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「0」と「1」の間は無限だから、1秒が経つのはおかしいぞ!!

中学校の頃の数学の授業中、私は思った。

「あれっ…0と1の間って、無限だなぁ」

____数学の授業がとんでもないほどつまらなく、私はノートの端っこに1、10、100…と、0をどんどん書き連ね、0が増えていくことにおける無限の習得と数学の授業の終焉を目指していた。

一向に授業は終わらない。あと30分もあるじゃあないか。念力でどうにか針を動かせないか。退屈だ退屈だ退屈だッ!!!!!!!

まさに無限とも思える時間の進み具合。椅子に座ってるだけなのに走馬灯の如く時間の進みが遅い。どうなっているんだこれは。これがアインシュタインの言う相対性理論か!!

私は数学の授業そっちのけで、ノートの端に書いた1と0の羅列をじーっと見た。

0をどんどん書き足せばそれは無限…っていうかまぁ無量大数として認識される。

あれ…?でも待てよ。

0と1の間。つまり「小数点」の状態で0を足していくとどうなるんだろう。

私は0.00000….と0を書き足していった。

0を書き足せば書き足すほど、そこには果てしなく小さい単位が生成されていく。

私は思った。

「これは…おかしいぞ」

0と1の間にこれほど0を書き足せるのであれば、それは0と1の間には無限の世界が広がっていることを意味しているはずである。

ということは、いつまで経っても「1秒」はこの世界にやってこず、この世界はDIOのスタンドの如く…おっとネタバレになってしまうのでこれ以上の言及は避けるが、とにかくこの世界…The Worldにおいて時間の概念は喪失すると考えてもいいはずだ(何言ってんだこいつは)。

画面の前のあなたもぜひ考えてみてほしい。

0と1の間に永遠の如く0.000…と0を打つ。

永遠、即ち無限に0を打つということは、終着点がないことを意味している。

とどのつまり、どこかのタイミングで0から1へと上昇することは無限の世界ではあり得ない。
(例えば、0.0000000000000000000001という単位を皮切りに、そこから1へ向かって上昇していくことは0.0000000000000000000001という単位が終着点なのである。終着点があるということは無限ではない)

「…と考えると、なぜ1秒が経ってしまうのだろう」

中学生の私は真剣にこの問題に取り組んだ。

数学の授業より、給食の献立より、ジャンプの発売日より、この問題の方が大事なのだ。

おかしい…絶対におかしい。

私は自分の矛盾にさえ気づいていなかった。

さっきまで「早く時間よ進め」と思っていたのに、今は「なんで1秒が経ってしまうんだ!おかしいじゃないか!」と命題を目の前に頭を回転させている。

数学の授業も終焉に近づいてきた頃、中学生の私は1つの結論を導き出した。

「そもそも『数字』という単位を作り出したのは人間であり、それを認識するのも人間である。『時間』にその『数字』を当てはめただけであるため、『0と1の間の無限』はある種の不可抗力によって生じる」

数学の授業が終わると、私はそんなこともすぐに忘れてトイレに立ったのだった。
これぞまさに読んで字の如く、「水に流す」ってね…★

おーわりっ!!


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