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シニアが活躍できる社会を夢見て-アジア共通の課題

今日はキャリアコンサルティング的な記事となります。

シンガポールのキャリアコンサルタントと話す機会がありました。
彼との話をしている中で、
日本と課題が全く同じと感じたのは、
下記3つのグループへの課題です。

会社都合で退職された方々、
再就職したいママさんの方々、
そして、60歳以降のシニアへのキャリアコンサルティング

いずれにしても彼の主張では、
コンサルティングをしているクライアントより
どちらかというと企業側に課題が大きい
と感じているようです。
いずれのグループも働く意欲は高いのに
むしろ障壁を作っているのは企業側
で、
特に60歳以降の方々のケースの場合
85%の企業が高齢者に対してオープンではないと。

シンガポールでは、このような状況を打破するため
高齢者を採用した企業には、
給与の50%を半年間政府が負担してくれる
のだそうです。
この奨励金の果たす役割は
非常に大きい
と彼は主張していました。

実は日本にも同じような制度があるのです。

条件としては日本は65歳以上
 A. 65歳以上への定年引上げ、
 B. 定年の定めの廃止
  C. 希望者全員を対象とする66歳 以上の継続雇用制度の導入
  D. 他社による継続雇用制度の導入
のいずれかを実施した事業主に対して助成を行う
コースです。
助成金は15万円程くらいから。
そしてこの制度が社会にどれだけ認知されているのかが不明です。

憶測にはなりますが、
制度の認知度、そして申請のしやすさなどは
きっとシンガポールより複雑なのでしょう。
そしてシンガポールの仕組み、
雇用者に支払う給与50%x6か月に比較してしまうと
日本の企業側の負担はまだまだ大きい気がします。

日本は世界一の長寿国でもあり、
少子高齢化国でもあります。
年齢に関係なく、
自分の仕事・社会での役割を継続したい方が
活躍できる社会をつくること。
アジア共通の課題
なのだと改めて感じました。

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