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ニューヨークが生んだライター、エリザベス・ギルバートのライティングアカデミー/文章の書き方のコツ

ジュリア・ロバーツ主演で映画化され、世界中で大ヒットした”食べて 祈って 恋をして”の著者エリザベス・ギルバート。日本でも大ヒットしていた”コヨーテアグリー”はギルバートの実体験らしく、自分で世界をルールしている彼女のフェイスブックを見ていたら、なんと!「フリーライティングアカデミー」と題して、文章を書くコツを公開していました。

1,自分のストーリーを”だれか”に向けて書こう。大好きな人、憧れている人、なりたい人、誰でもいいので1人選び、その人に向けて手紙を書くみたいに、全てを書こう。これが、あなたのナチュラルな声を押し出します。何を書くにしても、大衆へ向けて書くのはダメね。

2,ストーリーの出だしとして、起こったことを書き始めよう。もう書くことがない!と終わりが見えるまで書き続けよう。

3,徹底してシンプルな文章にしてね

4,良い文章かどうかなんて気にしなくていいの、とにかく書き終える。あなたの書いた物が良いにしろ悪いにしろ、書き終える頃には、あなたはもう別人よ。それって常に価値のあることなの。

5,誰かの人生を変える為に、なんて目標で書くものじゃない。その文章はヘビーになるし、散文でちょっと読みにくわ。喜びや、怒り、夢中になっていることを、とにかくシェアすればいいの。もし、それで誰かの人生が変わるなら、それはボーナスね。

6,物事を説明したりする代わりに、ストーリーを語ろう。出来るならいつもね。人はストーリーが好きだし、「ああしろ、こうしろ」と説明してくる物を読みたくないのよ。

7,あなたが書いた物は、特定の長さや、特定のマーケットへ向けて書いた物じゃなくていいの。他人に見られることを前提にする必要はないわ。どうやって、とか、もし出版が決まったら、とかは今は考えなくていい。今は、とにかく書くの。

8,自分の人生すべてをリサーチできるのは、あなただけだって忘れてないで。あたなしか、あなたの人生のプロはいないわ。これをあなたの特権として身近に感じてね。

9,どのライターもスタートした1日目は同じ。めちゃくちゃエキサイトしているし、傑作へ向けて準備万端って感じよね。そして2日目、どのライターも1日目に書いた物を読み直すの。で、自分が嫌になる。上手くいくライターと、上手くいかないライターの違いは、上手くいくライターは3日目にまた書き続けるのよ。そこに行き着くにはプライドなんか要らないし、ただ寛大な心いきがあればいいの。自分を許すの、書く才能が十分でないってことをね。で、書き続ける。

10,気楽にやるようにする。びっくりするような物が書けるかも。

私はこれを読んだ時、何も隠していない、なんてオープンなライティングアカデミーなんだろう、と思いました。エリザベス・ギルバートは、過去に自身が”書けない”というスランプに陥ったことも、オープンに話していて、何も隠さないという、そのオープンマインドが彼女の大好きなところです。

ギルバートは”クリエイティビティ””創造性”について「Big Magic 」という本の中で「才能が無いとか、自分にはまだ無理だ、とか考えていると、いつまでたっても始められない」と書いています。

生まれつき才能を持っていないことだとしても、「好きなことをやる」というのは成功や達成による幸福感を、始めから期待していないので、「やること」そのものに喜びを感じることが出来るんだ、とギルバートのライティングアカデミーは教えてくれました。

大人になると「そんなことして、なんの意味があるの?」ということが、増えてしまうように感じることもありますが、やることの「意味」にとらわれすぎず、好きなことをやるのは素晴らしいことだ、という価値観を大事にしたいな、としみじみ思います。


Bibliography :10のステップ、エリザベス・ギルバートのライティングアカデミー




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