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辞とは。

辞める。には否定的な感情が伴う。


『辞める=逃げる』と考える人は多い。

『辞める=その時間が無駄になる』と考える人もいる。


でも、それは本当なのだろうか。


私自身、今まで様々なことを辞めてきた。


例えば、4歳の時から続けていたピアノ。

親に辞めることを反対され、

続けていた方がピアノは上手くはなると思ったが、このまま続けていても音楽が嫌いになるだけと思い、

中学生になって少し経ったくらいに、勉強をするためと吹奏楽部に集中するために辞めた。


それから、大学の時にやっていたバスケ部。

ボールの摩擦で手荒れがひどくなってしまい、満足に練習ができず、幸い仲間には恵まれていたのでマネージャーになるか迷った。

しかし、この時は留学がしたいと言う目標があったので、アルバイトをしてお金を貯めるために辞めた。


そして、大学院進学。

当時は研究職に就こうと思っていたのだが、

4年生の時に研究をしてみて、このことにさらに2年間使うよりも、

別のことを経験した方が将来役立つと思ったので辞めた。


辞める時には悩む。

それが、自分にとって大きな存在であればあるほど悩みも大きくなる。


そして、辞める時には正当そうな理由を求められる。

正当”そう”と言ったのは、

人間関係が上手くいっていなかったり、組織に何か問題があったりしても、それを直接伝えることは難しいし、

また、明確な理由を上手く伝えられない状況でも、

建前上の理由を用意しないと納得してもらえないからだ。


私も上で正当そうな理由を並べてきたが、

辞めると決めた時にこの理由を用意出来ていたわけではなく、

その後に辞めた理由を聞かれる機会が何度もあってこの答えを出すようになった。


辞める時に明確な理由付けが出来なくても良いし、自分が辞めたいと思うのであれば辞めれば良いのだ。

その時に周りの人の納得を得るのは難しいかもしれないが、本当に大切な人にはいずれはわかってもらえる。


辞める時に人は考える。

何も考えていなくて辞める人などほとんどいないだろう。

その時に向き合って考えて、大きな決断をしたのだから、

辞めることが逃げなはずがない。

そのことに使った時間によって得た経験は消えることはないから、

無駄なはずがない。


そして、辞めるという選択をすることで新しいことをする時間が生まれるし、

その時は本当に必要なことができるチャンスだ。


辞めることに否定的になる必要なんてない。


大丈夫。

必ず進んでいるから。

何だってできる可能性を持っているから。


私は、『辞める=進む』だと信じている。

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