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本の棚 #4 『常識にとらわれない100の講義』

『常識にとらわれない100の講義』

森博嗣

このお方はどんなスピードで本を

書いているのだろう。

全部読んだと思ったらまだある。

大学時代、友人なおとくんの家に

あった本が始まりだった。

『すべてがFになる』

それまで小説はおろか活字に

触れる機会が学校の教科書くらい

しかなかった。

図書館は好きだったが

その理由は「静かだから」

なおとくんには本当に感謝している。

本はおもしろいって気づかせて

くれたのは、まちがいなく彼だ。

今回は小説ではない森博嗣さんを。

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新しいものを作りたかったら、付け加えるものではなく、削るものを考える

そもそも新しいものの

定義は「0→1」だけではない。

今あるものから何かを削ぎ落とす。

そこにも新しいものはある。

不要なものを削るという

方法だけではなく

あえて望まれているものを削る。

アプリとかもそうだが

必要なものを全て搭載していると

とたんにつまらなくなる。

ちょっと不便とか、

これ意味あるのか?

くらいがちょうどいい。


どうしてもしなくてはならないことというのは、意外に少ない

「〜しなければならない」

と感じてなにかをすることはやめた。

「やろう」と思ってやることにした。

その境地に辿り着くまでに

1ヶ月ほどひきこもった…

忘れもしない大学3回生のときだ。

就活や卒論など

しないとやばいみたいな空気を

ことごとく受け流した。

それを全力で受け止めた親友の

みやくんは心を病んだ。

※今は元気です。


切れない刃物ほど手応えは大きいものである

手応えが大きいということが

重要ではない。

結果的にきれいに切れたかどうか。

手応えというプロセスに

満足したり、そこを褒めてもらいたい

みたいなのはアマチュアらしい。

素人から見るとプロの仕事は

切れ味のいい刃物で、

スパッと簡単に切れるのだ。

要はスパッといくための

「努力や準備した感」は

表面に出さないということか。


知りたいという気持ちがなければ、勉強は辛い作業である

知的好奇心というと難しいが

つまりは「いろいろ知りたい」

ということで、

知ったらどうなるかわかってると

さらに知りたくなる。

小さいときの勉強嫌いは

勉強したらどうなるかが

イメージできないからだろう。

教えてくれる人もいないだろう。

近い将来…

娘に聞かれるときがくるだろう。

「なんで勉強するの?」

そんなときはこうだ。

「ごめん、なんでかはわからんけど

おもしろいのよ」

そうだ。

私は勉強が好きなのだ。

好きなものの理由を考えるのは

めんどくさい。

子どものためにきれいな回答を

用意するのもなんだ気持ち悪い。

好きでやってる姿が

一番の答えかもしれない。

母親も言っていた。

「人生死ぬまで勉強や」


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