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投資も豆腐も、単位が似てきましたね

以前東京オリンピック2020の経費がドンドン上昇していた際に、小池都知事が”豆腐屋”的な話で、金額の一兆円と豆腐の一丁を掛けてましたね。

似たような感じですが、日本へ向かっている海外ファンドの、所謂投資金額(邦銀からファイナンシング後の金額なので、真水ではないです)が、こちらも豆腐屋的になってきてまして。投資先が、企業だったり不動産だったり様々なので、一概に言えるわけではないですが、とにかくお金は、日本へも向かってきているようです。

下記が一例ですが、日経電子版やテレ東の記事だけでもこんなにありますし、ヘッドライン足しただけでも6兆円近く、ですかね。

こんなに投資される理由は、要するに”予見可能性が高く”、また”売り抜けやすい”でしょうか。

米欧の機関投資家はコロナ前から、経済成長の見込めるアジアへの投資を増やしていた。感染拡大後は米欧に比べて経済的打撃が比較的小さいため、アジア投資の流れが加速。なかでも経済規模が大きく、投資機会が多い日本に照準が当たっている。BGOのソニー・カルシ最高経営責任者(CEO)は「日本は今、世界で最も魅力的なマーケット」と言い切る。日本では低金利による運用難で、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの年金基金や、保険会社など国内の機関投資家も不動産投資を拡大している。海外勢にとっては投資家の厚みが増すことで、価値を高めた物件の将来の「出口」を見つけやすい。
【ブルックフィールド社】ブルース・フラット最高経営責任者(CEO)に日本市場への期待を聞いた。――日本市場をどのように評価していますか。
「日本は世界でも最も安定している市場の1つだ。素晴らしいグローバル企業がたくさん存在しており、すでに多くの取引関係を築いている。
当社が手がける不動産、インフラ、再生可能エネルギー、プライベートエクイティの4分野すべてでチャンスがある」

これも市場の魅力?なんでしょうが、結局高価になった資産や株価は国内投資家か個人投資家が買っている、という、なんとなくわかっている現実を突きつけられている感じもします。

一方で日本企業で上記海外ファンド等と、投資金額やスピード感が唯一マッチしそうな、ソフトバンクグループ。ビジョンファンド1号(10兆円規模)の成績が、投資先の不祥事やコロナ禍もあり悪化したことから、2号ファンドが外部から資金調達できない、となっていましたが。ここでSPACという米国の特別買収目的会社による方法で、使用用途は明記せず、まず資金を集めて、そのSPACを通じて新たな投資先を探す、という展開を考えている模様。

豆腐の価格は卵と似ていてほとんどインフレしないですが、投資金額はどんどんインフレして、NTTのドコモ買収もそうですが、いつの間にか兆円レベルでの投資が『あー、そうなのね』となってきている気がします。



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