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終戦の日に思い出す~英語と赤ちゃんに救われたという祖母の話

今日は8月15日 終戦記念日です。
終戦記念日に思い出す、北海道の祖母の話があります。
すでに他界した祖母は、
1945年8月20日に私の母を産みました。
終戦後5日目です。
母は、次の時代を志す子供という両親の願いを受け
「代志子」と名付けられました。

終戦当時、祖母は北海道に住んでいたので、
戦争の色は関東ほど強くはなかったけれど
やはり終戦後、
じわじわとアメリカ兵さんがやってきたと。

祖母は大正元年生まれでしたが、
当時の女性としては珍しく、英語ができたそうです。

生まれたばかりの娘を抱きながら、
アメリカ兵さんにおびえていたら、
兵隊さんたちが
「How old is your daughter」と声をかけてくれて、
祖母は
「She is 3 months old」と答えたら
チョコレートをくれた、と。
当時、祖母は栄養をとることは
ほとんどできなかったので
そのチョコレートの味は決して忘れられないと。
「本当、英語と代志子、それに救われたんだよ」
と言っていたのをおぼえています。

祖母は、96歳まで長生きしましたが、
亡くなる前、度重なる脳梗塞をおこし
病院で長く、話ができない時期を過ごしました。
時に私がお見舞いに行き、
本当はいけないのだけれど、
チョコレートを持っていくと
うれしそうに食べていた様子が脳裏に浮かびます。

おばあちゃん、
戦後はしばらくは平和だっだけれど、
最近はまたあちらこちらで戦いが起こっているよ。
私たちは平和を守り、
次の時代にきちんとつないでいけないとね。
夜、チョコレートをデザートに
祖母に語りかける終戦記念日です。


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