同居中の記憶

noteの使い方がいまいち分からないが、投稿日順に表示されるため
同居解消後の話に移る前に思い出した祖母との同居中の記憶を
いくつか整理しておこうと思う

1 母と祖母が洗濯物をたたみながらの戦争
母と祖母の叫び声が聞こえた
言ってみると、一緒に選択を畳んでいたのだが
祖母が今にも母を殴り倒そうとしている
入れ歯が取れそうだ

何の事で言い合いをしていたのか分からないのだが、
包丁でも持ち出しそうな両者の剣幕に、私は思わず
「やめて!!!」と叫んで間に割って入った

その後の記憶はない

私の中では情景と祖母の興奮したにらみつける顔が
忘れられない

後から聞いた話では、事あるごとに母の独身時代の貯金を無心されたり、
自分が勝手に決めた改修に当然のごとく長男の父に費用を負担させようとしたり、お金に関することが母が一番頭にきていたことのようだった
でも、正直私の記憶しているだけでも私達兄弟を躾がなっていないと
罵倒したり、祖母が電話で叔母に散々に報告したり、
家事の仕方にケチを付けたり、
あまりにも言い争いになりそうなことは思い浮かぶ

そういうのを一々報告していたら、家にほぼ不在だった父が
祖母ではなく私達の味方をしてくれたのかなぁ
そうじゃないかもな

ちなみに、祖父はというと私達が同居してすぐに他界した
心臓病は元々あったが、発作で突然のお別れ
おとなになって聞いたが、
その日私を抱っこして階段を登ったせいで死んだのかもしれない、
と祖母が言ったらしく、母が憤慨していた

2 バナナ事件
祖母は、シンクの水を一滴残らず拭き上げたりするほど
独特な衛生概念があり、私達兄弟はまだ長子の私が3歳くらいの頃でも
自分のこだわりが徹底されていないと憤慨した

特に理解できないのは2階に住む私達が20時とかに立てる物音にも
文句を言っていたこと
本当に子供を3人育てたことあるんだろうか
自分たちの子はそんなに大人しい子だったんだろうか
この点は今でも疑問である

さて、恐らく私が9歳とか10歳の頃
常日頃怒られる私はある日祖母がゴミ箱に直接バナナの皮を捨てているのを発見した
祖母にはバナナの皮はぬるぬるするので何かに包んでゴミ箱に捨てろと
言われていた
私が「おばあちゃんもできてないじゃん」というと
あまり記憶はないが散々に言われたらしく父に文句を言った
すると私はものすごい勢いで父に手を引っ張られ、
祖母の元へ
祖母の前に立たされた私は気づくと床に頭を打ち付けていた
後ろにいた父に両足を蹴られたのだ
私は号泣した
母が飛んできて、何かを叫んでいた
もうカオスである

父は厳格でとても気難しく、その頃も理由を聞けなかったし、
今でもなぜそんな事をしたのか確信はない
でも、「こんな小さい子のすることを本気にして!」と
祖母に叫んでいたので、今思えば祖母への見せしめだったのかな
と思う

ただその頃の私には、自分の中の何かを崩壊させる事件だった
しばらく思い出すことはなかったけど、色々と今の不調の原因を
探るため過去を振り返る中でこの記憶は今でも私に恐怖を
体験させるほど強烈に焼き付いている
ゴミ箱の色、父や母がいた位置、母が飛んできて座ったソファの色
すべて鮮明に思い出せる

私が子供を育てることがあれば、見せしめなんかのために
子供を使わない・・・絶対に

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