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雑記 12 Crop Circle in Strasbourg

日記。7月7日、ストラスブール在住の知人から、
「自転車で走っていたら、麦畑にミステリーサークルがあることに気が付いた」とメールがあった。

ストラスブールとは、フランスの北東部、ドイツとの国境沿いのアルザス地方に位置している街である。
パリの東駅(ガール・ドゥ・レスト)からTGVで約2時間。木骨組の家々が並ぶ、ドイツの香りが感じられる街で、「クリスマスの首都」と言われ、モミの木のツリーに関する最古の資料が残る。またクリスマスマーケットもフランス最古と言われ、1570年にまで遡ることが出来る。

ストラスブールにもノートルダムと名の付いた大聖堂があり、パリのノートルダム大聖堂に次いで観光客が多いと言われている。1176年に着工、完成は1439年、300年以上の月日を建築に費やした。尖塔の高さは142mで、世界で6番目に高い。

そんな市街地を抜けて、畑の中を走りに走り、田園風景の広がる家に辿り着く。辺りは、一面の麦畑。遠く農道の両脇に木が植えられているが、その他は高い建物もなく、四方をグルリと見渡しても皆畑で何の変哲もない田舎である。

ミステリーサークル(Mistery Circle)というのは日本での通称で、一般にはクロップサークル(Crop Circles)と言う名で呼ばれる。
イギリスを初めとする欧州で、毎年、春先から出現しはじめ、6月7月に最も多くなって、8月は最終期を迎えるそうだ。宇宙人が作ったものではないか、という説が有力である。
宇宙人の仕業ではありません、私達が人海戦術で作りました、というBBCのミステリーサークル宇宙人関与説否定の放送を見たこともあるが、円ひとつのカーブを見ても明らかに精度が低い。まして足跡もつけず、畑の真ん中に数人で行って、非の打ちどころのないバランスを保つ大規模な幾何学的連続模様など、作れるはずもないように思われた。

知人のところは、高い建物もなく、麦畑を一望できる櫓もなく、ドローンも持っておらず、地元のテレビ局も取り上げないので、全体像はつかめないと言う。

畑に入って、近寄ってみたら、麦は根元から直角に曲げられ、へし折られたのではないことも分かったそうである。

また実った麦の穂はどれも傷ついておらず、今更ながら、

誰が、
何の目的で、
こういうことをするのか。

謎は解決しないまま。

サークルが出来上がる前にUFOらしきものが目撃されたとか、2時間ほどの短時間で複雑な絵柄が出来上がったとか、倒された麦の茎が規則的に編まれているとか、今までも多くの報告があるが、どれもとても人間のなし得る技ではない、ということは明白だけれど、では、宇宙人か、UFOかというと、それも証明されてはいない。

ミステリーに満ちた我が地球。人間ばかりが世界を統べる住人と思っていると、とんでもない世界が、実は太古の昔からすぐ隣に存在したのだよ、と姿を現すかもしれない。


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