病気じゃないから大丈夫!そう思っていた看護師に起きたこと。
「健康」
この言葉をきいて
どんなイメージがあるだろう。
わたしは
健康=病気がないこと
数年前まで
このイメージで生きていた。
病気じゃないから大丈夫!
わたしのように
こんな風に感じている方も
いるのではないだろうか。
そんなわたしは
祖父母の癌、死をきっかけに
介護の道に舵をグッときった
21歳の法学部生であった。
24歳で先輩のひと言がきっかけで
看護の道を選択した人でもある。
いまのわたしが出来上がるには
いろんなものに
なかなかの刺激を受けた。
小さな頃から
興味津々なタイプであった。
大人になったわたしの周りには
家族を含め
日々目の前にいる方は
何かしらの「病気」を持ち
療養をしている方が多かった。
これがわたしの
いわゆる
当たり前だったのだ。
自宅で過ごせない→施設ですごす
治療が必要→入院・手術をする、薬を飲む
退院が決まる→施設・在宅療養を続ける
その光景を
目の前でみてきたからこそ
わたしは
健康なのだと思い込んでいたのだ。
病気がないから
日常生活を送ることができてるし、
わたしは大丈夫!
そうどこかで
自負していたということになる。
健康だと思い込んでいたわたしが
妊娠をきっかけに
「病気」と直面した出来事がある。
今から10年前。
暑い暑い夏の時期だった。
はじめての妊娠
双子妊娠がわかり妊娠17週のとき
ある病気が判明したのだ。
その名は
「双胎間輸血症候群」。
漢字だらけのその名前をみて
一気に不安が押し寄せ
他人事だった病気が
一瞬にして自分事に変わったときだった。
看護学生の産科の授業で
ちらっと聞いたことのあるその名前。
おまけに
双子妊娠でリスクのある方に
自分が分類されて
生きた心地がしなかった。
「これは大変なことになったかも…」
医師の手書きの説明書を
手にとり
呆然としたことをフト思い出す。
はじめての妊娠
ハッピーマタニティライフの到来
ずっと夢見ていた妊娠だったので
頭のなかに
良いイメージしかなかったのだが
一気に奈落の底に
突き落とされた感が半端なかった。
「これは大変なことになったかも…」
そう表現したが
大変なこととは、
「病気」である自分
それが大きな原因だったと感じる。
わたしは、大丈夫!
その安心感から
一気に反対側へ連れ去られてしまった
そんな感覚だった。
病気になった途端
「健康」の大切さを痛感したし
今までの当たり前が
当たり前ではなくなってしまったと
カラダと同時に
心もネガティブになった。
自分自身が
「患者さん」になって
感じたことが
本当に本当にたくさんある。
看護師の自分が口にしていた
「大丈夫ですか?」という言葉が
大丈夫じゃない…と
感じるときもあるんだと
何度も何度もあった。
看護師のわたしにとって
反対側の経験をすることは
必要なことであった。
想像するより
実体験として経験したほうが
発する言葉や行動に
重みがあるものなんだと
改めて感じることもあるからだ。
10年たってそう感じられる
そんな自分に少しずつ変わっている。
わたしが
妊娠という出来事で経験した
はじめての
入院・緊急手術・管理入院・4度の手術。
これは
人生の財産
いまならそう思えるように
変化した。
ずっと天井を見ていた退屈な時間
もう看護師として
現場で働けないと悔やんだ時間
それも
今となっては
わたしの原動力になっている。
看護師・妊娠中は患者さんとして
命を救う
「西洋医学」に触れてきたけれど、
ここ数年は
セルフケアと出逢い
根本を改善する
「東洋医学」の考え方にも
魅力を感じている。
どちらもわたしを救ってくれた
大切な大切な医学だ。
病気になるまえにできること
「予防」の視点をもっと意識的にもつ。
そんなママが増えたら
もっと幸せになるのではないだろうか。
そんなことを
最近改めて感じている。
歯磨き
洋服の脱ぎ着
手洗い・うがいをする
これは
わたし達ママが
子どもに教えることのひとつだ。
同じように
デリケートゾーンを洗う
膣をケアする
これも大切なこと。
病気じゃないけど
「健康」をもっと持続させること。
未来の自分のためのケア。
看護師として
講師として
母親として
伝えていく。
また自分の想いを再確認した。
あなたにとって
「健康」ってどんな状態ですか??
あなたの
心や身体は健康ですか??
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