ラジオ

SONYの黒い小さなラジオを使うようになってラジオアプリを使わなくなりました。
子供の頃から、車の中でも、土日の父親が休みの日には家でラジオがかかっていました。受験生の頃になって、夜に一人で勉強する時間が長くなると、深夜ラジオを聴いたり、CDを聴いたりしながら過ごすことが増えました。
深夜にラジオがあると、一人で勉強していても寂しくないのと、子供の時は夜になると怖い感じが強かったので、心強いものでした。
社会人になって、実家にすぐ帰ることができないところで生活するようになった時に、土日のラジオを聞いた時には、家にいるような感覚で、でも慣れない都会にいるギャップが寂しくなりました。
夜勤の仮眠中も、4年間は仮眠中に眠ることで、仮眠明けに仕事で急なことに対応する切り替えができなかった時が怖くて眠れませんでした。先輩から、仮眠中に叩き起こされて対応することが実際あったので、怖かったのです。部署が変わって、働く人が変わってからは、仮眠を取れるようになりました。
仮眠中で起きている時に、ラジオを聞いていました。上の人で、ラジオを流す方がいて、仕事とプライベートの切り替えスイッチでもあったので、すごく不思議な感覚になったことがあります。
ツイキャスというものの存在を知って、一般の方が話す配信アプリがあること、ラジオのようなものができることを知りました。
今日試しに、ラジオアプリをインストールしてみて、12分程度話してみました。
編集もできたので、何度か練習してみましたが、台本もなく、テーマも、流れも何もわからない状態でこんなに難しいのか!と体感しました。
何事も、体験だな、としみじみしました。
自分の話し方の癖として、間延びしないように、短い言葉言葉の間に無音の時間があって、間が変だということに気づきました。文章の句読点の部分で、無音の短い時間がありました。音読の癖がそのまま残っているのかもしれません。

結局、3回ほど挑戦してみて、全部消しました。それから、Youtubeを見ていて、面白いと思ってみている方の動画はすごく参考になるな、と思いました。
面白い、ということは笑える、やユニーク以外の面白さもあります。見ていて引き込まれるような魅力がある、という面白さもあります。
私の好きだな、と思うチャンネルの良さを考えてみます。場所がどこか、これから何をしようとしているのか、という目的がはっきりと伝えてくれるチャンネルが好きです。それから、動画が始まってから、その場所の魅力だったり、使う道具の説明だったり、準備といった、完成までの過程がみることができることを楽しさとして感じていることに気づきました。
あと、自分が好きなこと、料理や、食事や、自然のある場所や、旅行や、車や、新幹線や、航空機などの乗り物を活用しての移動で、場所の移り変わりの変化がみることも好きです。
それから、旅行に行った時に楽しい!と感じるポイントと近いことに気がつきました。
旅行に行く前の準備をしている時の感情のワクワク感や、朝早くに起きて移動する過程や、目的地についた時のロケーションや、ここに何があるんだろうという初めての景色があること、体験は動画やラジオではできないですが、音や画面を通して、普段目にすることができないもの、耳にすることがない景色を感じることができます。それから、食です。その土地の食べ物であったり、普段の食事とは違う飲食店の食事であったり、丁寧に作られるキャンプご飯であったり、それをお酒と一緒に喫食するところをみることが好きです。
自分も追体験しているような感じを味わうことができるので、一つの癒しになります。
ファンタジーを現実に味わっているような感じです。
エンタメは、フィクションですが、アニメや漫画といった100のフィクションではなくって、普段の生活では無い特別な体験といった非日常のフィクションです。
フィクションだけど、現実に近いし、体験できることで、特別な思い出になりますし、それが特別な体験としての現実であることで、一生の思い出や経験になることもあります。
だからこそ、胸がときめくわけで、わくわくして、未経験のドキドキ感がいっぺんにくるので、魅了されてしまうのです。
ジェットストリームというラジオを、15、16年前から時々聞いていて、特別に好きなラジオなのですが、何が良いのかというと、飛行機に乗って異国を感じることができる環境音、BGM、外国の音楽が詰め込まれていて、けれどゆっくりとしたナレーションで、深夜という時間の、特別な時間帯と合わさって、夜に飛行機に乗って外国にワープするような、不思議な落ち着いたわくわく感があるのです。少しSFを見た時のような感覚もします。

ドラマ性のあるような構成になっているラジオや、Youtubeチャンネルもありますが、それはまた別のジャンルです。

少し前に、チェキを撮ることを楽しんでいたのですが、写真初心者の私の撮る写真は、どこか夢の中を見ているような写真になります。
ホテルの室内を撮ったり、誕生日のケーキを撮ったり、アナログな方法で、それが写真となって手元に戻ってきた時に、はっきり写っているのも、ぼんやりしてしまったものも、どちらも不思議だな、と思えるような写真になるので、スマホのカメラでは撮れない面白みがあります。アルバムにしているので、今度旅行に行けることがあったなら、またチェキを撮ってみたいです。

フィクションとしてのラジオだけれど、子供の時から、家族と一緒の思い出としてのラジオであったり、一人で落ち着きながら聞くラジオがあって、今度は一人ラジオを諦めずに始めてみようと思います。


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