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【本】一体、何歳まで働くんだろう。。。そう思う50代のあなたを応援したい‐『実践!50歳からのライフシフト術』

おはようございます。
7月に入り2日経過しました。2022年の下半期がスタートするのは7月1日ではなく、実は7月2日だったそうです(=2/365)Twitterで友達が「大丈夫。まだ間に合う」と書いていました(笑)
そんな7月2日に読了した本をご紹介します。

「一切、きれいごと抜き!」という帯が印象的な1冊。
「実践!50歳からのライフシフト術」
この22人の中には、82歳でゲームアプリ「hinadan(ひな壇)」を開発し、米アップル「WWDC2017」特別招待されたデジタルクリエーター 若宮正子さん(当時83歳)のライフシフトも掲載されています。

 私も50代に入り、学生時代の友達と会っては「年金もらえるようになるまで、一体何歳まで働くんだろうね…」という話が出てくるようになりました。そう、お気づきの方もいらっしゃると思うのですが、とらえ方が受動態なのです。

 我々団塊ジュニア世代は、団塊の親に育てられ、いわゆる「有名な四年制大学を卒業し、一部上場の企業に入社し、家を買い、家族をもって、定年まで働くこと」が人生の成功者のような価値観で生きてきました。
そして人口ピラミッドの中でも人数が多い層が団塊ジュニア世代。その世代が50代に入り、今の日本では50歳前後 60歳以降どう生きたらいいのか、長く生きること、長く働くことに困り果てているような気がします。そして私もそんな一人でもあります。

50代を過ぎ、人生の夕暮れを迎えるというのでしょうか。。。

  ずばり、我々世代の決定的な欠落は 「自分が何をするか」を自分で決めていないこと。会社の人事異動・要望に応えることが仕事やプロフェッショナル人生を全うすると価値観で生きてきた世代は、所属する会社の決断に対し、自分のことを後回しにしても、与えられた仕事、職務、そして家族を優先してきたのではないでしょうか?
そんな中で、あちらこちらで言われているのは、人生の折り返しにになっての自分探しのような「やりたいことは何?」という問いなのですが、ここで大切なのは、やりたいことを見つけることではありません。
自分が「何故その仕事をやりたいのか」という問いに答えられるか。
「できるから」「やったことがあるから」ではなく、
「成長しそうだから」「儲かりそうだから」でもなく、
その人固有の理由や動機に基づく答えがあるかどうか?
 「○○を大切にしたい」「○○が心から好きだ」
「○○が気になって仕方ない、何故なら。。。。」
実は、ここが自分軸で「自分が何をするか」を決める大事な要素となるのです。

人生の花咲く時期は人それぞれ、

この本に紹介されている22名は、挫折も味わいながらも、何故自分がそれをしたいのか?という問いを立て、そしてその実現に向かって、人生の主人公となって活躍なさっています。
中には、所得が半減したり、転職先でうまくいかない経験なさった方もいらっしゃいました。それでも人生を自ら決めています。
本の中でも一切キレイごと抜きなんです。
本に描かれた、ライフシフトを実現する5つのステージをご紹介します。


1.心が騒ぐ

最初に何かのきっかけで、心のもやもやに出会います。会社での決してプラスではない評価、役職定年、早期退職制度、病気、家族の介護、災害。。。ですが、ここの出てくる22名は、この心のもやもやに封をしません
「そうは言っても、この仕事を続けるしかない」
「自分としては不本意だが、仕方ない」
「これくらいは我慢しなければならないだろう」
我々人生経験や会社人生が長ければ長い程、どうしてもこのような考えに陥り気味です。ですが、この本の登場人物は心のざわつきを、自分の中でしっかり受け止めている。
違和感、不全感、未達成感、動揺、危惧、焦燥・・・・そうした心の動きから逃げずに、まずは、受入れています。

前述の若宮さんの場合は、「還暦」「当時90代だった母の介護も必要になりそう」だったそうです。

2.旅に出る

そして次のステップとして、興味があることをとにかくやってみる。(本の中では「旅に出る」と表現されています)「立ち止まらずに前に動く。やってみる」、やっている中で自分の好きや課題が見つかっている方もいらっしゃいました。

若宮さんの場合は、手にした本で「パソコンがあると、外に出なくてもいろんな人とおしゃべりができる」。当時パソコンと周辺機器で40万円、退職金も入るし、と、深く考えずに即決購入なさっていました。

3.自分と出会う

 自分と出会う、「何故それをやりたいと思ったのか」「何が大事だったのか」ここで自分の中で、出会うべき自分に気付くのです。

若宮さんの場合は、おしゃべり場「メロウ倶楽部」パソコン通信でのやりとりが自分と出会うきっかけになったそうです。当時20年前で、しかもSNSではなくパソコンでのやりとりなので、このコミュニティはかなり変わり者の集まりだったと。個性的で面白い、長年の会社人生では会えなかった人たちと出会え、介護生活も孤独ではなかったとおっしゃています。パソコンが世界を広げてくれたからこそ、シニアにITをということに気付きました。
また、スマホ用のゲームアプリはスピードやポイントを競うもの、シニアには面白くない。そこで、アプリ開発者で友人に相談したところ「シニアが楽しめるものは何なのかわからない。若宮さんが作ってみれば?わからないところがあれば、僕に聞いてください」となったそうです。
そこで気付いたのは、大事なのは、プログラミングに長けているより、つくりたいものやアイディアがあるかどうか
ご自身にはITに対する好奇心と、シニアにあったものをつくるという創造力と課題解決があったのですね。

4.学びつくす

本当の自分と出会った後、自分のやりたいこと、やるべきことについて、何せ学びつくします。これは体系的なものだけではなく、自分い今必要な要素だけをかいつまんで学んだり、その道のプロに助けてもらう方もいらっしゃいました。

若宮さんの場合は、パソコンセットアップも自力、当時、接続設定まで3か月かかったそうです。そしてプログラミングのことや、必要なことはプロに(前述のアプリ開発の友人)に聞く、本で勉強して自分の分野を学び尽くされました。

5.主人公になる

そして、これまで培ったノウハウや勉強を活かしたり、アンラーンするポイントに気付いてそれを手放したり、働き方を変えて自分の時間のバランスをとったり。。。。。仕事だけではなく「人生全体の主人公」となっている。

若宮さんの場合、「80代のデジタルクリエーター」としての人生の主人公を80代で築かれました。そしてこの実現により、人生は更に広がり充実しているとおっしゃっています。


  人生100年時代、半分過ぎてしまったと思うのか、後半分あると思うのか。それは個人のとらえ方次第だと思います。この本に出てくる方々はみなそれぞれですが、写真を拝見すると皆さん、本当に良い笑顔。自分で人生を選んで人生の主人公として活躍なさっています。

私自身も友達との会話の中で、
「いつまで働かされるんだろうね」ではなく
「いつまで働いて、人生何したい?」
という会話にしたいし、そうなることにライフシフトしたいと思いました。

仕事でもお付き合いある、池さんのnoteにもこんな記事がございました。
飛び立て”中高年”。
我々50代、まだまだ人生の主人公として人生を生きましょう。

  7月2日、2022年の下半期スタート日にこんなことを感じながら。
長い記事を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
何かのお役立ちや、考えるきっかけになれば幸せです。
どうぞ素敵な下半期をお迎えくださいね。


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