店長あるあるなあなあ日記〜向き合うべき相手は?〜
世の中の「店長」と呼ばれる人たちに向けて何か発信できることがないか…社内研修では学ぶことができないもっと身近で日常的なこと、いわゆる「あるある」について自身の経験談や、指導している店長を通して感じることなど、役に立つかどうかはわからないが綴っていこうとふと考えた。
ちなみにタイトルは三浦しをんさんの『神去なあなあ日常』から頂戴しており、「なあなあ」は方言で、「ゆっくり行こう」「まあ落ち着け」という意味だそうだ。(たしかに三重県の方言)
これから店長になる人、すでに店長の人、店長を指導する人、店長だったころの思い出に浸りたい人など…覗いてみてくれたら嬉しい。
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今回のテーマ「向き合うべき相手は?」
日々スタッフからの報告や相談がある。
「店長、〇〇の件で報告があります」
「〇〇について相談してもよろしいでしょうか?」
「少しお時間いただけますか?」
休み明けの朝となると「待ってました!」と、そりゃあもうたくさんくる。余裕のあるときは全然ウェルカムなんだけれど、問題は自分も業務でいっぱいいっぱいのとき。
特にパソコン作業をしているときはやってしまいがちな行動。それは…
「相手の顔を見ないで話を聞く」
データ入力、報告書作成、売上分析などパソコンを使う時間はどれだけあるだろう?
それに加えてコロナ禍によって「オンライン会議」が召喚された。
下手をすると一日中画面と向き合う店長もいるのではないか。
しかし報告する側、相談する側には一体その姿はどのように写っているだろうか。
「本当に話を聞いてくれているのか」
「忙しそうだからやめといたほうがいいかな」
「また今度にしよう」
こうして重要な現場の声をキャッチするという仕事を遂行できなくなるケースもある。それはつまり問題発見の機会を失うことになるから、改革や改善のチャンスを逃すことにもつながる。
メモやメールで報告すればいい…果たしてそうだろうか。部下の伝えたいことが100あるとしてそれを文章で100表現できるのであればいいが、それはあまりに期待しすぎな気もする。対話のなかでニュアンスを感じとったり、質問することで正確な情報をえることができたりすることも多い。
だからこそ…
当たり前のことのように思うかもしれないが、
「手をとめて相手の目や顔を見て話を聞く」
さらには「身体を向けること」でさらに丁寧さを感じる。
その場だけで考えると時間のロスに感じるかもしれない。実際にぼくも店長になったばかりのころはよくやっていたので反省している。
店長として忙しそうにしたかったのかもしれないし、本当に力不足で手が回らなかったのかもしれない。
けれどもそのときは「時間のロス」かもしれない行動で、実はそのあとすぐにそのロスは取り返せたりするのも事実だ。
スタッフからの話を丁寧に聴くことで、確率の高い対策がうてるようになったり、気づかなかった問題を解決することで別の業務時間が大幅に短縮できることもある。
人の話を聴く姿勢
向き合うべき相手はPCではない。
お客様やスタッフと自分がどのように向き合っているか、振り返ってみてほしい。
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