新卒採用の面接官は面接のプロじゃない!?
エントリーシートを通過しても,一次面接を通過できずに焦る学生が出てくる.なぜ自分は,真面目に就活に取り組んでいるのに,面接を通過できないのだろう.生真面目な学生ほど悩む.そういう学生に対する提案が,
「面接官は面接のプロじゃないと意識していますか?」
です.真面目な学生は,徹底的に企業や業界,自分の研究分野について探求して,それを限られた1次面接に詰め込もうとする.
学校推薦でなければ,2回,ないし3回程度の面接が設けられるが,この1次面接で,このような姿勢で挑むと,裏目にでて残念ながら落ちることがある.理由は大きくわけて,2つある.
理由1
1次面接の目的が,優秀な人材を見つけることと同時に,正社員として雇用するとリスクがありそうな人をフィルタリングすることにも重きを置いている会社が多い可能性.そのため,理由2に続くが,小難しい話が伝わらないことは,ネガティブな印象を与える可能性があり,簡単な話でも伝われば,1次では落とされづらくなるということになる.
理由2
今日の本題,「面接官がプロじゃない可能性である.」です.1次面接は選考する対象が多い.面接する側も人数が必要で,1人の学生を審査する時間も沢山とれない.多くの面接官を準備すれば,玉石混合となり,面接する側のスキルもまちまちになる.そのため,あなたを面接してくれる面接官が,面接慣れしているとは限らない.ある特定技術に精通していたり,人格者であったり,まさに企業人としては優秀でも,面接慣れしているかどうかや,人選のスキルは異なる.
優秀な学生ほど,自分より大企業の面接官をする人は全方位に優秀だろう,自分の思いをくみ取ってくれるだろうと,勝手に思い込んでいる.より優秀な人に話す内容なのだから,恥ずかしくないようにと,色々と“難しい内容”の準備して本番に挑む.緊張している中で,背伸びした難しい内容を話すので,余計に空回りする.言い換えれば,面接官も膨大な人数の学生を相手に,選考しているのだから,そういう学生を見れば,ネガティブな印象を抱くだろう.
面接官も人間だし,面接のスペシャリストでない可能性は十分あることを念頭に,1次面接では,いかに分かりやすく話すかを意識することが優先度が高いと考えている.
普段,真面目に素行もよい学生が,就活の面接で苦労している様子であれば,このことを伝えている.もう少し話す内容を絞って,簡潔にするだったり,ゆっくり話すなど,分かりやすく伝えることをおすすめしている.
少しでも参考になれば幸いです.