見出し画像

ひとり旅のすすめ。

ひとり旅が好き。

知らない街をふらふらと思いのままに歩き出す。

全てのことが新鮮で
意識の向かないところまで細胞が何かを感じようとしている。
そんな体感を得て楽しい。

九州に住んでいるけれど
先日関西でライブをする為に
たまたま神戸三ノ宮に立ち寄った。


今日は、直感で飲む会を開催するぞと思い立ち。
ふらふらと飲み屋街を歩く。

ここには、何があるんだろう。
どんなお店がどんな価格帯でどんな食事を出しているんだろう。などと、色々考えたり空想したりしながら歩く時間が楽しい。

すぐにネットでおいしいお店などを調べられる時代だし、アプリで地図を見れるけれど
だからこそ自分の直感で街を捲っていくように歩く瞬間が楽しい。

あの角の向こうには、どんな街並みが拡がってるんだろう。
そんなわくわくが手を引いていく。

個人的には、その街で商売を長くやっていそうなお店が好き。
このお店ほんとに開いてるんだろうか?とドキドキするような扉ほどノックしたくなる。

そうやって扉を開いた
中国人のお母さんがやってる
カウンターだけの餃子屋さん。
オリックス時代のイチロー選手のサインが飾られている老夫婦がやっている串カツ屋さん。

味のある店内でそこに流れる時間に心を委ねる。

無理に話さなくてもいいし
知りたい事は、聞いてみてもいい。
そんな風に気まぐれに過ごす時間が愉しい。
人は、風になれるみたい。
楽しくなってそんな事を想う。

「寒いからちゃんと上着羽織って帰りなよ。」

お会計を済ませると満面の笑みで声をかけられる。

あぁ、長くこの街で生きてきた人の表情なんだなぁと思う。
隙がないというよりぴったりだったのだ。
そんな事を思い嬉しくなる。

確かに流れる。
知らなかった時間。
じんわりと溶け込む。

人が生きていく時間は表情に刻まれる。
人が人を想った感情がそこに刻まれる
そんな気がする。
きっとそれは、偽りなく。
だから
歪まずに見つめていたい。
今ある瞬間を優しい気持ちで。
いつもそんな風に居られるわけじゃないからこそ、そんな事を心に持っていたいと想うのだ。





この記事が参加している募集

noteでよかったこと

最後まで読んでいただきありがとうございます。