感じる部分も多くあり、長らくファンなのです。今まで数々の挑戦をしながら失敗や感情の動きも見てきて、それを包み隠さず晒けだしている姿には たくさんの勇気をもらってきた。その一つ一つの積み重ねがわいざんという人間への信用となり今があると思っています。
【スタイリングをすることになったキッカケ】
私はわいざんのオンラインサロンに入っている。入会してもう2年くらい。わいざんは普段広島で活動しているので、なかなか直接会える機会は少ないのだけど、東京に来るタイミングがあった時には サロンメンバーと会う時間を作って1対1で悩み相談を聞いてくださったりしていた。その頃、ちょうどわたしも相談したいことがあってお会いしたのが去年の11月。
わいざんのオンラインサロン↓
わいざんは、元から洋服が好きで個性的でお洒落な印象だった。自分自身をブランディングするのも得意でとても世界観のある方なので、そもそもわいざんのスタイリングはわたしがすることはないだろう、と思っていた。(スタイリングしてみたいな、とはずっとひそかに思っていた)
いろんな話をする中で、当時 わいざん自身のトレードマークであった「藍染めのセットアップがしっくりこなくなってきた」という話になったのだ。
これからの衣装やビジュアルをどうしていくか悩んでいたようで、これはわたしがスタイリングできるチャンスなのかも?と、、その場でスタイリングさせてほしいとお願いしたのが始まりだった。今思えば、なんとゆうタイミングだったのだろうか。。わたしはすごいタイミングで相談をさせてもらったのかもしれない。
【わいざんの創りたい世界観】
わいざんは、最初から表現したいイメージや世界観がはっきりとしていた。もともと藍染が好きで、今までも自分で染めた藍染のセットアップをアイコンとして着ていたくらいなので、今回もそういった雰囲気の衣装も選択肢にはあった。けれど、色々とわいざんと話す中で ただ好みの服を着るのではなく「自分自身が見たい世界に自分を合わせにいこうとしている」ような 強い思いを感じた。わいざんの活動は、DJからコンサル、ユーチューバー、サロン運営など多岐に渡るので、ひとつひとつ違った顔を持ちながらも、一貫したイメージや世界観が必要で今回のスタイリングでは、それを創らないと意味がないな、と思ったのだ。だからこそ「アイコン化スタイリング」なのだよね。
使いたいシーンは、主にわいざん個人の活動でYouTubeやセミナー関係の衣装に。ビジネス的な要素も含ませていたので、ジャケットやセットアップでちょっとカチっとしてるイメージだけど、「ポップでインパクトがある」ことが最も重要事項だった。今でこそ、そのイメージが明確になってきたなと思うが、この頃は「わいざんのポップさ」というものが まだ曖昧だった。わたし的に 衣装を決める時の最終的な決め手となったのは、新しいDJわいざんのブースカバーと会場装飾の世界観だった。
DJをする時の衣装ではないのだけれど、「わいざんの描く表現したい世界観」に共通するものが見えた気がした。ポップで楽しく 優しい世界観。そこに少しのインパクトとおもしろさ、刺激を加えてわいざんらしさが生きるように。そんなニュアンスのイメージだった。
同調圧力のない、一人一人の好きで溢れた空間。お互いの個性を尊重でき 肯定しあえる空気感というのかな。わいざんはどんな活動でも、共通してこれを大事にしていて 伝えたい価値観なのかなと思う。
↑DJわいざん東名阪ツアー、100人動員の渋谷のライブハウスにて。
【打ち合わせ・スタイリング】
2020年1月。原宿の竹下通り口で待ち合わせた。リサーチにリサーチを重ね、出していた衣装候補についてスタイリング案を解説しながら打ち合わせ。実際に話しだすとすぐに数パターンくらいに絞れたのだが、最後の決定打にめちゃくちゃ悩む。小一時間くらいかけて だいたいの衣装を決めてから実際にお店へ向かった。
今回のスタイリングは2パターンに決定した。YouTubeやビジネス用のセットアップスタイルと、サロンのオフ会などで使うカジュアルスタイル。しかし、大本命のセットアップは実は海外のブランドので取り寄せることに。パターン違いで揃えた黄色のパンツも裾上げに出すことになり、スニーカーも後日。この日は全身揃わず後日到着を待つことになります…!
