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モチベーションを維持して目標達成する科学。

モチベーションが上がらなくて新しいことを始めることができない、続けることができないなんて事があると思います。そんな時、どうやってモチベーションを高めていけばいいのかという事を脳科学の知見から見ていきましょう。

ドーパミンは快楽だけではない

心理学者Merce Correa氏によると、今までドーパミンは『楽しみ』や『報酬』といった要素をコントロールしていて、人間が何か目標を達成した際体内で放出されるもの、と考えられていました。しかし、最新の研究データによると、ドーパミンという神経伝達物質は『目標を達成する前』にすでに放出されており、人間が何かを得たり目標を達成したりするための行動を促進していることが分かりました。これは、言い換えればドーパミンは何かしらの良いものを得たり、嫌なことを避けたりするために放出される、ということと述べています。ドーパミンはやる気、記憶、行動と認識、注意、睡眠、気分、学習など広範囲に及び、快楽に通じる報酬はそのうちのひとつ。

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ドーパミンの研究は快楽との関係を出発点に始まりましたが、次第に他の特徴が明らかになってきています。例えば、ドーパミンは強いストレスのかかった瞬間に突発的に増えることが確認されていて、PTSDを患った兵士が銃声を聞くとドーパミンが増加したというデータがあります。つまり、ドーパミンは快楽で働くわけではなく、私たちに行動を促し、目的の達成や悪い結果の回避のために、やる気を出させることが本来の目的なわけです。

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