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起業家に必要なスキルは?

先日、日本経済新聞で
「起業家に必要な言語化と数値化」
という記事を読んだ。

ヤザワベンチャーズ代表パートナーの
代表 矢沢麻里子氏の、日経新聞「私見卓見」の記事だった。
ここに記事を抜粋します。

事業スキルの重要な鍵は言語化と数値化、そして意思決定にある。言語化のスピードが早く適切な人は物事や問いの解像度を上げるのがうまく、具体性を持てるので次のアクションにつながり、必然的に事業の成長力も上がる。起業家は思いついた事業アイデアの解像度をあげて、本質的な課題を探っていく。その本質的な課題に行き着くまでわからない部分を言語化して、自分なりの解を出していけるのかがとても重要なのだ。

言語化のスピードの早い人は適切なニュアンスの引き出しがたくさんあるため、他者との協働も円滑になる。日本語は主語述語が抜けがちなので、事業検証などを言語化していても、振り返りのときに自分の言葉の曖昧さから、そのときに何を考えたのか瞬時に判断できなくなることもある。特に一人で起業する場合は、物事を進める基準が自分の口語ベースになりがちなので意識する必要がある。

数値化能力も重要だ。全てにおいて物事を数字で考える習慣をつけると、事業の具体性が格段に上がる。例えば「創りたい未来は日本人がこのアプリを使って生活を楽になる世界」と言われるより、「日本人1億2000万人のうち6割が副業を通じて毎月30万円稼げて生活が楽になる世界」の方が具体的に世界観が伝わり、実現のための道筋も明確になる。

また、起業家にとって事業アイデアを進めるべきかやめるべきか、といった意思決定は意外と難しい。自分の中で一つ一つの学びを言語化し洞察を深める。そして意思決定に対して後から振り返っても同じ選択ができる自信を持ち、前に進められるかが重要だ。意思決定後は、その結果を自分たちにとって「正解にしていく」ことを先導してやりきってほしい。

日本経済新聞
私見卓見
2024年4月3日より

起業家でなくても、組織のビジネスリーダーもまさにこのスキル。
言語化については会社でもよく感じることで
お客様の意見やチームの話を聞いて、
適格に言語化できるリーダーが率いるチームと
言語化できず、うやむやなリーダーが率いるチームだと
チームメンバーのエンゲージメントの度合いが違う

そして、数値化も同じ。
このプロジェクトで、具体的にいつまでに何を達成したいというリーダーと
数値も出てこないで率いているリーダーでは、
何をしたいのかも具体性に欠けているため
誰がいつまでに何をするのが曖昧で、もやもや感が残る

矢沢さんのご意見は、
具体例も示されており、
組織の中で見ることがあるシーンを喚起してくださった。
言語化・数値化・そしてそれに基づいた意思決定。
起業家のみならず、
リーダー、あるいはリーダー役をつとめるビジネスマンにとって
必須な要素であることを再認識した記事でした。

<まとめ>
起業家や、何かリードをする際に必要なスキル
●言語化でアイディアの解像度を上げる
●数値化でアイディアの具体性を上げる
●そして決断力をつけていくこと

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