その海外ブランドのショップで注文をこの日にしたのですが、これがなかなか苦戦して(苦笑)アメリカのブランドで、ホームページも英語だしサイズも海外サイズなので解読が本当に大変だった。笑 そして大変だったのはわいざんも同じで、後日とんでもない迷惑をかけてしまうことに、、、。
【事件】
原宿でのスタイリングのあと、海外から衣装の到着を待つこと約10日、、、わいざんからラインが入る。
「デカすぎる(笑)」
?!わたしは目を疑った。3度見以上した。LINEを開くとぶかぶかのジャケットを着たわいざんに くっついて爆笑しているわいざんの娘ぴよりんの写真が…。もう本当になんてことをしてしまったんだろうか…一気に血の気が引いていくのが分かった。サイズを決める時、めちゃくちゃ悩んで決めたのに、何をどこで間違えたのかわからないくらい大きいサイズにしてしまったのだ。いや、本当に冗談なんじゃないかと思うくらい大きい。笑
そこから、返品処理をするための手続きやジャストサイズを選ぶためにもう一度見直したり、海外配送の手配の仕方など、、日本なら簡単なことなのだが海外というだけでハードルがめちゃくちゃあがって もう、本当に、謝ることしか出来なかった。わいざんはちょうどこの時期、東名阪のライブツアー中でめっちゃ忙しい最中だったのに、色々と手間を増やしてしまって本当に申し訳ないことをしてしまった…。その頃、楽しみにしてくれていた方もたくさんいて 遅いなぁと、思っていた方もいると思うんです。。衣装がなかなか揃わなかったのは、これが原因でした。(笑)
本当に、申し訳なかったです。
その間にも、届いた衣装で撮影する予定だったRiSSHiの宣材写真も衣装が間に合わなくなってしまったので、めちゃくちゃギリギリで急遽仮の衣装を用意したり… 本当に要らない仕事をたくさん増やしてしまいました。
この黄色のジャケット、レンタルだったけどすごくわいざんに似合ってた。(笑)
RiSSHiとは、クラウドファンディングの新しいプラットフォーム。これについてはこうようさんのnoteから!
【スタイリング完成】
そんなこんなでやっと揃ったのが3月上旬。。(笑)スニーカーもいいのがなかなか見つからず、それに加えて受注生産で届くまで半月くらいかかった。本当にいろいろとお待たせしてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
全体のスタイリングはこちら。
パターン1
セットアップスーツのスタイリング。この柄はまさにポップでインパクトを感じさせてくれる楽しい柄。「黄色」を合わせるカラーとして統一し、シャツとパンツを揃えてバリエーションを増やした。カチッとしていても遊び心は忘れずに。スニーカーは手作業でペイントされている1点物。カラフルなペイントがとても個性的で、セットアップにあわせても負けずに主張してくれている。
パターン2
ブロックチェックのカラフルニットに黄色のパンツ。カラフルな装飾がかわいいアウターも一緒にスタイリング。ベースが黒なのでうるさすぎず、オフにも使えるように。ゆったりとしたシルエットがカジュアルな雰囲気にしてくれている。セットアップの柄パンツを合わせてもまた違った着こなしに。
【まとめ】
わいざんは、わたしの思いに応えるように どんどん衣装を自分色にしていき、自分スタイルを確立されていってさすがだなぁ と感じた。
本当なら海外のショップとかわざわざ選ばなくてもいいし、受注生産みたいな遠回りの選択は逃れようとすればできたのかもしれない。けれど、そうやって妥協しないで選ぶこと 迷いのない選択をすることはわたしの中で絶対条件であり、相手にもピッタリくる感覚をしっかりと感じて選んでもらうのもまた必須である。一方的にコーディネートをするのではなく、一緒に世界観を共同創造しているからこそ。
わたしがスタイリングをする時に大事にしている信頼関係は、洋服たった一つを選ぶだけでも そこに乗るお互いの思いが何倍も変わるくらい影響してくる。だからこそ、とても特別な1着になるのだと思っている。気持ちが込められているからこそ、内面から滲み出る意識が世界観としてあらわれるのは自然なことなんだと思うんだ、本当は。
わいざんの世界観は、きっとこれからも変化していきながらさらに濃いものになっていくんじゃないかなぁ。今、わいざんが日々の生活で着てくれているのを見ると「これを選んでよかった」と心底思うし、これからも応援し続けたいし もっと一緒に面白いことを創造していけたら嬉しいなぁ、と思っている。
スタイリングをさせてもらったこと、本当にめちゃくちゃ感謝しています。ありがとうございました!
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