画力が無い…でも周りよりも上手いと思わせる方法【副業で同人活動】

今回は二次創作の「漫画を描く」ことに特化した記事です。

みなさんは好きなキャラを上手にかっこ良くかわいく描いてくれるサークルさん、好きですよね。
私YAYAも大好きです。

「絵を描き始めてまだ数年の自分は上手い人達にかなわない!」
「絵描き暦は長いのに、ぜんぜん評価されない…上手くなれない…」
多くの人が思い、悩むことではないでしょうか。

私YAYAは絵や漫画の講師ではないので、どうすれば画力向上ができるか等の技術的/芸術的な指南はできません。

ですが「こうすれば同人誌として必要最低限の面白い漫画ができる」ということについては、いくつかお伝えすることができます。
綺麗な1枚の「絵」ではなく、面白いと思わせる「二次創作漫画」。

画力のない私YAYAが副業として同人誌を出し続け、決して赤字にならず漫画同人誌ならば本1種類につき平均数万~数十万の粗利を得ている漫画執筆方法。
具体的に3つ、記載していきます。


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①コマ割りってこうすれば上手く見える

そもそもコマってどういう基準でどうやって割るの?
1ページに何コマ割ればいいの?
何が良いコマ割りなのかまったくわからない…。

生まれて初めて漫画を描く時みんながそう思います。
わかります。

私YAYAも何を足がかりにしてコマを割ればいいのか悩んだ結果「本屋さんで売ってる普通の漫画や同人大手さんの漫画を読んで共通点を探す」ことにしました。
その結果が以下になります。

・『音量/迫力のあるシーン=コマの大きさ』

「この話がテレビドラマや映画だったとしたら、コマの大きさはドラマでいう音量に比例するのではないか?」
ということに気がつきました。

キャラ2人がケンカをする見せ場があるとします。そういう場面は同人誌等でも全体的に大きなコマになっています。
また、これも例えばですが、キャラが足でドアを蹴破るシーンも大きな音が鳴ります。
そういう迫力のあるシーンも大きなコマです。
例:大声を出すシーンや大きな動作/物音が鳴るような迫力あるシーン

 これが音量/迫力=コマの大きさです。

逆に言えば、なんてことはない日常のシーンはそこまで重要な場面ではないのでコマを小さくし、メリハリをつけます。


・『時間の止まる様な印象的なシーン=コマの大きさ』

ドラマ等で登場人物が何かしらの衝撃をうけ顔が数秒間アップになる「時が止まった」ような表現のシーン、ありますよね。
そのような場合も大きなコマで良いのではと思いました。
例:照れて顔が真っ赤になる数秒間、ショックを受けて涙をこぼす顔

 これが時間=コマの大きさとなります。

この様な「大きなコマ」は、かなり大げさなほど大きくしてしまっても問題ありません。
その本の中での一番の見せ場シーンならば、1ページまるまる使ったり、見開きの2ページ使っても良いと思います。


コマ割りに関してもうひとつ。

これは自分で本を出して気がついたことですが、

・『絵に自信がないなら1ページ内のコマ数/キャラの顔数を多めにする』

これにより、絵がいまいちでもページをめくった際にページ全体がみっちりして見えるので読み応えがある様に読者に思わせることができます。
多めかなと思うコマ数は、

 B5サイズの同人誌=1ページに7コマ以上
 A5サイズの同人誌=1ページに6コマ以上

コマだけを多く割り、コマの中がスカスカだと見ごたえは半減しますので注意してください。

キャラです。
キャラの顔や身体をとにかく多く1ページ1ページに詰め込んでください。

1コマの中に「このコマはこのキャラの横顔だけでいいかな?」と思っても、相手のキャラも小さく入れて描き入れるのです。

作画時間がかかることは承知です。
他の人が出している本よりも、キャラを1ページ内に多く、たくさん描くことを意識してみてください。

ここで、気がついた方も多いでしょう。

上記で書いた「音量/迫力のあるコマはとにかく大きく」と「1ページに入れるコマを多めにする」は両立しません

そこまで重要ではないシーンを描いていく時はとにかくコマを詰めて、コマの中もみっちりと描きましょう。

重要なシーンになればなるほどコマが大きくなり、キャラの顔も大きく描くことになると思いますので、丁寧にひとつのキャラを描きましょう。

ページにより密度は異なってくると思います。
ですが、これで本全体を流して読んだ時のメリハリが出ます。

②フォントの種類/大きさを変えると上手く見える

フォントをいちいち変えるの本当にめんどくさいですよね。
けれども、ぜひ変えていきましょう。

少なくとも、

・吹き出しに入ってないような「キャラが思ってる」フォント
・会話部分の吹き出しにきっちりと入る「キャラがしゃべってる」フォント

上の2つは別のフォントにしましょう。

これでかなり「漫画っぽく」なります。

また、使用するフォントは好みもあると思いますが基本的によくみんなが使っているような見やすいフォントが好ましいです。
ただのゴシック・明朝で使い分けるだけでも充分なので、ぜひ実践してみてください。


そして種類よりも重要なのが「フォントの大きさ」です。

漫画が上手だなと思う人の吹き出しの中をよく観察してみた結果、これもかなりメリハリがあることがわかりました。

基本のフォントの大きさ、B5本でもA5本でも8Pt~10Ptくらいだと思います。
通常のシーンではこれで良いと思うのですが、キャラが大声を出すような場面ではゴシックのような太いフォントで吹き出しからはみ出てるくらいの大胆な大きさの文字を見かけます。

