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2020年10月の記事一覧
クルンクルンの世界14
"ふむ。では敵意はないというわけだな"
謁見しているコジロウに言った。
"しかしながら陛下。ザンジロウへのNo.3への約束は守ってもらいたい"
コジロウは言った。
"その後はどうするつもりだ?"
"許されるのであれば、オロチと共にクルドーラへ旅立とうと思います。もちろんクルーグルとの友好関係を築き上げるためであります"
"もちろんワシもあのドラゴンたちとの友好を築けるならそうしたい。ただそれは対等
クルンクルンの世界9
"おお、コジロウ!"
"久しいなアネール。ついてきたのか!"
"あなた。ザンジロウですよ。抱いていただけませんか?"
ラーネルはザンジロウをコジロウに渡した。
"おお、ザンジロウか!オレが父だ。ううむ。武士の顔をしている。良い子だ。よく頑張ってくれたな。ラーネル"
ザンジロウは泣かずにキョロキョロとコジロウを見ていた。
"へぇ〜泣かないんだ。さすが父親なんだね"
アネールは感心していた。
"早速だ
クルンクルンの世界8
2コジロウは1ムサシと掛け合っていた。
"兄者よ!このままでよいのか?これではこの国だけが取り残されてしまうぞ!"
コジロウは言った。
"オレに言うな!コジロウ。刀を持ってそこに忠誠を誓ってしまった以上、我らがどうにもならんのだ。親方様の立場を考えてみろ!ヤマタノオロチを鎮めずに開国などありえんのだ!"
ムサシは言った。
"オロチなど恐るるにたらんよ。ただの守り神にすぎん。必要なのはこの国の未来を
クルンクルンの世界7
アネールには父親の面影がなかった。幼き頃母親のニーナがひた隠しにしていたのがトラウマになっている。しばらく行くとザンジロウが泣き始めた。
"あ〜あ。うるさいうるさい。何で泣くのよ!早くクルーグルに行かなきゃいけないのに"
ザンジロウは手足をバタバタさせて泣きじゃくる。アネールは根負けして立ち止まってしまった。
"どうしたっていうのよ!"
アネールがザンジロウを抱き上げたとたん泣き声はピタッと止んで