日本が中国に抜かれるもの

日本のGDPは、国別で現在第三位。2010年に中国にGDPを抜かれて以降、足元は約3倍の差が出ています。その他の項目でも、日本のシェア等は中国企業や中国全体の大きな市場に抜かれてきている現実もあります。

また今年中国に抜かれていく、という意味では、LNG(液化天然ガス)があります。1970年代からLNG輸入が、国別で日本はトップでありましたが(特に誇れるわけではないと思うけど)、旺盛なエネルギー需要と中国国内のエネルギー転換の方針も相まって、中国のLNG輸入が2021年に日本を抜いてトップになるとのこと。だからと言って、日本におけるLNGの重要性が減退することではないのですが。

国際的なLNG市場の潮目が従来予想の過剰から均衡へ、さらには不足へと傾いているということだ。...日本は急激に成長する中国に世界最大のLNG輸入国の地位を今年譲ることになる。しかし最も重要なLNG輸入国の一つであることには変わりない。そして日本にとって脱炭素化に向かう長い移行期間において、LNGを安定的に確保するのはエネルギー安全保障の要の一つである。

そして先日、北京にユニバーサルスタジオ北京(USB)が開園し、まずは年間で1000万人の動員を見込んでいる模様。

年1000万人程度を集客し、1000億元(約1兆7000億円)近い経済効果を見込む。…USBはショッピングセンターや2つのリゾートホテルを併設した「ユニバーサル北京リゾート(UBR)」内に開園した。「ハリー・ポッター」や「カンフー・パンダ」といった人気作品をテーマにした7つのエリアに37のアトラクションを備える。同様のテーマパークは米国(2カ所)、日本、シンガポールに続き世界で5カ所目。面積は1.6平方キロメートル。営業収入は当初、年間100億元を見込む。順次エリアを拡充し、将来は年間利用客を3000万人まで増やす計画だ。USBは日本・大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の2倍以上の大きさで、UBRは上海ディズニーリゾートよりも大きい。

大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は、2000年ごろオープンして、今は東京ディズニーランドに並ぶ二大テーマパークとなった気もします。ちなみにUSJの動員数はコロナ前の2019年で1450万人だった模様。

規模的に、14億人の中国のようなスケールの国に、1.2億人の日本国内市場はついてくことができないでしょうが、ちょっとした比較感を持っておくのも重要かな、と感じました。

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