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親離れできない

一人暮らしを始めてかなり年数が経っても親との交流はありました。
すぐ近くに住んでいるというのもありますし、心の底ではいつか分かり合えるんじゃないかという甘い考えがありました。

兄や姉が実家に帰省するとお寿司を注文してご馳走を食べるのですけど、後でこっそり私にだけ「○○円したから払って」と食べた分の請求をされました。
寝泊まりすれば電気代、ガス代、水道代と食費同様に請求されました。
兄や姉には請求しないのに私だけそういう扱われ方をしていました。
慣れてしまったのもあるし、やっぱりまだ良い子でいたら可愛がってくれるんじゃないかという幻想にしがみついていたんだと思います。

徒歩圏内に住んでいるので何かと雑用係として呼ばれていました。
携帯の使い方が分からない、お風呂のタッチパネルの使い方が分からない、家具の移動、大掃除の手伝い、細々したことを呼ばれてやってあげていました。

私が具合が悪く寝込んでいると、着換えや日用品をまとめて荷物を持って実家まで連れて来させられ、実家で過ごすように指示されました。
実家で寝ていても看病してもらえる訳でもなく、そのまま放置されるだけです。
静かに寝たくても隣で大声で話をしテレビの音量も大きくて全く休まりません。

一人暮らしの意味は?
今考えればあり得ない話ですが、本当に操り人形が染み付いてしまっていました。

頭は働かず、身動きが取れず、過呼吸やパニック発作を起こしては誰か助けて!と気が狂いそうになるのを耐える毎日でした。

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