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クルンクルンの世界8
2コジロウは1ムサシと掛け合っていた。
"兄者よ!このままでよいのか?これではこの国だけが取り残されてしまうぞ!"
コジロウは言った。
"オレに言うな!コジロウ。刀を持ってそこに忠誠を誓ってしまった以上、我らがどうにもならんのだ。親方様の立場を考えてみろ!ヤマタノオロチを鎮めずに開国などありえんのだ!"
ムサシは言った。
"オロチなど恐るるにたらんよ。ただの守り神にすぎん。必要なのはこの国の未来を説いてゆくことなのだ!"
コジロウは言った。
そしてその言葉に呼応するかのように上の扉が開かれ、親方である0ヒデミツ卿が現れた。
"何をもって未来を語ろうというのか?お主に未来が見えるとでも申すというのか?"
ヒデミツ卿は答えた。
"我らの未来など、たかが知れていようございます。我が児ザンジロウにNo.3を与えてくださるよう願おうございます"
"お前の児にか?そなたら兄弟ですら、1と2に過ぎぬというのにか?その児の未来にコジロウ、お主はなにを見たというのだ?"
"もはや我々はオロチに囚われた残党なのです。オロチのご機嫌うかがいより、諸外国と上手く付き合ってゆくべきなのです!"
"黙れ!コジロウ!我らサムライ族であるクルーグルにおいてオロチはなくてはならぬもの!そこまで申すならばザンジロウと共に旅立つがよい!ただしオロチを鎮めてからだ!"
ヒデミツ卿は怒鳴った。
"結構にございます。外に妻とザンジロウが待機しているようなので行ってまいります。オロチを鎮めたら、ザンジロウをNo.3にしていただきますよ。兄上もこの城で高みの見物としていてくだされ"
"よっぽどの自信だな。コジロウ!秘策があるというのだな"
ムサシは言った。
"秘策?兄上、我等外を知らなさすぎなんだよ"
こう言ってコジロウは城を出ていった。
#クルンクルンの世界
西野亮廣さんのモノマネみたいに夢が広がってゆけばいいなと信じてやってゆくよ!