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【映画】老後の資金はないかもしれないけれど、笑っていれば満ちてきそうー『老後の資金がありません!』

老後は何かと不安、とメディアは煽ることが多いけれど
この作品を見ていると、笑っていれば何とかなりそう、
と思わせてくれる作品です。

後藤篤子さん(天海祐希)は困っていました。
2人の子供を育て、生活費をやりくりし
老後の資金もコツコツ貯めていたはずだったのに。
親への仕送り、義理父の葬式、子どもの結婚、
貯金をどんどん崩して何とか対応しているが、
更にそこへ旦那の失業、浪費家の姑を引き取り、更にオレオレ詐欺。。。。
まあ、次から次へとお金が出ていくのです。

篤子さんは叫びます。
「老後の資金が、ないんです!」

この映画の原作は↓

最低でも老後2000万円は必要と言われているけれど、
この不安でシビアな社会問題を
おもしろおかしく描いた映画
次の展開が読めてしまうのですが
篤子さんの極めて明るい性格
義理母、後藤佳乃(草笛光子)の
ははは、何とかなるわ」とくすくす笑っている姿に
廻りの家族や、友達も少しずつ変わっていく。

篤子さんのすばらしいところは
老後資金には困っているのかもしれないけれど
現実を受け止めながらも、なんとかやってる。
ご主人や姑、子どもに、決して文句を言わない
相手を責めない
ストレスはたまりそうですが、
発散する手段を知っているし、
あこがれもきちんと持っている。
篤子さんの姿は何だか楽しそうだし、
ある程度のお金があれば何とか生活できるんだな
と思わせてしまう力がありました。

草笛光子、天海祐希、松重豊をメインに、
キャストが凄いです。
キャスト全員「あーこの人も出ているの?」という人ばかり。
作品が終わった後も
もちろん老後の資金は気になるところではありますが、
「すかっ」とした気持ちになる作品でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
ちょっと老後に不安があるなあ、と思われる方
是非見てみてくださいね。

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