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クルンクルンの世界14

"ふむ。では敵意はないというわけだな"
謁見しているコジロウに言った。
"しかしながら陛下。ザンジロウへのNo.3への約束は守ってもらいたい"
コジロウは言った。
"その後はどうするつもりだ?"
"許されるのであれば、オロチと共にクルドーラへ旅立とうと思います。もちろんクルーグルとの友好関係を築き上げるためであります"
"もちろんワシもあのドラゴンたちとの友好を築けるならそうしたい。ただそれは対等かそれ以上だ。属国扱いでは論外だ!"
"それでは尚更ザンジロウをNo.3にしてもらい、私と共にザンジロウをクルドーラを行かせるべきでしょう。なぜならオロチはクルドーラのNo.3なのですから"
"ふふっ。そうか、そこまでつかんでいて我が国に忠誠を誓おうというのか。欲がないヤツだのう。しかしコジロウ。その無垢の欲が命取りになることを肝に命じるのだ!ワシとてそなたがキバを向けば、全力で叩き潰すことを忘れるでないぞ。よいな。わかった。ザンジロウにはNo.3を与え、お主はオロチと共にクルドーラへ行って交渉することを任せよう"
"ありがとうございます。陛下。きっと期待に応えてみせましょうぞ"
"ふっ。下がるがよい"
こうしてコジロウは将軍の間を後にした。
"どうであった?コジロウ!"
下の間でムサシが聞いてきた。
"おお。兄者。いや陛下とはそれはもうすんなり話が通ったぞ"
"そうか。よかった。では行くのだな?"
"そのつもりだ。クルーグルを頼んだぞ"
"ふっ。言われるまでもない。クルドーラから良い知らせを待っているぞ"
"ありがとう。兄者"
こうしてムサシと別れを告げて、コジロウはザンジロウ、オロチと共にクルドーラに旅立っていった。

#小説
#クルンクルンの世界

西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!