また、感情が大きく出る場面等でも背景にとても大きな文字を浮かび上がらせてるような「文字も背景だ」という表現、多く見かけました。

「こんなに文字を大きくしていいの?」と不安になるくらい大きくしてしまって良いと思います。
ただし、これもあくまでメリハリがあることが条件なので、日常シーンなどでは無闇矢鱈に文字を大きくすることは控えてください。

漫画が描きなれてない人は、コマ割に関してもそうですが「ここぞ!」という大きな見せ場のシーンでコマ/吹き出し/絵そのもの/文字の大きさ、すべてを控えめに描いてしまうのです。

また、描き慣れてる人でも大きなコマを割ってキャラの顔だけをドンと描く等というのはかなりの勇気がいるらしいです。

イラストは1枚の絵が勝負になりますが、漫画はあくまでも「流れ」です。
勇気をもってコマのメリハリ、文字のメリハリ、つけていきましょう。


③キャラの感情起伏がある話にすれば上手く見える

同人誌を読んでてドキドキするのは、なにも美麗な絵の漫画を読んでいる時だけではありませんよね。

「これからどうなるの?」
「受の子が楽しそうでかわいい」
「攻の子が苦しんでる、大丈夫かな」

いろいろ共感し、キャラの気持ちを感じ取る楽しみも大きいです。

同人誌は本屋で売られている一般商業漫画とは違い、みんな「萌え」を求めて買います。
なので、話そのものがいい話かどうかよりも(話の組み立てを売りにしているサークルさんは別ですが)好きなキャラがいろんなことをして、好きなキャラがいろんな感情になってるところを絵で見たいのだと思うのです。

「雰囲気はいいし背景も丁寧だけど、なんか物足りない同人誌だったなぁ」
「起承転結はあるんだけどなんかキャラが生き生きとしてないような…?」

同人誌を読んでいて、こう思ったこと正直あると思います。

これに足りないものは
「キャラの感情起伏」です。

喜、怒、哀、楽の中でも、特に読み手の感情を揺さぶるのは「怒」と「哀」です。
「負の感情」は読み手がとても引っ張られるものだからです。

予断ですが、昨今話題になってる「おけけパワー中島」さんが出てくる同人女漫画シリーズでもこの負の感情をとてもよく使用した内容だと思いました。

また、キャラが「恥ずかしい!」と思うような大きな感情を抱くシーンも効果的だと感じます。
(キャラが恥ずかしがってるシーンは、えっちなシーンの中でも特にかわいい!と思ってしまう表現ですよね)

「怒」と「哀」そして「恥ずかしい!」これらの感情をキャラが抱くような漫画にすることを、強くお勧めします。


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逆に以下は萌えを描く上での「同人誌にはそこまでいらないもの」を記載します。

あくまでも「同人活動で副業」をする上での「いらないもの」であり、画力を向上させたい!もっともっと漫画というものを学びたい!という目標には当てはまらないものとご理解ください。


・話の起承転結はそこまでいらない

シリアス話で伏線がたくさん張られているような作風を売りにしているのでなければ、漫画同人誌ではそこまでの話は求められていないと感じます。
(小説同人誌は求められる場合が多いですが漫画はそこまで話の組み立てを意識しなくても良いという意味です)

また、読み手の好みに評価はかなり左右されるので自分で「この話よくまとまった」と感じていても、読み手はそこまで感動してくれない場合が多々あります。

起→承→転→転→転→転→転→転!
この様な内容でも、勢いのある同人誌の方が評価されてる場合が多いですね。

万人にうけるのは、「萌えのある漫画」ということを覚えていてください。

・絵柄は極端なものでなければどんな絵柄でもいい

「絵がおばさんぽい」「絵柄古くない?」という暴言を見かけたことがあります。
そして、これに悩んでいる人は上手なサークルさんでも多いようです。

これは「なんか気に食わない相手」を「ブス」ととりあえず罵るような場合がほとんどだと思います。
正直気にしなくて良いと思います。

商業作家になりたい
大手サークルになりたい
という場合は、絵柄を考え変えていく必要があると思いますが、あくまでもこのnoteは「副業で同人活動をしよう」という趣旨なので、これには当てはまりません。

そしてこの「絵柄」というもの、何を新しく感じ何を古く感じるかは(よほど極端な例でない限り)個人差がかなりあります。

私YAYAも過去、友人数人と「この人の絵、今っぽいよね」という話題になったことがありました。
ですが、驚いたことにみんなそれぞれが違う絵を「この絵、今っぽい!」と言ったのです。

まるで「どの俳優さんがかっこいいと思う?」という問いのようでした。
顔の好みが人それぞれなのと一緒で、絵柄の好みも人それぞれなのです。

絵柄で悩むよりは、今自分の描く絵で

・描き慣れない構図でも描けるようにする
・キャラの手先指先を魅力的に描くようにする
・いろいろな表情を描きわけられるようになる

このような努力をした方が堅実的だと感じました。

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今回の記事ほど具体的ではありませんが、過去にも同人活動においての漫画を描くことについては残しています。

文章や絵は下手だけど…周りに上手い人が多くて…【それでも月額3~80万稼げる】
「・漫画作品は絵が下手でもいい(絵描き向け)」の項目にあります。

また、話を作る上でのネタ出しについても過去に記事にしています。

【二次創作】ネタが出ないなんて言わせない!ネタの出し方について【お悩み解決】

こちらも合わせて読んでみてください。


次回は小説サークルの場合「文才が無い…でも周りよりも上手いと思わせる方法【副業で同人活動】」という記事を出させて頂く予定です。

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