やはり外圧が変化の風を作る

日本に変化が必要であれば、黒船のような外圧が必要、みたいな話はよく聞いている気がしますが、下記の件もそのような一例かな、と思います。

2020年11月27日に、三井不動産による東京ドームに対する友好的TOB(買収提案)を発表。東京ドームは以前から、資産効率の向上が問題視されていて、特にコロナ禍において、ライブや野球などのエンターテインメントが開催できず、収益悪化したこともあり、筆頭株主である海外のファンド(オアシス)が声を上げました。その対応として、三井不動産がホワイトナイト(「白馬の騎士」)として買収に至ったわけで、また三井不動産が買収後に20%を読売新聞(今まで東京ドームとは資本関係がなかったそうですが)へ売却する、見込みだそうです。

さて今後どうなるでしょうか?特に大株主である海外ファンド(オアシスやミレニアムなど)の動向が気になりますし、今後も彼らの動向に結果的に振り回されるのでは、とも思います。

私が思うに、上記投稿にも書いたように、最近のニトリによる島忠買収など、所謂『後出しじゃんけん』が成功したこともあり、海外ファンド勢が他のファンドなり、買収可能な企業と共に、更に高いTOB価格を示して、更なる買収に臨むのでは、と思ってはいます。なのでしばらくこの買収案件の続きが見られても、あまり不思議ではないかな、と感じています。

多分次の疑問は、なぜ日本国内の企業が、東京ドームのような企業(以前から資産価値はあるとみられていても、資産効率が良くないと分かっていた企業)へもっと従前からアプローチできなかったか、そして海外ファンドに促されるように買収などへもっていかなくてはならなかったのか、という事前準備の部分だと思います。

これに関しては、ちゃんとした答えはないと思いますが、少なくとも変化や想定外の出来事(特に黒船やコロナなど、日本以外から来た影響など)に対して、対応が軟弱ということでしょうか。また日本の文化の一部分として、伝統を重んじたり、新陳代謝が促しにくかったり、出る杭が打たれるような行為は村組織的な考えに反する、など様々な側面もあるでしょう。

今後も何か大きな変化を加えるには、やはり外圧が必要なのでは、と個人的に感じております。





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